"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

立川談修・立川談吉『居酒屋寄席』4/14に開催します

2012年02月12日 11時50分13秒 | 主催する催し

 旧正月二十一日。まだまだ厳しい寒が続いていますが、ガラス越しに差し込む陽射しはだいぶ強く、暖かくなってきました。遅れていた梅もようやくほころび始めたようです。

 “暮らしのリズム”が主催する恒例の落語イベント【居酒屋寄席】を4月14日土曜日に開催することになりましたのでお知らせします。お誘い合わせの上、ぜひお運び下さい。
B0212dankichidanshu  今回の出演は、昨年11月21日に他界した立川談志師匠のお弟子さん。真打ち昇進の日も近い居酒屋寄席お馴染みの立川談修さん(写真左)と、談志師匠最後の弟子で昨年6月に二つ目昇進を果たした立川談吉さん(写真右)のお二人です。
 談修さんはいつも安定感抜群に古典落語を聞かせてくれます。師匠を偲んだ昨年12月の独演会では、雄々しく師匠の十八番「芝浜」を演じていました。談吉さんは、テンポの良い軽妙な口調で古典にウィットを盛り込んだスタイルがが魅力的な若手です。
 お二人がどんな噺を聞かせてくれるのか、いまから楽しみです。
 落語のあとは、恒例の酒宴があります。談修さん、談吉さんを交え、銘酒と季節の肴でごゆっくりお楽しみ下さい。

【居酒屋寄席~春爛漫の会】
立川談修・立川談吉

平成24年4月14日(土)
18:30開場 / 19:00開演
渋谷・居酒屋ニュー信州(渋谷区渋谷3-20-16)
3500円(先ずの一杯と季節の味覚お楽しみつき)
30席限定要予約

立川談修
昭和48年千葉県生まれ。平成7年立川談志に入門。専修大学卒業に因んで「談修」と命名される。平成15年10月二ツ目に昇進。11月には“暮らしのリズム”『居酒屋寄席』の第一回目に立川文都師匠と出演。安定感のある古典を中心とした高座は定評がある。平成14年に独演会『ダンス・ダンス・ダンシュー』をスタート。すでに40以上の回を重ねている。平成22年2月に行われた『第7回 伝統芸能祭グランドチャンピオン大会』で優勝を果たす。真打ち昇進の日も近い。
『立川談修ホームページ』
http://tatekawa-dansyu.com/

立川談吉
昭和56年北海道帯広市生まれ。平成20年3月立川談志に入門。昨年(平成23年)6月二ツ目昇進を果たす。新宿にて独演会『立川談吉勉強会☆』を定期的に開催するほか、同世代の三四楼、幸之進、志の春らと共に『立川流新世代ニュージェネレーション』を浅草で定期的に行っている。ウィットに富んだ独自のスタイルは立川談志のDNAを受け継ぐ最後の落語家としてふさわしい。これからの成長と活躍に注目が集まる。
『ブログの談吉さん』
http://dankitisan.blog81.fc2.com

B0213flyer 落語の第一部、酒宴を愉しむ第二部の二部構成となります。
ご入場の際に先ずの1杯をサービスさせていただいた後、酒肴のご注文は第二部(20時半頃)からとなりますので、予めご了承ください。酒宴では季節の肴や銘酒を一品一杯五百円でご用意しております。お時間許す限りお付き合い下さい。


「打ち豆」作りに初挑戦

2012年02月06日 17時38分58秒 | 季節のおはなし

  旧一月十五日。旧暦の小正月です。今年の寒はとても寒い日が続き、東京都心でも珍しく気温が氷点下まで下がることが何日かありました。B0206mtfuji大寒の末日である節分は2月3日。その翌日2月4日は二十四節気の【立春】。 陽射しに少し暖かみを感じる時もありますが、この頃が寒さのピークに達しているように感じます。
(写真は節分前日の2月2日。冨士霊園への墓参の帰り。大きい富士山を見ると気分が落ちつきます)

 二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬は季節の変わり目ではありますが、実際はその前の季節感が最も強く感じられる頃になります。つまり太陽の影響がだいたい45日遅れて来るということなのでしょう。冬至の約45日後が立春。春分45日後の立夏(5月6日頃)は最も春らしく麗らかな頃です。夏の暑さを最も強く感じるのは8月7日、立秋の頃。秋を実感する11月6日頃はもう立冬です。
 「暑さ寒さも彼岸まで」と言う通り、まだもうしばらく寒さに対する辛抱が必要なようです。

 今日は郷土食のお話を。父の故郷が福島県の会津若松だったので、子供の頃から特に冬場になると乾物などを水で戻し煮物にしたおかずがよく食卓にのぼりました。その中に大豆をぺしゃんこに潰して乾燥した「打ち豆」というものが入っていたものです。大豆の青臭さは無く、甘みがあって結構好きだったことを記憶しています。 自分で使ってみると、半日がかりで水で戻してから煮て柔らかくなるまで1時間以上かかる丸大豆に比べて、びっくりするほど早く戻り火の通りも早く柔らかくなるので、お味噌汁や煮物、炒め煮などにとても重宝しています。
 この打ち豆、会津の郷土食材なのかと思っていたら、新潟の特に長岡から魚沼に広がる中越地方でとても一般的なものでした。B0206uchimame新潟や会津では黄大豆の打ち豆が一般的ですが、これが山形に行くと浸し豆にするような青大豆の打ち豆がよく用いられるそうです。
 3月に開催する『手前味噌仕込みの会』での話題になればと思い、打ち豆を作ってみることにしました。ネット上では作り方がいろいろアップされているのですが、微妙にまちまちで判断つきません。共通するのは、乾燥した大豆を熱湯に浸す。適当な柔らかさまで戻った大豆を木槌で打つ。盆ざるに広げて再び乾燥させる。というところ。肝心な熱湯に浸す方法と時間がとても様々なのです。
 初挑戦の今回は、携帯用ポットに大豆と熱湯を入れ蓋をして、まずは10分。これではまだ固くて、木槌で打つと皮だけ剥けて大豆は予測できない方向に飛んで行ってしまいます。で、さらに10分。今度は潰れるというより豆が割れてしまうだけ、という状態です。正確にヒットさせれば、うまく潰れることもあるのですが、やはりまだ少し固いのでしょうか。さらに道具を換えて、最後はペンチで挟んで潰す方法にトライしてみました。時間は掛かりますが、この方が見栄え良く潰れてくれるようです。
 ただ今盆ざるの上で乾燥中。完全に乾燥したら使ってみて、市販品との差異を検証してみたいと思います。きっとベストな方法が見つかるはず。いろいろやってみます。