リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

春が近づくと極楽とんぼも何かと忙しい

2023年02月10日 | 日々の風の吹くまま
2月9日(木曜日)。☁☂☁🌧。ちょっと寒い感じ。目が覚めたのは7時半だったけど、木曜日はカレシがレッスンなしの一応の「休み」の日なので、せっかく眠っているのを起こすことはないやと、しばらくはうとうとするでもなく、ぼんやりと翻訳中の芝居の日本語の台詞を反芻。第1幕の初めの方に、いろいろと思いつく日本語がどれもしっくりしない単語がひとつあって、何かずっと悶々としていたんだけど、なぜか突然のひらめき。カレシがよく「寝ぼけているときに名案が浮かぶんだよ」と言うけど、まさに青天の霹靂ならぬ「寝ぼけ頭に火花」というところで、上機嫌で起床。

ある音楽のイメージを通じて登場人物のひとりの深層心理を直感的に表現する言葉なんだけど、「ひと言で」と言われてひと言で即答するシーンなので、日本語版も、「ひと言」でと言われて、さっとその「ひと言」が出て来なければならないのが難しいところ。単語自体は日本語でもカタカナ表記で外来語として広く通用しているので、使えるかなと思って試してみたけど、それだけでは原文の「ひと言」が言い表している心象風景が全然見えて来なくて、ぴったりの「ひと言」がないかと、脳みそをかき回して、歯ぎしりしていたところだった。寝ぼけているときに芝居の展開の要と言えなくもない単語の訳が閃くなんて思ってもいなかったな。でも、朝ご飯を食べている間も、ウォーキングしている間も、とんぼ返りで郵便局にアマゾンの荷物を取りに行っている間も、閃いた訳語のイメージを音楽のイメージに重ねて、その言葉が出て来るたびに、その場面の空気を想像してみて、うん、ぴったり。それにしても、単語ひとつでこれだから、文芸翻訳の奥の深さはビジネス翻訳の比じゃないね。何かどえらいところに足を踏み入れちゃったという感じで、やる気になってわくわくしているワタシって、ほんとに極楽とんぼ。

道路向かいの郵便局でアマゾンが送って来た代替品(と言うか、ワタシが注文したアイテム)の箱を受け取って来て、ついでに郵便箱をのぞいたら、州の投機・空家税の(空き家じゃないよと言う)申告期限の通知。投機・空家税というのは、住宅難を抱える特定の地域で誰も住まずに空家のままで放置されている住宅が対象で、公式の査定評価額の0.5%。(登記されている所有者か賃貸テナントが住んでいれば非課税。)何年も前から、海外在住の外国人が投資目的で買った戸建て住宅やマンションを空き家のまま放置するケースが目立つようになっていて、課税対象にすることで何とか賃貸に出させようという苦肉の策だけど、どれだけ効果があったのかは疑問。我が家の場合は所有者が2人(カレシとワタシ)なので、通知も2通で、「実際に人が住んでいる」という申告も別々。オンラインで通知書にある申告番号と通知番号の他に物件の住所、社会保険番号と生年月日を入力するだけで大した手間ではないけど、期限の3月31日にはクルーズに出てしまっているから、早めにやっとこうっと。

通知書と一緒に郵便箱に押し込んであった大きな封筒は、マンションの管理会社から来た再来週の年次総会の資料。総会の日はたまたまArts Clubのファンドレイジングのディナーパーティと重なってしまっているけど、今年は規約の改正案がないようで、総会での投票で決めるのは管理費の値上げだけなので、代理委任状を出しておけばいいや。それにしても、管理費、8.5%と、ずいぶん盛大な値上げだこと。金額は基本額に部屋の面積をかけて決めるので、4番目に広い我が家はけっこうな額になって、提案によると月額9万円ちょっと。年金の物価調整で増えた分が半分吹っ飛んでしまうけど、まあ、水道、ガス、給湯、ゴミ収集と言った公共料金込みだから、インフレ下ではしかたないか。


中国の気球ではないのでご安心を(先週の満月)