"暮らしのリズム"的できごと

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【秋の夜長に民の謡を】ご来場感謝

2007年11月05日 11時59分45秒 | 主催する催し

 旧九月二十六日。ますます秋が深まり北国からは初雪の便りもも届くようになってきました。

 11月3日(土曜日・文化の日)に開催いたしましたイベント【秋の夜長に民の謡を~木津茂理ライヴ】にはたくさんのお客さまにお越し頂き、感謝いたします。ありがとうございました。
<写真提供:mizuno minoru>
 5月19日の“つるとかめ”ライヴ以来、第二回目となる今回の音楽イベントは、
115kitsushimai“つるとかめ”でもお馴染みの木津茂理さん(唄・太鼓・三味線)、サポートに妹さんの木津かおりさん(唄・三味線)をお迎えしました。居酒屋の小上がりで繰り広げられる三味線、太鼓、生の声による響きはやはりとても心地良く、それぞれの唄の背景にあるいにしえの世界にストレートに引き込まれてゆく感覚でした。お越し頂いたお客さますべてがじっくりお聴きいただいたので、とても暖かい雰囲気のライヴになったと思います。ライヴの後には「もうちょっと唄ってみたかった」とか「あいのてを一緒に入れてみたかった」、あるいは「粋な手拍子をマスターしたい」「最低1曲民謡を歌えるようになりたい」といった声が聞かれ、皆さんの関心がとても高いことを感じさせられ、なんだかとっても嬉しいです。

 ライヴの後は、木津姉妹を交えての懇親会。115furumai 居酒屋ニュー信州から、晩秋の風情を感じさせるお振る舞いは、天然きのこがふんだんに入った越後の郷土料理「のっぺ」(写真左中)。木津姉妹縁の地、新潟県小出から届いた「野沢菜漬け」(写真左下)。羽釜で炊きたての「新米こしひかりの塩むすび」(写真左上)。お酒は新潟市内野町、樋木酒造の銘酒「鶴の友」非売品秋上がりの大吟醸(写真右)でした。
 私たちの普段の暮らしを考えると、民謡がとても日常的になることは難しいことでしょう。でも著名な音楽家ではない私たちの先人たちが、暮らしの中からあのような素晴らしい唄を作ってきたんだなぁ、ということを知っていることは、とても素敵なことだと思います。外国を訪れたり、外国の友人を招いた時に、ちょっと一節唄ったり、聴かせたりできたらいいですよね。

この夜のライヴ、セットリストです。
~一部~
越後松坂    (新潟県)
鹿児島小原節  (鹿児島県)
佐渡おけさ   (新潟県)
あいや節    (青森県)
こきりこ節   (富山県)
会津磐梯山   (福島県)
真室川音頭   (山形県)
はねおけさ   (新潟県)
~二部~
新津松坂    (新潟県)
吾野機織唄   (埼玉県)
千鳥浜     (鹿児島県奄美)
越後追分    (新潟県)
五木の子守唄  (熊本県)
ヨーカイ    (鹿児島県種子島)
八丈太鼓囃子  (東京都八丈島) 
八丈ショメ節  (東京都八丈島)
流れ~樫立踊~ (東京都八丈島)
大島あんこ節  (東京都大島)
花笠音頭    (山形県)
~アンコールにお応えして~
木曽節     (長野県)
こきりこ節   (富山県)

“つるとかめ”“民の謡”に関する過去のエントリー
2007.9.4イベント『秋の夜長に民の謡(うたい)を』木津茂理ライヴ開催します2007.7.3梅雨半ば民謡三昧の日々
2007.5.20ご来場感謝“つるとかめ”ライヴ
2007.5.13日本の民謡「つるとかめ」のこと
2007.4.20民謡を聴いてみませんか“つるとかめ"ライヴです
2006.12.26蔵で舞うつるとかめの暖かい民謡