"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

立川志の吉・立川志の春『居酒屋寄席』12/10開催します

2011年10月09日 17時51分52秒 | 主催する催し

  旧九月十三日。【十三夜】です。明るさが十分に残る東の空に「栗名月」の名の通り、満月にちょっと早い月が昇ってきました。中秋の名月と、この十三夜両方のお月見をすることは縁起のいいこと、とされています。柿や栗、小豆などの豆は新豆も出始めています。秋の味覚を楽しみながら夜長を過ごしましょう。
そして今日は二十四節気の【寒露(かんろ)】です。
 

 陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすればなり
          『暦便覧』(天明八年/1788年発行)

 朝晩の冷え込みで野の草に露がつく頃。うっかり洗濯物を取り込み忘れると、湿っぽくなってしまいます。深まる秋を実感するこの頃です。

 “暮らしのリズム”が主催する恒例の落語イベント【居酒屋寄席】を12月10日土曜日に開催することになりましたので、お知らせします。1009harukichi 今回の出演は、立川志の輔の一番弟子として多方面で活躍する立川志の吉さん(写真左)と、今年のお正月に晴れて二つ目昇進を果たした立川志の輔一門の若手ホープ、立川志の春さん(写真右)のお二人です。
 共に各地で定期的に独演会を開催し、異ジャンルのエンターテイナーとの共演も積極的にこなすなど、精力的に活動しています。一年ぶりの登場となる志の吉さん、7月に開催した前回に続いての登場となる志の春さん。どんな噺を聞かせてくれるのか、いまから楽しみです。
 落語のあとは、恒例の酒宴があります。志の吉さん、志の春さんを交え、銘酒と季節の肴でごゆっくりお楽しみ下さい。


【居酒屋寄席~師走の会】
立川志の吉・立川志の春

平成23年12月10日(土)
18:30開場 / 19:00開演
渋谷・居酒屋ニュー信州(渋谷区渋谷3-20-16)
3500円(先ずの一杯と季節の味覚お楽しみつき)
30席限定要予約

立川志の吉
昭和47年兵庫県生まれ。平成9年立川志の輔に入門。平成15年に二つ目昇進。古典から創作まで、現代的な鋭い感性の高座に定評がある。現在都内数カ所で定期的に独演会を開催するほか、講談、公認会計士、イラストレーター等と ともに異ジャンル・コラボレーションを行うなど、幅広く活動を行っている。 平成20年3月には第1回「東西若手落語家コンペティション」で初代王者に輝く。
『立川志の吉WEB』
http://1st.geocities.jp/shinokichifun


立川志の春
昭和51年大阪府豊中市生まれ。平成14年立川志の輔に入門。平成23年1月に晴れて二 つ目昇進を果たす。IVYリーグの名門~大手商社勤務という経歴を持ちながら、通りがかりにふと立ち寄って聞いた立川志の輔の落語に魅せられ入門を決意。 醸し出す落ち着いた雰囲気からは大器を予感させる。西巣鴨のstudio Fourで月例独演会を開催している。
『立川志の春のブログ』
http://ameblo.jp/tatekawashinoharu/

落語の第一部、酒宴を愉しむ第二部の二部構成となります。
ご入場の際に先ずの1杯をサービスさせていただいた後、酒肴のご注文は第二部(20時半頃)からとなりますので、予めご了承ください。酒宴では季節の肴や銘酒を一品一杯五百円でご用意しております。お時間許す限りお付き合い下さい。


儚くも印象深い秋の花が見頃、香り頃

2011年10月03日 15時37分32秒 | 主催する催し

 旧九月七日。二十四節気では秋分(9/23)から十日が経過して、古くからの言い伝え通り残暑から解放されました。 一日の中でも温度変化が激しく、気を抜いていると風邪をひいてしまいそうな時期ですが、陽射しは心地良く、空気が澄んでいるように感じます。
 秋を代表する花の中でも、花期がとても短い分、痛烈に季節を感じさせる二つの花が見頃,香り頃です。

 1003higanbana_2残暑が長かった分,例年より少しだけ花を開く時期が遅くなったのでは、と感じるのが彼岸花です。陽の高い日中より、朝や夕方の柔らかい陽射しを浴びる姿が、とても秋らしくて好きです。夏を越して鮮やかさを失い始めた野の緑に神秘的とさえ感じさせる深紅の花は見事です。
(写真は9/25夕方、石川島の隅田川テラスにて)

1003kinmokusei  
この香りが漂って来ると、日本人であれば誰でも秋の深まりを瞬時に実感するのではないでしょうか。金木犀です。これも少しだけ例年より遅いかもしれません。金木犀が香ってくると、残暑はいよいよおしまい。関東だけのことかもしれませんが、晴れた日の空気はとても乾燥しているように感じます。季節の洋服を入れ替え、寒くなることを考えて暮らすためのスイッチが入る香りです。
(写真は10/3昼過ぎ。佃公園の石川島燈台跡下に植えられている大きな金木犀)