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日本の民謡「つるとかめ」のこと

2007年05月13日 19時24分05秒 | 主催する催し

 旧三月二十七日。すっかりblogの更新を怠ってしまいました。GWはあっというまに過ぎ去り、その最後の日5月6日は二十四節気の“立夏(りっか)”でした。陽差しは夏らしさを感じさせ、湿度の低いこの頃は一年で最も過ごしやすい季節と言えるでしょう。

 5月19日(土)に開催する「つるとかめ」
(澤田勝秋:津軽三味線・唄 &木津茂理:唄・太鼓・三味線)のライヴが迫ってきました。彼らの三枚目のアルバム『しゃっきとせ』が4月25日に発売されましたので、あらためてご紹介しましょう。

 デビュー作『つるとかめ』で、江戸時代日本列島に沿うように南北を往き来していた和船、北前船に乗って運ばれたとされている「ハイヤ節」の流れを辿りました。2作目『あいのかぜ』では「追分~別れ~港の唄」がテーマでした。

420vzcg639_1 『しゃっきとせ』では、日本民謡のもう一つの大きなテーマ、踊り唄を中心に、聴けば聴くほど自然に腰が浮いてくるような楽しい作品になっています。三作目にして初めて迎えたゲストは、細野晴臣さんと浜口茂外也さん。J-POPの重鎮であるお二人、木津茂理さんとの共演歴から参加が実現したのですが、細野さんは一作目、二作目のブックレットにコメントを寄せているとおり、つるとかめには熱い思い入れを抱いていました。そんな日本民謡へ、つるとかめへの羨望の眼差しが、参加作品から溢れてくるようです。一方二人だけの曲もいつもながら圧倒的です。私が特に気に入っているのは、二丁三味線と独特なポリリズムがクセになる「出雲崎おけさ
(新潟県)」、津軽と南部の伝統曲のメドレー「津軽よされ(青森)~南部よしゃれ(岩手)」、ここまで来ればどこか体が動き出す「鹿児島はんや~阿波よしこの節(徳島)」などなどです。

 民謡なんて古くさい、という先入観のある方は、まず「つるとかめ」を聴いてみてください。先祖返りが楽しくできますよ。ライヴも楽しいです。ニュー信州ではつるとかめに縁のある津軽と越後の銘酒を傾けながら、ゆったり身を委ねてください。終演後はもちろん、お二人を交えての酒宴をご用意しています。初夏の味覚もお楽しみ下さい。

“つるとかめ”ライヴ1226tsurukame_1
日時:平成19年5月19日土曜日
18:30開場、19:00開演
会場:居酒屋ニュー信州
(渋谷区渋谷3-20-16 tel.03-3797-6966)
料金:4000円(先ずの1杯つき)
協力:財団法人日本伝統文化振興財団

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