"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

【居酒屋寄席~冬立ちの会】立川談修独演会ご来場感謝

2014年11月10日 16時14分39秒 | 主催する催し

猫を愛でる落語とトークのイベント【猫と落語の宵噺】(立川志の春、浅生ハルミン)は、12月16日(火)に渋谷・光塾で開催。11月14日(金)に予約受付を開始します。詳しくはこちらをご覧ください。

 旧九月十八日。ここに来て、時間の経過が加速度を増しているように実感します。二十四節気で【立冬】に入ったかと
思えば、もう今日は【一の酉】。あっと言う間に年の瀬がやって来てしまいそうで、気持ちだけ慌ただしくなります。

 さて、この“暮らしのリズム”のblog【“暮らしのリズム”的できごと】ですが、OCNのB
logzineがサービスを終了してしまうので、今月いっぱいに移転しなければなりません。いろいろ検討しつつ、もたもたしているうちに、11月も半ばになろうかというところ。なので、この記事もここでは3週間限定公開ということになります。移転先URLなどは、Facebook「友田 聡」の個人アカウント、twitterの@Satoshi_Tomodaなどで、お知らせします。しばらくバタバタしますが、よろしくお願いします。

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月8日土曜日は、渋谷の居酒屋ニュー信州で、【居酒屋寄席~冬立ちの会】を開催しました。早期に満席となり、当日はご予約のお客様が一人も欠けることなく集まって下さいました。ありがとうございました。
 今回は
、昨年4月に真打に昇進されました、立川談修師匠の独演です。談修さんは、【居酒屋寄席】の第1回目(平成15年11月1日)に、文都師匠と共に出演。当時は、二つ目に昇進されたばかりで、14_11_10danshu羽織姿も初々しかったことが懐かしく思い出されます。それ以来、今回で9回目の登場。回を重ねるごとに安定感を増し、今回は真打の風格を感じることが出来ました。
 酒場
での落語会で、お客様も必ずしも落語通ばかりではない中、ちょっと珍しい噺をじっくり聞かせてくれました。
 まずは
『一眼国』。見世物小屋の出し物を探しに行く男が、一つ目の国に紛れ込んでしまうという滑稽話。続いては、辻斬りを題材にした『胴斬り』と『提灯首』をメドレーで。中入りを挟んで、この会では珍しい人情噺の『人情八百屋』でした。談修さんの師匠である立川談志が、浪曲を元に落語に仕立てたとされる噺で、地味な展開ながらも聞き手をぐっと引き寄せます。14_11_10kanpai今宵も、この噺でウルッときました」というお客様がいらっしゃったほどです

 落語のあとは、恒例の
酒宴です。談修師匠の音頭で乾杯する振舞酒は、福島県・南会津の銘酒「國権」の純米吟醸秋上がり銀ラベル(五百万石・ちなみに銅ラベルは美山錦を仕込米にしている)でした。季節の味覚のお楽しみは、京都・丹波産の「黒豆枝豆」と、新潟から届いたという「菊の花酢漬け」。14_11_10furumaiいつもながらニュー信州の粋な計らいに感謝致します。

 お陰様で盛会となり、皆さんのお酒も進んだようです。予想された雨も降らず、少し暖かい初冬の街の
夜が更けました。

 居酒屋ニュー信州の周辺は、
大規模再開発の真っ只中で、お店も来年には移転することになるのだそうです。今までのように落語会を開催することは難しくなるかもれませんが、今の場所でもう数回はできそうです。またお知らせいますので、どうぞ、お楽しみに。


12/16(火)【猫と落語の宵噺】第4弾やります

2014年10月26日 11時00分36秒 | 主催する催し

 旧閏九月三日。二十四節気では【霜降(そうこう)】に入り、秋が一層深まって参りました。

つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆえなり
         『暦便覧』(天明八年/1788年発行)

  ひと雨ごとに寒さを感じる季節。北国では、稲刈りが終わり大豆が収穫期を迎え、冬支度が始まります。東京でも木の葉が色づき始めたようです。

141216flyer_web  ちょうど1年前の今日、10月26日に、第1回を開催した落語と話で猫を愛でるイベント
【猫と落語の宵噺】。回を重ね、第4回を開催する運びとなりましたので、お知らせ致します。
 開催は12月16日火曜日。
なにかと慌ただしくなる師走ですが、お誘い合わせの上、ぜひお運び下さい。
 出演は、
お馴染みの二人、立川志の春さんと、イラストレーター/エッセイストの浅生ハルミンさん。志の春さんは、猫が登場する落語と、お楽しみのもう一席を聞かせてくれます。そして、二人によるトークコーナーも。ゆる~い雰囲気で猫を繰り広げてくれるでしょう。そして、今回もご参加される皆さんから募った"自慢猫画像"のスライドショーも行います。どうぞ、ふるってご参加下さい。ご予約は11月14日(金)から受け付けます。

【猫と落語の宵噺(よいはなし)】
出演:立川志の春・浅生ハルミン

日時:2014年12月16日火曜日
  19:00開場・19:30開演

場所:
光塾 common contact 並木町
   (JR渋谷駅新南口すぐ)

料金:2,800円 (席数限定・要予約)
   ご予約受付中です。

ご予約方法:
s-tomoda@gamma.ocn.ne.jpまで、
   お名前(フルネーム)・人数・ご連絡先お電話番号
 を明記の上、お知らせ下さい。
   折り返し
確認のメールを返信致します。

12月13日(土)以降のキャンセルは、
代金を請求する場合がございますことを予めご了承下さい。


立川志の春
昭和51年大阪府豊中市生まれ。平成14年立川志の輔に入門。平成23年1月に二つ目昇進を果たす。IVYリーグの名門Yale大学卒業~大手商社勤務という経歴を持ちながら、通りがかりにふと立ち寄って聞いた志の輔の落語に魅せられ入門を決意。醸し出す落ち着いた雰囲気で、古典から創作までをじっくり聞かせる。得意とする英語を駆使した落語で、シンガポール公演や国内でも会を開催。昨年12月にはCDブック『誰でも笑える英語落語』をリリース。日比谷コンベンションホールで月例独演会を開催している。愛猫トラとタマと暮らす。
『立川志の春公式WEB』  http://shinoharu.com/
最新情報はtwitterで https://twitter.com/shinoharu2002

浅生ハルミン
三重県生まれ。イラストレーター/エッセイスト。猫とこけしと古本をこよなく愛する。著書に『私は猫ストーカー』『猫座の女の生活と意見』『ハルミンの読書クラブ』『猫の目散歩』『三時のわたし』などがある。『私は猫ストーカー』は平成21年に映画化(主演:星野真里)され、今もなお各地で上映されている。資生堂『花椿』本誌で「美肌歳時記」を連載中。平成24年には初の絵本『キッキとトーちゃん ふねをつくる』を発表した。京都の青幻社から出版した『猫のパラパラブックス(5巻)』がヒット中。
『浅生ハルミンの"私は猫ストーカー"passage』  http://kikitodd.exblog.jp/

最新情報はtwitterで https://twitter.com/harumin_todd

14_02_24talk


居酒屋寄席~立川談修師匠の独演でやります

2014年09月09日 14時49分59秒 | 主催する催し

 旧八月十六日。昨夜は十五夜、中秋の名月でした。関東では八丈島付近を抜けて行った台風の影響で、雨模様。名月を眺めることが出来残念でした。まあ、厳密に言えば、満月は本日の10時38分。地球の裏側を照らしている頃です。今日は台風一過の晴天が広がっていますので、お月見は今夜と参りましょう。東京の月出は17時55分。宵の口に大きな月が昇るのをお見逃しなく。

14_09_09dansyu 恒例の落語会【居酒屋寄席】を開催します。今回は、真摯に噺に向き合い表現するスタイルに定評がある、立川談修師匠の独演でお送りします。談修さんは2003年11月に開催した【居酒屋寄席】の第一回目に、今は亡き立川文都師匠と出演。当時は二つ目に昇進されたばかりで、羽織姿も初々しかったのが懐かしいです。 あれから、11年、真打に昇進されて1年半が経とうとしています。堂々と落ちついた雰囲気を醸し出す談修さん。噺にぐいぐい惹き込んでくれる高座をどうぞ、お楽しみに。
 立冬
に入ったばかりの開催。晩秋から初冬へと向かう頃。海のもの山のものますます美味しくなる頃でしょう。じっくりと噺に耳を傾け、季節の味覚と銘酒をお楽しみ下さい。

【居酒屋寄席~冬立ちの会】
出演:立川談修
14_09_19flyer日時:平成26年11月8日土曜日
18:30開場 19:00開演
場所:渋谷・居酒屋ニュー信州
渋谷区渋谷3-20-16 (03-3797-6966・ご予約は受け付けません )
料金:3500円
(先ずの一杯と季節の味覚のお楽しみつき)


落語の第一部、酒宴を愉しむ第二部の二部構成となります。
ご入場の際に先ずの一杯をサービスさせていただいた後、酒肴のご注文は第二部(20:45頃)からとなりますので、ご了承下さい。

談修師匠を交えての酒宴では、季節の肴や銘酒を一品一杯500円でご用意しております。お時間許す限りお付き合い下さい。

14_09_09dansyu2立川談修
昭和48年千葉県生まれ。平成7年立川談志に入門。専修大学卒業に因んで「談修」と命名される。15年10月二ツ目に昇進。11月には“暮らしのリズム”『居酒屋寄席』の第一回目に立川文都師匠と出演。14年に独演会『ダンス ダンス ダンシュー』をスタートさせ、40回以上の回数を重ねた。安定感のある古典を中心とした高座は定評があり、22年2月に行われた『第7回 伝統芸能祭グランドチャンピオン大会』で優勝を果たす。師匠談志生前に真打ち昇進が認められ、25年4月1日に晴れて昇進を果たした。25年末から、演じ手の少ない珍しい演目に着目した独演会の新シリーズ『談修 イン ザ ダーク』をスタートさせる。
【立川談修ホームページ】
http://tatekawa-dansyu.com/


旧暦七夕~夜空を見上げてみましょう

2014年08月02日 10時10分56秒 | 季節のおはなし

 旧七月七日。二十四節気の大暑に入っ日に関東地方では梅雨が明けました。そこからは連日連夜この猛暑。涼を求めあの手この手の日々となっています。暑さに負けていませんか?

 五節句は
旧暦でお祝いしましょう!今日は旧暦の七夕。8月最初の土曜日ということもあって、各地で花火大会が催されるようです。花火のあとの静かな夜空を見上げてみましょう。
 旧暦であれば月も毎年同じ。上弦に満たない七日目の月が宵の口に沈み、空は暗く星空を浮き上がらせてくれるでしょう。狙い目は、21時過ぎ。東の空に一等星による夏の大三角形が現れます。頂点がこと座の「ベガ(織姫星)」、底辺の右がわし座の「アルタイル(彦星)」、底辺左がはくちょう座の「デネブ」です。空気が澄んだところでは、三角形の中を流れる天の川が見えることと思います。どうぞお楽しみに。

 ところで、ひと月ほど前に、10年弱暮らした月島を離れ、少し東へ入った江戸川区船堀というところに引越しをしました
14_08_02shinkawa 「江戸川」「船」「堀」とは、風流なの町を連想させられます。町名の由来は、町の南を東西に貫く「新川」にあるとのことです。 寛永6年(1629年)に行徳塩田から江戸への塩の搬入路としてこの川が開削されたことによるのだそうです。物資の輸送だけではなく、江戸から成田詣でにいく人々を乗せた船で賑わっていたということで、今では、川辺が往時のように再整備され、素敵な風景を作っています。

 その他にも、水路や小川を整備した親水公園が区内にはたくさんあり、水運・水郷の町だったことが偲ばれます。
14_08_02funabori 手拭や浴衣の染色工場もあります。今では、工場内で井戸水と機械で行うようですが、かつては色留めの糊を洗い流すために、綺麗で豊富な水量の川が必要でした。
 また、近所には金魚の養殖場や、競り場があります。関東大震災後の大正末期~昭和初期に、養殖場が郊外へと移る過程で、この地に根づいたとされています。現在は2軒が残るだけとなっていますが、良とは切っても切れない関係にあることが伺えます。
 町工場や倉庫と住宅が混在する町ですが、機会がありましたら、ぜひいらしてみてください。


満員御礼【可喜庵で...猫と落語の宵噺】

2014年07月06日 23時53分51秒 | 主催する催し

 旧六月十日。明日は二十四節気の【小暑(しょうしょ)。このから立秋前日、8月6日までのことを【暑中】と言います。

大暑来れる前なればなり。
       『暦便覧』(天明八年/1788年発行)

  大きな台風が日本列島に向かってきそうです。梅雨も終盤戦に突入でしょうか。今年はエルニーニョ現象で、冷夏との予想も聞こえてきますが、どんな夏になるのでしょう。

14_07_06talk 昨日、7月5日は“暮らしのリズム”主催のイベント【可喜庵で...猫と落語の宵噺(よいはなし)】を開催しました。お足元の悪い中、たくさんの皆さんにお運び頂き、ありがとうございました。
 この会は、昨年10月に渋谷のスペース「光塾」で初めて開催し、今年の2月22日(猫の日)に第2回目を開催。第3回目となる今回は、都会を少し離れ、町田市の鶴川駅近くの古民家スペース【可喜庵】を舞台にしました。ここは、地域に根ざし、良質の木造住宅を提案・設計・施工している鈴木工務店の、14_07_06kakianかつての隠居小屋。江戸の末期に建てられた重厚な民家です 数年前に多目的スペース/サロンとしてリノベーションされました。
 この会の出演は、二匹の愛猫と暮らす立川志の春さんと、「わたしは猫ストーカー」や「猫のパラパラブックス」でお馴染み、エッセイスト/イラストレーターの浅生ハルミンさんの二人です2007年に、鈴木工務店の家づくりを紹介した本「温故知新の家づくり」にハルミンさんが挿絵を書き下ろし、さらには、可喜庵の4枚の襖にイラストを書きました。そんなご縁があって、今回の開催が実現した経緯がありました。
14_07_06shinoharu  毎回、志の春さんは、猫が登場する
古典落語を一席と、お楽しみの一席を聞かせてくれます。そこで、今回の一席目は「猫の皿」。旅先で掘り出し物の収穫がなかった古物商が、ふと立ち寄った茶店で猫が絵高麗の梅鉢でエサを食べているのを見つけ、猫を三両で買おうとするが...という滑稽噺です。猫が苦手な古物商の目線を通した猫の描写が実に可笑しいです
 一席目に続いては、志の春さん、ハルミンさん
によるユル~いトークタイム。のイラストの話から、なぜか神出鬼没の「裏切らない焼き芋屋」の話に。場はなんともホンワカした雰囲気に包まれました。
14_07_06koushido 休憩後の二席目は、今回の企画にピッタリとはまる。衝立の絵から雀が抜けて飛び出すという定番の古典落語「抜け雀」。噺の中には、ハルミンさんもチラリと登場する創作を挟んだ、特別バージョンでした。
 夏の夕方は
永いもの。お客様を送り出す頃には、雲が切れて青空も覗くほどに回復。雨露に濡れた緑が香る中、この日の回は、無事お開きとなりました。可喜庵での落語のイベント、ぜひまた企画したいと思います。