"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

『居酒屋寄席~師走の会』12/15にやります

2007年10月22日 20時04分21秒 | 主催する催し

 旧九月十二日。やっと清々しい秋晴れの空が広がるようになりました。明日は十三夜の名月】ですね。「中秋の名月」に対して【後の月見、中秋の名月を「芋名月」と呼ぶのに対して【栗名月】と呼んで、昔から愛でてきました。両方のお月見をすると縁起がよいと言われていますが、今年は中秋の名月も美しかったですね。明日は午後3時過ぎに月が出ます。夕方東の空、少し欠けた栗のような月を眺めましょう。

1022izakayayose さて“暮らしのリズム"が主催する恒例のイベント『居酒屋寄席節目の第十回目、題して“師走の会を12月15日(土)にお馴染み渋谷の居酒屋ニュー信州にて開催することになりました。予約の受付も開始いたしますので、皆様お誘い合わせの上どうぞお運び下さい。30席限定要予約です。(お陰様で定員に達しましたありがとうございます。←12/7)
(写真は2006年12月16日の第八回師走の会での立川文都師匠)

1022kikkou  今回の出演は、居酒屋寄席の第一回(2003年11月1日)からすべての会で高座を務めていただいている落語立川流真打ちの立川文都師匠と、今年7月1日に晴れて二つ目に昇進された立川吉幸さんのお二人です。
(写真左は立川吉幸さん。「時蕎麦」でしょうか。何度も聞きましたが空腹で落語会に駆けつけたときに吉幸さんの「時蕎麦」は酷でした)

 世はまさに忘年会たけなわの頃。今年一年を振り返ってあれやこれやと激論を交わしていることともいます。今宵限りはお二人の話芸に耳を傾け、大いに笑い、季節の味覚を肴に銘酒を傾けて楽しい一夜にしようと思います。どうぞお楽しみに。

居酒屋寄席~師走の会
日時:2007年12月15日(土)
  18:30開場19:00開演
会場:居酒屋ニュー信州
(渋谷区渋谷3-20-6 tel:03-3797-6966)
木戸:3500円(先ずの1杯つき)
出演:立川文都、立川吉幸

30席限定、先着順要予約です。
(お陰様で定員に達しましたありがとうございます。←12/7)

立川吉幸blog→[トキメキ☆吉幸しばり!!]

『居酒屋寄席』過去の模様 はこちらをご覧下さい。
第九回(平成19年  4月14日)春爛漫の会 
第八回(平成18年12月16日)師走の会
第七回(平成18年  6月17日)五月雨 五月晴れの会
第六回(平成17年12月10日)師走の会
第五回(平成17年  9月10日)秋の会


古民家に暖かいイラスト展を観に行く

2007年10月03日 18時24分41秒 | 催しごと

 旧八月二十三日。八月下弦の月です。そういえば東京では月はおろか、太陽も拝めない日が続いていますね。スッキリと晴れた秋の青空が恋しいこの頃です。

 友人のイラストレーター/エッセイスト、
103harumin1浅生ハルミンさんのイラスト展に行ってきました。 彼女のイラストは一目見ただけで心を和ませてくれるような、暖かみのある空気を伝えてくれます。自称“猫ストーカー”の彼女は、町にいる猫を追跡する達人でもあります。以前、何人かで鎌倉散策に出掛けた折、103haruminhon_2毛並みの良い野良猫が集う光明寺に立ち寄り、 その模様を女性誌のエッセイに書いてくれたことがありました。 彼女の著書『私は猫ストーカー』(2005/洋泉社)はジワジワと売上を伸ばし、支持者を集めている、密かなヒット作なのだそうです。どこか哲学的な視線を送り、なぜか眉毛のある彼女のペンによる猫は、常に脳裏にペタッと張り付いてしまっています。

 今回のイラスト展が行われたのは、郊外の町田市。小田急線鶴川駅から少し歩いたところにある古民家のサロン。
木の温もりを感じる家を造る鈴木工務店の敷地にある【可喜庵】と名付けられたこのスペースは築150年。103harumin2_22年前までは社長さんが住まわれていたそうです。最近発刊された鈴木工務店のコンセプト・ブック『温故知新の家づくり』のイラストをハルミンさんが担当されたご縁で、今回の展示が実現した、とのことです。額装したイラストに加え、古民家の雰囲気を活かして、襖や掛け軸も彼女のイラストになっていて楽しい空間になっています。

 【可喜庵】のことをもう少しご紹介しましょう。103kakian1 物心着く前から最近まで小田急線を利用していたわたしは、車窓から牧歌的な沿線の田園風景が徐々に開発されて住宅に変わってゆくさまを、ずーっと眺めてきました。子供の頃は茅葺屋根家も珍しくはなく、いつの頃からかそれが一ずつ消えてゆくのを寂しく感じたものです。そんな中で「一件だけ残っているな」と思って見ていたのが【可喜庵】でした。
 そんなわけで、なんとなく愛着を持って眺めていた建物に初めて足を踏み入れるのは、103kakian2 ちょっと心躍らされる瞬間でした。土間に入っただけで古民家特有の良い香りがぷーんとしてきます。つい最近まで実際に生活の場として使われてきただけに、動態保存がうまく為されていて、とても居心地がよい家でした。【可喜庵】ではギャラリー、演奏会、講演会、もの作り・・・多目的なサロンとして活用されてます。とても魅力的なスペースなので【暮らしのリズム】でもぜひいつかイベントを企画したいな、と思いました。

<ハルミンさんのblog【浅生ハルミンの『私は猫ストーカー』passage】>はこちら
<【可喜庵】のホームページ>はこちら
<鈴木工務店のホームページ>はこちら