旧二月二十二日。昨日は彼岸の中日。いよいよ春本番。二十四節気の【春分】に入りました。
日天の中を行きて昼夜等分の時なり
『暦便覧』(天明八年/1788年発行)
木曜日に雨を降らせた低気圧が北海道の東沖合で、台風並に発達し、日本海側や北日本では真冬のような大雪と寒さに見舞われました。彼岸の東京では、火曜日の「春一番」とは一転、北からの冷たいからっ風が吹き荒れました。それでも、空は青く、日差したっぷりで一気に春が進んだのではないでしょうか。
春分の日と今日、芽吹く春を眺めつつ近所をウロウロしてみました。それにしても青空が綺麗です。風が弱ければ、きっともっと霞んでしまうのでしょう。春の花や新緑は、澄み切った青空に良く映えます。
モクレンの"白"が眩しいです。この花は毎年、桜よりも正確に花を開いているように思います。お彼岸後半の風物詩です(写真左上:月島の「わたし公園」にて)。芽吹いたばかりの柳の枝は、芸術的な美しさです。強風にあおられて大暴れしてる様は、圧巻でした(写真右上:木場公園にて)。早咲きの桜は、実に色々な種類があります。これは、淡いピンク色の花で、雄しべが多くて長いのが特徴でした。実はこれ、"さくらんぼ"の木なのです。5月中旬頃になるとたくさん実って、実際に美味しく食べることが出来ます(写真右下:佃の某所にて)。菜の花も種類は多いようで、少しずつ花期が違います。写真のこの花は、葉が少なく、花を引き立てています(写真左下:木場公園にて)。
日々刻々と表情を変える春。これからが本番です。ぜひ満喫しましょう。