"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

【手前味噌自慢の会】今年も熱く美味しく

2008年09月28日 19時38分41秒 | 主催する催し

 旧八月二十九日。旧暦の八月は今日でおしまい。空気がぐっとヒンヤリしてきました。公園の欅の葉はうっすら色づいてきたようです。いよいよ秋の深まりが身近に感じられるようになってきましたね。気温の変動が激しい頃です。風邪には気をつけましょう。

 恒例の『手前味噌仕込の会』の成果発表酒宴『手前味噌自慢の会』を9月27日土曜日に、0929misojiman 居酒屋ニュー信州で開催しました。仕込に参加したメンバーの半数以上がご都合悪く来られずに少人数での会となりましたが、楽しい味噌談義の花が咲きました。毎回やっていて思うのですが、同じ条件で仕込んでも、熟成させる環境によって半年後の仕上がりはいろいろです。色の濃淡、塩気・熟成香・旨味の強弱などまちまちです。やっていてとても興味深いところですね。もちろん、成功か失敗かを問うものではありません。どれも立派な味噌になっています。もちろん好みもありますが、自慢できる手前味噌であることに違いないのです。
 酒宴の料理は居酒屋ニュー信州の特別料理が続々並びます。0929ryouri写真の左上はから時計回りに「のどぐろの塩焼き」「8kgの真鯛カブト煮」「いかのぬた」「同じ真鯛のカブト蒸し」です。他にも「蒸し里芋と蕎麦味噌」「真鯛西京焼」「刺身」「地鶏の味噌漬け焼き」「天然舞茸の味噌汁」「天然岩魚の味噌焼き」・・・。とお酒が進む魅惑の料理がずらり。

 この日の会には特別参加で、いつも味噌の原料となる大豆を仕入れている上野・アメ横の乾物問屋、松葉屋商店の若き三代目イケメン、永井康介さんに来て頂きました。豆や海産物の乾物など、メンバーとの話も弾み、気がつけばあっという間にお開きの時間。おそらく来年の春分の日に開催するであろう第4回『手前味噌仕込の会』での再会を誓ってこの夜の宴もおしまいとなりました。根菜や葉もの茸など、秋の野菜が美味しくなる頃。お味噌汁のバリエーションも豊富になります。できれば毎日、と行きたいところですが、たまにはじっくり出汁をとって、手造り味噌で自慢のお味噌汁を作ってみましょう。いい“暮らしのリズム”が生まれるでしょう。


◆◆手前味噌関連の過去の記録◆◆
2005.10.31手前味噌の蔵出しです~発酵食品万歳!
2006.2.8“手前味噌仕込みの会”やりますっ!
2006.3.26“春分のこの佳き午後に味噌仕込み”
2006.11.13“手前味噌仕込みの会”自慢の宴
2007.2.6第2回「手前味噌仕込みの会」開催のお知らせ
2007.3.22春分の日にはみんなで味噌仕込み
2007.4.11『手前味噌仕込み会』写真集
2007.9.30【手前味噌自慢の会】で味噌三昧
2008.2.9【手前味噌仕込みの会】をやります
2008.3.21みんな職人肌、三回目の『手前味噌仕込み会』
2008.3.25『手前味噌仕込み会』写真集


名月に照らされて鎮守の森に民の謡

2008年09月20日 13時49分32秒 | 季節のおはなし

 旧八月二十一日。彼岸の入りです。緑の豊かなところでは彼岸花のつぼみが膨らみ、花を咲かせているところもあります。台風一過の青空で、暑さもいよいよ納めの頃でしょうか。

0920meigetsu  今年、中秋の名月は9/14(日)でした。関東では雲が多かったものの夕方には雲が薄くなり名月を眺めることが出来ました。そんな中、神奈川県大和市にある「公所 浅間神社」の例大祭夜の奉納演芸で“つるとかめ”(澤田勝秋さん=津軽三味線・唄、木津茂理さん=太鼓・唄)がゲストに坂田明さんをお迎えして出演するということで観に行ってきました。
 まだ明るさが残る夕刻の頃、たどり着くと、神社の境内に広がる普段は駐車場なのでしょうか、運動場のようなスペースに会場がありました。お囃子の櫓が組まれ、その前にはビール瓶のケースに板を渡した客席のベンチが並んでいます。ステージはプレハブのようなシンプルな建物。バックには紅白の幕が張られ、わくわくする感じです。露店がたくさん出ているのをなんとなく想像していたのですが、あったのはたった一軒。懐かしい数字合わせです。実行委員の方が準備を進める中、まだ会場は閑散としています。
 この夜のステージは二部構成です。第一部は澤田勝秋社中と言いますか、一座と言ったらよいのでしょうか、
0920sengen1オールスターズと言うのがわかりやすいでしょうか、若手からベテランまで澤田師匠と親交のある民謡の担い手が続々登場してたっぷりと聴かせてくれます。出演されたの菊池恵子さん、茂理さんの妹さんの木津かおりさん、ゆかりさん、澤潟秋子さん他です。予定調和になることがなく、出演者も楽しそうに唄い、演奏しています。

 いつのまにかとっぷりと日も暮れて中秋の名月が鎮守の森を照らし始めています。
0922sengen2会場にはたくさんの人たちが集まり、お弁当やお酒を持って思い思いのスタイルで楽しんでいるようです。合の手を入れたり、手拍子を打ったり、見よう見まねで手踊りをしたりと、とてもノリがよいです。夜遊びでハイになって追いかけっこをしている子供たちも、舞台から聞こえてくる民謡のリズムに合わせてステップを踏んだりと、見ていて飽きることがありません。

 出演された皆さんはリラックスした中でもお客さんに楽しんで頂こうと、素晴らしい唄と演奏を聴かせます。そして、そこに集まる近所の人たちは、この日を一年間楽しみにしていたんだなぁ、という気持ちがびんびん伝わってくるほど楽しそうです。運営している実行委員の皆さん、お囃子の皆さんの支えも欠かすことが出来ません。 なんなんだろうこの盛り上がりは。こういう地域に密着したイベントはいいですね。民俗文化ってこういうことなんだなぁ、と心に染み入る名月の夜でした。時間の都合で肝心の“つるとかめ”with坂田明がほとんど観られなかったのが残念~。その模様は木津茂理さんのHPをぜひご覧ください。10/18(土)の「つるとかめ~実りの秋に民の謡」を楽しみにしましょう。


【つるとかめ~実りの秋に民の謡】開催します

2008年09月08日 12時58分47秒 | 主催する催し

 旧八月九日。中秋の名月(旧八月十五日、9/14日曜日)にむけて、月の姿は丸みを帯びてきました。昨日は二十四節気の【白露(はくろ)】。野草に白露がつき、秋の気配が少しずつ実感できる頃です。

 お知らせです。10月18日土曜日に久しぶりの民謡ライヴのイベントを開催することになりました。昨年5月19日
(下の写真です)に津軽三味線の巨匠澤田勝秋さんと、太鼓を打ちながら心に沁みる唄を聴かせる木津茂理さんのユニット“つるとかめ”、11月3日には木津茂理さんが、妹さんのかおりさんのサポートを得てライヴを行いました。民謡の生演奏を初めて間近で聴くお客様も多く、皆さんとても感慨深い一夜を過ごしておられました。
520tsurukame1  今回はほぼ一年半振りの登場となる“つるとかめ”をお迎えすることになりました。6月にはジャズ・サックス奏者の坂田明さんと共にドイツ、イタリアのツアーを成功させ、ますます元気なお二人です。打ちながら、弾きながら唄う普段着の民謡を居酒屋の座敷を舞台にごゆっくりお楽しみ頂きたいと思います。折しも季節は深まる秋の頃。茸や芋、海の幸や新米などなど秋の味覚が勢揃いしていることでしょう。ライヴの後はつるとかめのお二人を交えての酒宴で話に花を咲かせて頂きたいと思います。

つるとかめ~実りの秋に民の謡
0920tsurukame_3 2008年10月18日(土曜日)
開場=18:30、開演=19:00
場所=居酒屋ニュー信州
(渋谷区渋谷3-20-16 / tel.03-3797-6966)
料金=4000円(先ずの一杯つき)
ご予約受付中 30席限定 要予約
◆ご予約/お問い合わせ◆
s-tomoda@gamma.ocn.ne.jp

“つるとかめ”“民の謡”に関する過去のエントリー
2007.11.5【秋の夜長に民の謡を】ご来場感謝
2007.9.4イベント『秋の夜長に民の謡(うたい)を』木津茂理ライヴ開催します

2007.7.3梅雨半ば民謡三昧の日々
2007.5.20ご来場感謝“つるとかめ”ライヴ
2007.5.13日本の民謡「つるとかめ」のこと
2007.4.20民謡を聴いてみませんか“つるとかめ"ライヴです
2006.12.26蔵で舞うつるとかめの暖かい民謡