リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

高齢化でも年金は大丈夫?

2015年10月01日 | 日々の風の吹くまま
ポートマン橋も川向うのサレーの都心もアナシス島の自動車埠頭も朝もやの中。ほんとに
毎日何かしら景色が違っていて飽きない。地上を行き交う人たちが蟻んこのように見える超
高層と違って、みんなちゃんと人間として見える高さなのがいいね。まあ、モグラ暮らしが長
かったせいで、まだ感動の余韻覚めやらずというところなのかもしれないけど、視界いっぱ
いに広がる空と地上の風景を見るのが楽しくて、毎日がLife is good。

カナダで65歳以上の人口が初めて15歳以下より多くなったそうで、高齢化の波が押し寄
せて来る!とメディアが騒いでいる。カナダではベビーブームが1947年から1966年まで
20年も続いたおかげで、総人口が3500万人の国にブーマー世代が1000万人以上もい
て、先頭集団はすでに65歳を超えているんだから驚くことでもないと思うけどな。高齢化の
兆しで真っ先に話題になるのは何と言っても年金と医療。

日本では公的年金の世代間格差が広がったそうだけど、3つもある年金制度の間にも格差
があるらしいのは士農工商の階級思想の名残りなのかな。カナダの公的年金は勤労所得
と就労年数に基づく拠出型のCPP(ケベックはQPP)と、居住年数に応じてもらえる非拠出
型のOASの二本立て。物価指数に応じて定期的に増額されるけど、物価が下がっても減
額されない(今のところ)。職業や就労形態に関係なく18歳からCPPへの払込みが義務
付けられるけど、百万ドル稼いでも掛け金と受給額は年金対象所得の限度で頭打ちになっ
て、満額は現在月10万円ちょっと(平均支給額は月6万5千円ほどらしい)。それでも政府
が設立した公社「年金投資委員会(CPPIB)」がCPP基金を運用してけっこう投資益を出し
ているそうだから、この先高齢化が進んでも私たちが生きている間に破綻する心配はなさ
そう。

OASは働かなくても65歳までに40年カナダに住んだ人は満額の5万7千円、30年ならそ
の40分の30(ワタシは36年だったけど、新制度移行時の経過措置のおかげで満額)で、
所得が多いと納税申告のときに取り戻される。つまり、2つの年金を合わせた平均受給額
は12万円ほどしかないわけで、別に組合や企業の年金や個人年金(RRSP)がなければ
生活は厳しいと思う。そこを考えると、揃って平均以上のCPPと満額のOASをもらって、
カレシの組合年金があって、揃って個人年金基金がある私たちは恵まれ過ぎだな。ごっそ
り税金を取られても、文句は言えない・・・よね?

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