"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

秋は深まっているのでしょうか

2010年10月22日 18時34分01秒 | まち歩き

 旧九月十五日。旧暦九月の十五夜です。一昨日は十三夜、俗に「後の月、栗名月とか豆名月」でしたが、東京では生憎の空模様で、お月見はできませんでした。今年の名月は、十五夜(旧暦八月十五日、今年は9月22日)に昇る月を少し眺めただけで“片月見”になってしまいました。まあ「なんとか心と秋の空」で、天気のはっきりしないこの頃ですから、仕方なしですね。

 そして、明日は二十四節気の【霜降(そうこう)】
です。

つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆえ也
            『暦便覧』(天明八年/1788年出版)

 今もなお最高気温が20℃を越える日が続いていて、なかなか半袖を仕舞えない今年は、どうも実感が沸きませんが、山や北国では紅葉が見頃になってきました。朝晩冷え込んで霜が降りる頃なのでしょう。

 五十の誕生日プレゼントに、と粋な友人がザクロの盆栽をプレゼントしてくれました。 盆栽には興味はあったのですが、実はこれが初のマイ盆栽となったわけです。
1022zakuro頂いてほどなく、枝先の葉や蕾とおぼしきものがポロポロと枯れ落ちて行くので、拙宅の空気に合わないのだろうか、と心配していたのですが、やがて幹の葉が青々と逞しく成長するようになり、枯れた枝先を選定して体裁を整えてみました。そのうち、一本の枝先に実なのか蕾なのかわからないものが出来たかと思うと、みるみる成長し始めました。それはやがて鮮やかなオレンジ色に染まり、大きさはピーナッツくらいまでになると、弾けるような花が一輪開きました。ザクロの花。じっくり眺めるのは初めてですが、なんとも可憐です。それにしても盆栽のコンパクトな枝振りとミスマッチな花の大きさはちょっとグロテスクでもあります。

 たらたらと晩秋の雑記でした。


【居酒屋寄席~師走の会】やります

2010年10月08日 18時47分12秒 | 主催する催し

 旧九月朔日。今日は二十四節気の【寒露】です。 

 陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすればなり
          『暦便覧』(天明八年/1788年発行)

 今年の猛暑がことのほか酷かったのを象徴するかのように、お彼岸から二週間が過ぎたこの頃まで彼岸花が三々五々という具合で咲いています。一方、秋の深まりを香りで伝える金木犀の花は先週末の10月3日頃に咲き始め、この寒露の頃ピークを迎えるのは、ほぼ例年通りの様です。いよいよ秋らしくなってきますね。

 “暮らしのリズム”が主催する落語のイベント【居酒屋寄席】を開催することになりましたので、お知らせ致します。1008kichihachi 今回は昨年(平成21年)の11月14日以来となります、立川志の輔一門の若手ホープ、立川志の吉(写真右)さんと立川志の八(写真左)さんの登場です。
 お二人は今年も精力的に活動の場を広げており、ますます成長著しく力をつけてきています。今回はどんな噺を聞かせてくれるのか、いまから楽しみでなりません。何かと不透明感が漂っていたこの一年間、お二人の落語できれいさっぱり笑い飛ばして頂きましょう。
 落語のあとは恒例の酒宴です。志の吉さんと志の八さんを交えて、楽しい話に花を咲かせ、銘酒と季節の味覚を楽しんで頂きたいと思います。各地の山野・海・川から届く食材はなんでしょうか、こちらもお楽しみに。

  1008flyer_4 【居酒屋寄席~師走の会】
立川志の八・立川志の吉

平成22年12月11日(土)
18:30開場 / 19:00開演
渋谷・居酒屋ニュー信州
      (渋谷区渋谷3-20-16)
3500円(先ずの一杯とお楽しみつき)
30席限定要予約
お陰様で満員札止めとなりました。
 

立川志の吉

昭和47年兵庫県生まれ。平成9年立川志の輔に入門。平成15年に二つ目昇進。古典から創作まで、現代的な鋭い感性の高座に定評がある。現在都内数カ所で定期的に独演会を開催するほか、講談、公認会計士、イラストレーター等とともに異ジャンル・コラボレーションを行うなど、幅広く活動を行っている。 平成20年3月には第1回「東西若手落語家コンペティション」で初代王者に輝く。
『立川志の吉WEB』
http://1st.geocities.jp/shinokichifun


立川志の八

昭和49年神奈川県横浜市生まれ。平成12年立川志の輔に入門。平成21年春に二つ目昇進を果たす。持ち前の美声と軽妙洒脱な語り口で、聞き手を瞬時に噺の世界に引き込む力量は抜群。二つ目昇進と共に出演要請が殺到するほど注目を集めている。安定感ある古典が魅力的で、将来が楽しみな逸材。現在横浜・渋谷で定期的に独演会を開催中。
『立川志の八のブログ Hatty Life!』
http://ameblo.jp/sino8/


落語の第一部、酒宴を愉しむ第二部の二部構成となります。
ご入場の際に先ずの1杯をサービスさせていただいた後、酒肴のご注文は第二部(20時半頃)からとなりますので、予めご了承ください。酒宴では季節の肴や銘酒を一品一杯五百円でご用意しております。お時間許す限りお付き合い下さい。