猫を愛でる落語とトークのイベント【猫と落語の宵噺】(立川志の春、浅生ハルミン)は、12月16日(火)に渋谷・光塾で開催。11月14日(金)に予約受付を開始します。詳しくはこちらをご覧ください。
旧九月十八日。ここに来て、時間の経過が加速度を増しているように実感します。二十四節気で【立冬】に入ったかと思えば、もう今日は【一の酉】。あっと言う間に年の瀬がやって来てしまいそうで、気持ちだけ慌ただしくなります。
さて、この“暮らしのリズム”のblog【“暮らしのリズム”的できごと】ですが、OCNのBlogzineがサービスを終了してしまうので、今月いっぱいに移転しなければなりません。いろいろ検討しつつ、もたもたしているうちに、11月も半ばになろうかというところ。なので、この記事もここでは3週間限定公開ということになります。移転先URLなどは、Facebook「友田 聡」の個人アカウント、twitterの@Satoshi_Tomodaなどで、お知らせします。しばらくバタバタしますが、よろしくお願いします。
11月8日土曜日は、渋谷の居酒屋ニュー信州で、【居酒屋寄席~冬立ちの会】を開催しました。早期に満席となり、当日はご予約のお客様が一人も欠けることなく集まって下さいました。ありがとうございました。
今回は、昨年4月に真打に昇進されました、立川談修師匠の独演です。談修さんは、【居酒屋寄席】の第1回目(平成15年11月1日)に、文都師匠と共に出演。当時は、二つ目に昇進されたばかりで、羽織姿も初々しかったことが懐かしく思い出されます。それ以来、今回で9回目の登場。回を重ねるごとに安定感を増し、今回は真打の風格を感じることが出来ました。
酒場での落語会で、お客様も必ずしも落語通ばかりではない中、ちょっと珍しい噺をじっくり聞かせてくれました。
まずは『一眼国』。見世物小屋の出し物を探しに行く男が、一つ目の国に紛れ込んでしまうという滑稽話。続いては、辻斬りを題材にした『胴斬り』と『提灯首』をメドレーで。中入りを挟んで、この会では珍しい人情噺の『人情八百屋』でした。談修さんの師匠である立川談志が、浪曲を元に落語に仕立てたとされる噺で、地味な展開ながらも聞き手をぐっと引き寄せます。今宵も、「この噺でウルッときました」というお客様がいらっしゃったほどです。
落語のあとは、恒例の酒宴です。談修師匠の音頭で乾杯する振舞酒は、福島県・南会津の銘酒「國権」の純米吟醸秋上がり銀ラベル(五百万石・ちなみに銅ラベルは美山錦を仕込米にしている)でした。季節の味覚のお楽しみは、京都・丹波産の「黒豆枝豆」と、新潟から届いたという「菊の花酢漬け」。いつもながらニュー信州の粋な計らいに感謝致します。
お陰様で盛会となり、皆さんのお酒も進んだようです。予想された雨も降らず、少し暖かい初冬の街の夜が更けました。
居酒屋ニュー信州の周辺は、大規模再開発の真っ只中で、お店も来年には移転することになるのだそうです。今までのように落語会を開催することは難しくなるかもれませんが、今の場所でもう数回はできそうです。またお知らせいますので、どうぞ、お楽しみに。