旧九月二十三日、九月の下弦の月です。
綺麗な青空に包まれた月曜日の朝、西の空高く天空に矢を放つ弓のような月がぽっかりと浮かんでいました。二十四節気の立冬(11/7)が過ぎ、都会の街路樹も少しずつ色づき始めました。いよいよ冬ですね。熱々のお味噌汁が美味しく感じられます。(→湯島天神では恒例の菊祭りが11/23まで開催されています)
今年の3月21日、王ジャパンが野球世界一を達成した日、でもありますが、“暮らしのリズム”が主催するイベント“手前味噌仕込みの会”を行った日でした。一升瓶11個に皆で米糀味噌の素材を仕込み、それぞれのご自宅に持ち帰りました。途中重しをはずしたり、全体をかき混ぜる作業を行い、梅雨~夏を越し八ヶ月弱が経過しました。同じ条件で仕込んだ味噌の熟成具合が、環境によってどんな違いとなって出るのだろうか。そんな興味もあって、11/11(土)会場の居酒屋ニュー信州にそれぞれの味噌を少しずつ持ち寄って、手塩に掛けた手前味噌を自慢し合いながら酒を酌み交わし秋の夜長を楽しもう、ということになりました。
八ヶ月くらいの熟成期間ではそれほどの違いは生じないだろう、という予想を快く裏切ってくれる結果が表れました。
熟成する場所、例えば木造家屋、マンションによる違い、湿度、温度などが左右するのでしょうか。色の白っぽいもの赤味が濃いもの、香りの強弱、塩が立つもの馴染んでいるもの、水分の多い少ない、風味の個性・・・などなどそれぞれ特徴のある味噌に仕上がっていました。仕上がりの違いには家の中に自然にある菌の影響があるのでは、という気がします。
宴では店主が工夫を凝らした味噌風味の料理がずらりと揃いました。ざっとこんな感じです。
下仁田葱焼、蛤の味噌鍋、天然なめこの味噌汁、飛騨牛の朴葉味噌焼、焼蕎麦味噌、ふろふき大根柚子味噌掛け、鰆西京漬け焼、米茄子田楽、小鮎・山女の味噌焼、鯵のなめろう、全員の味噌を合わせて大豆と地鶏の炒め物、(以下はメンバーの戸田さんご夫妻による手作りです)温泉卵と生卵の味噌漬け、らっきょうの味噌漬け、菊芋の味噌漬け
まさに味噌三昧。イソフラボンと酵素による美肌効果はいつ現れますでしょうか。
参加メンバーは皆来年もチャレンジしたい、とのことです。というわけで、2007年2月か3月頃に第2回を開催しようと思っています。次回は麦麹にもトライしてみましょうか。詳細が決まりましたらこのブログでご案内いたします。どうかお楽しみに。