"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

今年もやります【手前味噌仕込の会】

2009年02月28日 19時15分03秒 | 主催する催し

旧二月四日。全体的に暖かい冬から早春だったと思うのですが、ここに来て寒の戻り、というのでしょうか、はっきりしない天気が続き、寒さも厳しいです。上海でもここしばらく日差しを浴びることがなく、冷たい雨がずっと続いています。春らしさが感じられるのは来週後半くらいからでしょうか。
0228mitsumata  日本、とくに関東あたりで沈丁花は咲きましたか。あの芳香が漂ってくると、とても気分が軽やかになるものですね。沈丁花は中国南部が原産だということですが、上海では公園の植え込みにはありません。その代わり「みつまた」が今盛んで、その香りは日本での印象以上に強いです。ジャスミン茶のような、お茶にしたくなるような香りが公園に漂っています。
 
 本題です。毎年春分の日の開催で固定してきた“暮らしのリズム”
“居酒屋ニュー信州”が 共同主催する食のイベント【手前味噌仕込の会】ですが、今年は私が上海にいる都合上、開催日を大幅に遅らせて5月9日(土)とすることに決定いたしました。
0228misojikomi  前夜に水に浸した大豆を大きな寸胴鍋で茹で上げ、参加者みんなで大豆を潰し、糀と塩と混ぜ合わせて、一升(おおよそ2kgの味噌になります)入る各自の瓶に仕込んでお持ち帰り頂きます。初めてご参加頂く方には、こちらで一升瓶を用意するのでご安心下さい。昨年は米こうじで仕込みましたが、今年は米は米でも玄米のこうじを使って仕込んでみます。糠の栄養や食物繊維がたくさんあるはずですから、きっとさらに風味の良い味噌になるに違いありません。(写真は昨年の様子です。左の白い山がこうじと塩、右の黄色い山が潰した大豆です。大豆の温度を下げるために皆うちわであおいでいます。これで25升分です)
 仕込み作業のあとは手前味噌を使った 料理を中心に打ち上げの酒宴です。味噌をアレンジした様々な料理を店主の榎 慎一さんが教えてくれます。
 みんなで一緒に仕込んだ味噌ですが、
それぞれのご自宅で熟成した味噌は意外にも様々な風味になります。半年後の秋頃には手前味噌を持ち寄って【手前味噌自慢の会】も開催しましょう。
 
ご興味のある方、ぜひお誘い合わせの上振るってご参加下さい。お問い合せご質問もご遠慮なくお寄せ下さい。おいしい味噌汁が恋しくてたまらない上海からすぐにご返事いたします。

“暮らしのリズム”&居酒屋ニュー信州共催
手前味噌仕込みの会
日 時 ◆ 平成21年5月9日(土曜日)14時集合
会 場 ◆ 居酒屋ニュー信州
    渋谷区渋谷 3-20-16 tel:03-3797-6966
内 容 ◆ 手前味噌仕込み作業(14:30~16:30)
      各自仕込み味噌2kgをお持ち帰り(容器付き)
      味噌を使った肴で乾杯~酒宴(17:00~)
費 用 ◆ 初めてのご参加=5500円
            (瓶、仕込み味噌2kg、乾杯の一杯と味噌料理2品付き)
    二度目以上のご参加=4000円
            (仕込み味噌2kg、乾杯の一杯と味噌料理2品付き)
      酒宴での追加お飲み物、酒肴は各500円です。
ご予約/お問い合せ ◆
            <s-tomoda@gamma.ocn.ne.jp>友田
    または03-3797-6966(ニュー信州)
    材料準備のため4月17日(金)までにお申し込み下さい。
    定員に達した場合は募集を締め切らせていただきますので、
    予めご了承下さい。
    4月25日(土)以降のキャンセルはお断りさせていただきます。
参加者がご用意するもの◆
    エプロンなど、ポテトマッシャー(持っていれば)
お願いと注意◆
    できるだけ汚れても気にならない服装でご参加下さい。
    つけ爪、マニュキアをされている方は作業に参加できません。
    お肌の弱い方はビニールの手袋をお持ちください。
    当日仕込んだ味噌を宅配便でお届けご希望の場合、
    送料自己負担で承ります。

◆◆手前味噌関連のアーカイブ◆◆
2005.10.31手前味噌の蔵出しです~発酵食品万歳!
2006.2.8“手前味噌仕込みの会”やりますっ!
2006.3.26“春分のこの佳き午後に味噌仕込み”
2006.11.13“手前味噌仕込みの会”自慢の宴
2007.2.6第2回「手前味噌仕込みの会」開催のお知らせ
2007.3.22春分の日にはみんなで味噌仕込み
2007.4.11『手前味噌仕込み会』写真集
2007.9.30【手前味噌自慢の会】で味噌三昧
2008.2.9【手前味噌仕込みの会】をやります
2008.3.21みんな職人肌、三回目の『手前味噌仕込み会』
2008.3.25『手前味噌仕込み会』写真集
2008.9.28【手前味噌自慢の会】今年も熱く美味しく


上海の春

2009年02月22日 11時48分26秒 | まち歩き

 旧正月二十八日。二十四節気の【雨水(うすい)】から四日。今年は日本の雪国も例年より積雪が少ないそうですね。典型的な西高東低の冬型気圧配置の日も長続きせず、徐々に春らしさが濃くなってきました。
 上海に来て二週間が経過しました。こちらは緯度では鹿児島と同じくらいなのですが、気候の感じでは東京とほとんど変わりません。天気予報で雨雲の衛星写真を見ると、上海の雲や晴れ間が一日後に鹿児島に、二日後に東京に移動している感じです。一週間ほど前のポカポカ陽気の日々も、まさにそのくらいの時間差だったようです。
 こちらの生活にも少しずつ慣れて来て、天気のよい朝などは出来るだけ街や公園をウォーキングしたりしています。
Rimg0650住んでいるアパートのすぐ裏に公園があって、樹木や草花の管理がとても良くされているので楽しいです。
 植生は日本とほとんど変わらないので、この季節の花や蕾の様子が違和感無く見られます。残念ながら公園には梅の木はないのですが、花桃、桜、海棠など、お馴染みの春の花の木が植えられています。中でも、毎年、本格的な春の訪れを感じさせる木の花といえば、
Rimg0649モクレンですね。公園にはよく育って綿毛を纏った蕾をたくさんつけているモクレンの木がたくさんあります。写真のモクレンは桃色の花を咲かせるようです。左の写真が表示されている名前です。「玉蘭」というのがモクレンのことです。他にもハクモクレンもあり、 花を咲かせる時期が楽しみです。東京あたりでは、例年春分の日頃が見頃ですが、上海ではどうなのでしょうか。

読んで頂いている皆様へ>>>
依然としてこのblogを上海で見ることが出来ません。投稿画面でも写真が表示されずレイアウトも不安です。とりあえず文字の投稿だけは出来るので、書き込みだけは続けて行きたいと思います。コメントを頂いても残念ながら読むことが出来ませんので、今回からはコメントが出来ないように設定させて頂きました。ご感想、ご意見などございましたら<s-tomodaここにアットマークgamma.ocn.ne.jp>までメールで頂ければ幸いです。


上海より、大事なお知らせ

2009年02月09日 22時54分33秒 | ご挨拶とお知らせ

 旧正月十五日。今日は旧暦の小正月。中国ではお餅のお団子を食べるのだそうです。

 旧暦のことをいろいろ紹介しながら「日本人は旧暦のリズムを感じ、月の姿や動きを意識してもっとゆったり過ごしましょう」とやってきました“暮らしのリズム”。それを主宰する私は、このほど旧暦の習慣が色濃く残る中国へとやってきました。これは旅行ではありません。上海でお仕事をするためにです。
 上海で展開する飲食店企業に参画して、管理やマーケティング、広報活動などをやることになりました。日本のことが大好きで、旅行以外では日本を離れたことがない私が、このタイミングで海外進出とは、正直言って自分でも意外、大きなチャレンジです。いったいどうなってしまうのでしょうか。いつまで上海に滞在するのでしょうか。先のことはさっぱり見当がつきません。
 でも、ここで得た経験を必ず活かして、いつの日か日本で面白いことを実現させたい、と思っています。

 落語会は?長唄は?民謡のライヴは?と思われることでしょう。しばしエンタテインメント系のイベントはお休みとさせて下さい。
 『手前味噌仕込の会』は?これはやります。今年で4回目。いつものように春分の日、というわけにはいきませんが、一時帰国した5月9日(土)に開催する予定です。2月中には開催概要を発表いたしますので、少々お待ちください。

 そのようなわけで、これからは、上海から
“暮らしのリズム”的できごと』を更新して行きます。どうぞよろしくお願いします。

 ところで、ここ中国では検閲がある影響なのか、この自分で運営しているブログにアクセスすることができません。アップは出来るのですが閲覧できないのです。これは困りました。表示に問題などがありましたら、ぜひコメントを頂ければ、と思います。

 上海に来て今日で三日目。旧正月の締めくくりという今日はこの時間でも花火と爆竹が鳴り響き、外は賑やかで眠れそうにありません。明日はいよいよ住処になるワンルームのアパート(かなりレトロ)に引越しです。
 


寒中の旧七草は梅もほころびました

2009年02月01日 22時01分28秒 | 季節のおはなし

 旧正月七日。今日は旧暦の七草です。
 今年は旧正月が早く1/26(月)でした。なので旧七草は寒中。まだ野草もそれほど芽を出していない季節です。
 七草と言えばやはり七草粥。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」です。
0201okayuでも昔の人や北国、雪国の人たちは身近な野菜や前の年に収穫した乾物などで七草粥を作ってきました。
 そこで今夜は有り合わせの材料で七草粥です。ほとんど冷蔵庫掃除のような感じです。春菊、菜の花、ニラ、えのき茸、出汁をとった昆布は刻んで、仕上げには辛味大根のおろしをたっぷり加えて頂きます。ちょっとお酒が続いていたこの頃、胃腸を休めるのにぴったりです。
0201iwashiおかずには節分も近いということで、頂き物の真鰯の丸干しを。
 この週末、町内の仲間と湯河原に行ってきました。箱根の山に遮られて北からの冷たい風が吹かない場所なので、日だまりがとても暖かく、梅や河津桜が奇麗に咲いています。そんな余韻を噛み締めながら、春の到来を身近に感じる夕げでした。肝心の梅の写真は一枚もなく、カメラにあるのはご機嫌なおじさんたちの姿ばかりでした。う~んいかんいかん。このところ食べ物の写真ばかりになってしまいました。