旧十一月二十八日。二十四節気の【冬至(とうじ)】です。
日南の限りを行きて、日の短さの至りなればなり
『暦便覧』(天明八年/1788年発行)
今日はかぼちゃを食べて、柚子湯に浸かりましょう。冬至と言えばこれ、という風習です。一年で最も昼間の時間が短くなるのが冬至ですが、実は日の入りの時刻は一週間ほど前から遅くなり始めているのをご存知でしょうか。東京で最も日の入りが早くなるのが11月30日から12月12日までで16時28分です。それが今日は16時32分ということになっています。一方の日の出時刻。最も遅いのは意外にも1月3日から12日までの6時51分なのです。ということで、朝方ではない人にはあまり関係ないかも知れませんが、これからは暗くなるのがどんどん遅くなり、日の長さを少しずつ実感することができるようになることでしょう。
南北二つの低気圧が西から東へと移動していますが、東京はそのちょうど間にあって、久しぶりのお湿りはありませんでした。この低気圧がオホーツク海に抜けた後、クリスマスにはいよいよ真冬並の寒気に包まれそうで、木枯らしが踏ん張っている木の葉をいよいよ散らしてしまうことになるでしょう。真っ赤に色づいて朝の低い陽光にキラキラ光っているセコイアもこの寒波で裸になってしまうでしょうか。(中央区あかつき公園のセコイア。朝9時前くらいです。セコイアは新緑もいいけれど、散り際の色づきも見事です)