"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

『居酒屋寄席第十回~師走の会』ご来場感謝

2007年12月17日 02時29分40秒 | 主催する催し

 旧十一月八日。冬晴れの夜空に上弦前の厚みを帯びてきた月が明るいです。
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 12月15日土曜日に行いました第十回『居酒屋寄席』の“師走の会”。皆 さま師走のお忙しい中、たくさんのお客さまにお越し頂きましてありがとうございました。


 出演は、第一回目から毎回ご出演いただいている立川文都師匠と、
1217buntokikkou今回が初登場、今年7月に二つ目に昇進したばかりの立川吉幸さんのお二人。文都師匠のご挨拶に続いて高座に上った吉幸さんは、吉原を舞台にした滑稽な「明け烏」で江戸の風情を聞かせ、文都師匠は大阪人の独特な感覚を面白く描いた「胴乱の幸助」をじっくり披露してくれました。江戸と上方の大ネタを堪能できる一夜となりました。 (写真左:文都師匠/写真右:吉幸さん)

 『居酒屋寄席』では、落語で大いに笑ったあとのお楽しみがあります。それが第二部の酒宴。季節感を感じさせるお酒と食材による肴が並び、杯を傾けながら、それぞれのテーブルをまわる噺家さんとの懇親を深めます。その場で隣り合わせた人同士が、楽しく語り合ったり、意気投合したりすることは、とても素晴らしいことであり、主催する立場としても嬉しい場面です。

1217shukou 今宵、居酒屋ニュー信州のご厚意によってまずは振舞酒で乾杯です。お酒は福島県会津の「飛露喜特別純米初しぼり“かすみ酒”」。ほんのり白濁したフレッシュな新酒、日本のヌーヴォーです。そして“暮らしのリズム【手前味噌仕込み会】謹製味噌による天然きのこ汁が振る舞われました。居酒屋ニュー信州では、青森の北津軽で収穫した姫竹や天然きのこを瓶詰めにしてオリジナル商品として販売もしています。昔の人は、厳しい冬を乗り切るために旬の食材を上手に長期保存していました。そんないにしえの冬支度に思いを馳せ、今宵のメニューには「天然なめことおろし」「天然むき茸と鮪の煮物」「天然なら茸と姫竹の煮物」が並びました。
(写真左上より時計回りに:振舞酒の「飛露喜」と天然きのこの瓶詰め/寒ブリが美味い刺身/八つ頭、むき茸と鮪、なら茸と姫竹の煮物/焼おにぎりのご飯は羽釜で炊いたぴかぴかの新米)

 平成15年11月1日に、寄席や落語会にはあまり行かない人にも、生の落語でその魅力を感じてもらえれば、と暗中模索の試行錯誤で始めた『居酒屋寄席』。ゆっくり無理をしないペースで、足かけ四年で第十回目となりました。これを機に一旦見直しを図って、お客さまがもっと楽しんでいただけるようなイベントにするために、“暮らしのリズム”から発信したいことを考えてゆきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。


12/15【居酒屋寄席】満員御礼

2007年12月07日 08時34分06秒 | ご挨拶とお知らせ

 12/15(土)に開催する【居酒屋寄席vol.10~師走の会】が、お陰様をもちまして、ご予約定員に達しましたので、御礼と共にお知らせいたします。ご予約下さいました皆様。ありがとうございます。当日をお楽しみに、ご来場をお待ちしております。

 旧十一月二十八日。今日は二十四節気の【大雪】です。日本海側、東北地方、北海道ではこの週末まとまった雪が降りそう、とのことです。
灯油など燃料の急騰もあり、ますます長く厳しい冬の季節がやって来ます。ペレットや薪ストーブなど、灯油の代替暖房に注目が集まっています。格差社会に拍車がかからぬよう、行政や地方自治体は補助金などの対応を急いで欲しいです。

Rimg1864  東京では欅や桜が葉を落とし、銀杏が鮮やかな黄色に染まり冬晴れの青空と見事なコントラストを見せてくれています。空気がカラッカラに乾いています。風邪が流行り始めています。十分にお気をつけ下さい。
(写真は築地本願寺の銀杏並木。若木ですが綺麗に色づいています。12/1に撮影しました。)


都会を彩る今年の紅葉は格別です

2007年12月03日 18時31分00秒 | インポート

 旧十月二十四日。今年の冬は寒くなりそうかな、と予感させられた後、またしばらく小春日和が続いています。今週の木曜日12月7日は二十四節気の“大雪”です。日本海側、東北地方ではこの頃から急に冷えて、まさに大雪となるく模様です。


 皆さんは気がつかれましたでしょうか。東京あたりの紅葉が、今年はとっても美しいことを。TVニュースのトップ画面で都内の公園を俯瞰する映像が流れると、目を疑うほどの色鮮やかな紅葉に驚かされます。123kouyou 私が住む町の住宅やビルに囲まれた小さな公園でも、銀杏の黄、欅の橙、桜の朱、いろはもみじの紅、とじつに多彩です(写真右は月島の公園)。都会でこんなにも紅葉が見事なのはちょっと記憶にないほどです。いつもは色づく前に散ってしまったり、枯れてしまったり、一本の木でも綺麗に紅葉することが珍しいのに、たくさんの種類の木が、足並みを揃えて一斉に彩っています。どういった条件が重なると、このようになるのでしょうか。何でも「地球温暖化」のせいにしてしまいたいところですが、ちょっと考えてみました。以下は私の勝手な仮説です。正解がありますでしょうか。1,夏がとっても暑かったこと。2,秋が暖かく雨が多かったこと。3,11月中旬になって急に寒い日が続いたこと。4,これまで木枯らしがあまり吹いていないこと。5,11月下旬は小春日和が続いたこと。さあ、いかがでしょうか。皆さんはどう思いますか?

 そんな小春日和の12月1日(土)、友人のmizunoくんとにわかに“暮らしのリズム”写真部を結成して、新宿御苑に行ってみました。123gyoen_2 園内に入るのはざっと20年ぶり以上になります。そのせいかただでさえ巨木が多い印象だったのが、さらに大きくなったような気がして圧倒されてしまいました。さすがに紅葉のピーク、ということでアマチュア・カメラマン、家族連れ、散歩する人々がごった返しています。
(4分割の写真左上から時計回りに:台湾閣の中から見るとちょっと異国情緒/新宿門近くのカエデともみじ/常緑の椎をフレームに紅葉ピークの桜と色づき始めたセコイア/桜の葉、黄色~朱への見事なまでのグラデーション)
123heartland  千駄ヶ谷門から入って1時間ほどかけて歩くと、体が温まってほんのり汗ばみ、喉もカラカラになってしまいました。「酒類持ち込み禁止」の規則を忠実に守ったことを僅かに後悔しながら歩いていると、レストラン「ゆりのき」がありました。メニューにはビールが。窓側の席を陣取りちょっと早い乾杯。ここはお薦めスポットです。ただし16時閉店なのでご注意を。
(右:結局最後はコレ。それにしても銘柄がHeart Landとは脱帽。恐れ入りました。)