工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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2011年09月29日 15時07分30秒 | サッカー馬鹿
対戦相手の監督の気持ちになって、今の栃木SCを客観的に考えてみます。

攻守の要だったパウリーニョ選手や鈴木修選手、本橋選手などボールを散らせる選手の不在もありますし、高木選手も西澤選手も本来はサイドの選手。今の栃木は真ん中からの攻撃の組み立てができる選手がいないとみていいでしょう。頼るべきはサイドを突破してからのクロスですが、試合会場がグリスタの場合は芝の不良もあり、前線へのロングボール主体での攻撃になる事は容易に想像できます。とにかく徹底的にサイドからの突破を抑えれば、今の栃木の攻撃は簡単に前線に放り込んでくるだけのチームに成り下がります。
自分のチームの守備陣にはラインを高くし、前線と最終ラインをできる限りコンパクトにするよう指示します。攻撃陣はセカンドボールを拾ったら素早く前にボールを運び、枠を外しても良いので必ずシュートで終わるように徹底させます。もし仮に高い位置でボールを失っても、栃木のカウンターは必ず一旦ボールをサイドでキープして攻撃陣の上がりを待つ傾向があるため、それほど急いで自陣に戻る必要はありません。だから自分達のカウンター時はかなりの人数を割いてもかまわないと考えます。



・・・と、こんな風にこれだけ攻撃のパターンが絞れると、相手はかなり守りやすいはずです。現に昨日の岐阜は数的不利に陥りながらも冷静にロングボールやカウンターに対応できていました。松田監督も最後はFW4枚に大和田選手まで前線に配置。戦術云々ではないただの放り込みサッカーに徹して来ましたが、決して内容的には良くない岐阜にすら余裕を持って逃げ切られるという負の連鎖にがっちり嵌った格好で、この大事なホーム3連戦の最終戦も落としてしまいました。



では、相手にバレバレのロングボール主体の戦い方をなぜ変えなかったのか?

ロングボールは競り合いで裏に抜け出す、競り合いのこぼれ球を拾う事でチャンスを生み出すという戦い方ですが、競り合いで相手に奪われたとしても、自陣からボールを遠ざける事でリスクを低く保ちながら慎重に戦う事ができます。故に、基本的には相手の最終ラインを押し下げるために用いるものであり、リスクが少なく大きなミスが起こりにくい戦術です。松田監督はJ2福岡時代や神戸時代にも、大事な試合では必ずロングボールを多用し、リスクを回避した戦い方をしていました。J1昇格を賭けた大事な戦い然り。
芝の状態が良くないという面も考慮したのだと思いますが、この3連戦でロングボール主体の戦い方を変えなかったのは、松田監督がいかにこの3連戦を重要だと位置づけていたかの証明にもなると思っています。

しかしながらその大事なホーム3連戦を全て落とし、アウェーを含めると4連敗、6試合勝ちなしというどん底にまでチーム状態は落ち込んでしまいました。



そうは言いつつも、失点シーンも含め、昨日も完全に崩された場面は数えるほどでした。渡部選手も帰って来ましたし、守備陣が大崩していない事はせめてもの救いです。あとは点をとるだけなのですが・・・松田サッカー最大の難関がここなんですよねぇ( ´д`)

この3連戦、結果的に松田監督の策は失敗に終わったわけですが、監督がこの戦い方しか考えていなかったわけではないと思います。芝の状態が良ければもっと違った戦い方を選択できたかも知れません。グリスタの芝の状態が命運を分けたと思っています。そういう意味でも指定管理業者である北総警の責任は非常に重いと考えています。
噂によると、北総警には芝の管理不行き届きの責任を取る意向があるそうです。辞めて済む話ではありませんが、グリスタのピッチ管理はどうやっても赤字経営になるそうなので、その点に関しては感謝しています。その事情を踏まえた上で、今後の管理の引き取り先が見つかるかどうかは疑問ですが・・・。
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