"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

民謡を聴いてみませんか“つるとかめ"ライヴです

2007年04月20日 10時48分00秒 | 主催する催し

旧三月四日。昨日は旧暦の節句上巳。“雛祭り"でした。そして今日は二十四節気の【穀雨(こくう)】です。

春雨降りて百穀を生化すればなり
  
                    『暦便覧』(天明八年=1788年)より


 「春に三日の晴れ無し」という言い伝えがあるとおり、今日の陽光も明日までで、また鬱陶しい春雨が続いてしまいそうです。でもそのお湿りが穀物の実りに欠かせないのだとすれば、有り難く受け入れなければなりませんね。

 “暮らしのリズム
"が主催する初めての音楽イベントです。420kouen すでにこのblogでも紹介(「蔵で舞うつるとかめの暖かい民謡」をご覧下さい)している日本民謡のデュオ“つるとかめのライヴです。

 津軽の民謡を知り尽くした津軽三味線の巨匠、澤田勝秋さんと、多彩なジャンルで活躍する鳴り物と唄の木津茂理さんの二人からなる“つるとかめ”は
420vzcg6394月25日に三枚目のアルバム『しゃっきとせ』[財団法人日本伝統文化振興財団/VZCG-639 ¥3000(tax incl.)]をリリースします。 たった二人で聴かせる民謡は、かつては日本のどこにでもあった生活や暮らしと一体の、飾らない普段着の唄を中心としています。居酒屋の小上がりを舞台にしたライヴ。お二人に縁のある青森と新潟から、季節の味覚やお酒を用意して、近くて遠かった民謡をたっぷり楽しんでいただけることでしょう。

1226tsurukame_1“つるとかめ”ライヴ
日時:平成19年5月19日土曜日
18:30開場、19:00開演
会場:居酒屋ニュー信州
(渋谷区渋谷3-20-16 tel.03-3797-6966)
料金:4000円(先ずの1杯つき)
30席限定、要予約
協力:財団法人日本伝統文化振興財団


満員御礼“居酒屋寄席~春爛漫の会”

2007年04月15日 15時13分07秒 | 主催する催し

 旧二月二十八日。昨日、東京の最高気温は24度。少し動いただけで汗ばむ、夏をも感じさせられるような、まさに春爛漫の日でした。

415yosemoji_1  9回目を迎えた“居酒屋寄席~春爛漫の会
たくさんのお客様に来ていただき、感謝・感激です。ありがとうございました。(→寄席文字を勉強されている菅野さんが書いてくださいました。ぐっと見栄えが良くなります。ありがとうございました)

 出演いただいたのは、お馴染みの立川文都師匠と、居酒屋寄席初登場の立川志雲さん。
415buntoお二人とも東京を拠点に活躍する関西出身の落語家ということで、東京では珍しい上方落語の会のような雰囲気になりました。415shiun_1 ちょっと貴重な体験です。噺は文都師匠が『くっしゃみ講釈』。江戸落語では『くさめ講釈』と呼ばれています。志雲さんは『桜の宮』でこれは江戸では『花見の仇討ち』です。お二人とも素晴らしい熱演でした。(←高座の上がり口から覗いた文都師匠。→初登場の立川志雲さん)

 この夜は、女流長唄三味線方、松永鉄六さんと松永鉄駒さんが素敵な三味線を聴かせてくれる
、大変嬉しいハプニングもありました。415sukuhaji お二人との出会いは昨年11月に観に行った松永鉄九郎さん主宰のライヴでした(その時の模様は→こちらを)。その後ある落語会の打ち上げ会場で鉄六さんにお会いして、お話しをしたのがきっかけとなりました。お二人は『スクイーズ☆ハジキーズ』というユニット名で、三味線音楽の魅力をわかりやすく伝えていこうと、活動されています。三味線はとてもデリケートな楽器で、棹を接ぐ楽器の場合、演奏する数時間前には組んで馴染ませなければなりません。「せっかくなのでぜひ」という無理なお願いに快諾いただいて、うっとりするような長唄三味線を披露してくださいました。鉄六さん、鉄駒さんありがとうございました。“暮らしのリズム”では『スクイーズ☆ハジキーズ』のライヴも実現に向けて企画しています。どうぞお楽しみに。(左・松永鉄六さん、右・松永鉄駒さんです。写真提供水野くん)

415bijoubu  居酒屋寄席のお楽しみには第二部の酒宴も欠かすことが出来ません。旧暦の雛祭り(今年は4/19)を目前にした今回は、祝いの白酒に見立てて高知のお酒『美丈夫純米吟醸活性うすにごり』で乾杯です。415gohan 京都・山城産の竹の子をふんだんに混ぜ込んで羽釜で炊いた竹の子ごはんと、淡い緑が目に鮮やかな新潟産の女池菜のおひたしが、ニュー信州のご厚意で振る舞われました。 酒宴のメニューには春の味覚、ふきのとうや行者にんにく、
こごみが並びます。
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 次回居酒屋寄席は、秋の気配が濃くなって、天然のきのこが美味しくなる頃に開催しようと思っています。どうかお楽しみに。


『手前味噌仕込み会』写真集

2007年04月11日 12時16分56秒 | 主催する催し

 旧二月二十三日。二月下弦の月です。花冷えをもたらしていた寒気は去って、これからは暖かい日が続くようです。木々の緑が一層色濃くなってゆくのでしょう。

 3月21日に開催した第2回『手前味噌仕込みの会』の模様を、ご参加いただいた方からの写真で、ご紹介しましょう。

 併せてご参加いただいたボナペティさんのblogも是非ご覧下さい→こちらです。

 まずは“新米主婦さん”から送っていただいた写真です。
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  左上から時計回りに・・・塩とこうじをよ~く混ぜています。麦麹には粘り気があってなかなか馴染んでくれませんでした/材料をすべて混ぜ終えて、やっと瓶に仕込むところです/瓶に材料を詰めて表面を均します。写っている瓶は飲用の味醂「柳陰」。カビよけを兼ねて表面に薄く塗ります。まぁお呪いのようなものでしょうか/最後は表面にラップを敷いて重石を乗せたらかんりょうです。

 続いて“暮らしのリズム”イベントには欠かせない存在水野
くんの写真です。411misob
左上から時計回りに・・・お店のガス口をフル稼働させて大豆を煮ます。12kgの乾燥大豆はキャパシティギリギリでした/テーブルに備え付けのガスコンロでもコトコトと大豆を煮ています/大豆を潰すのに、とホームセンターで発見した新兵器ミンサーを持ってきました。仕事は正確ですが効率が悪く遅れをとってしまいます。やはりポテトマッシャーと腕力にはかなわない/空気を抜くためにソフトボール大に丸めた材料を瓶に投げ込みますが、一升瓶ではストライクゾーンが狭すぎでした。
 

411misoc 最後は恒例の酒宴です。味噌仕込みに参加されるメンバーのこと、とりわけ料理やグルメ、食の話で盛り上がっていました。(低画質で掲載しています)
 


桜に海棠、古都は花盛り

2007年04月09日 22時41分57秒 | まち歩き

 旧二月二十二日。二十四節気の【清明(せいめい)】(4月5日木曜日)を過ぎて、春の木の花が盛りを迎えています。ソメイヨシノが開花してからというもの、強風が吹いたり寒い日が続いて、意外にも長持ちしました。花の色も薄く、若葉も芽吹いてしまいましたが、やはり桜はいいですね。

49koumyouji 週末、少しの時間でしたが鎌倉を歩きました。 材木座海岸近くの光明寺では、広い境内にソメイヨシノの古木ががんばって咲き続けています。池のまわりの中庭では木々の新緑が目にも鮮やか。視線を下におろすと桜に入れ替わって花を咲かせる射干(しゃが)が花を付け始めています。春の醍醐味を凝縮したような美しいお庭です。
(写真右:光明寺のお庭。桜と新緑のコントラストが見事です)

 少し歩いて祇園山の下、大町にある妙本寺では、海棠(かいどう)が見頃です(写真下)
49kaidou。この花は、濃いピンク色でサクランボのように枝から垂れ下がるように花を付けるのが特徴なのですが、花の色そのままで小さな毛糸玉のような蕾がなんとも愛らしいです。花の時期を終えるとあまり特徴のない木になってしまうので、この時期ばかりは、と存在感をアピールしています。山に囲まれた妙本寺は晩秋の紅葉が美しいことでも知られています。そのもみじが、今は淡く明るい新緑を一斉に開いています。

49neko_1  妙本寺も光明寺も、観光コースからはかなり外れたところにあります。いつも比較的静かで、共通していることと言えば、とても人懐っこい主のような猫がのんびり寛いでいることでしょうか。桜が終われば鎌倉も少し静かになるのでしょうか。