今朝飛び込んできなニュースに腰抜かしました。
来月にはロンドンでのツアーが始まる予定だったのに・・・。
M・ジャクソンさんが死去=「スリラー」で金字塔-自宅で心臓発作・米報道(時事通信) - goo ニュース
私、マイケル・ジャクソンの大ファンでございます。どのくらい好きかというと、子どもの頃ひとり黙々とムーンウォークの練習をしていたくらい好きです。あれをマネしはじめた時期は確実にトシちゃんよりも早かったと自負しております。
そのマイケルが死んだ・・・。
同じように大ファンだという患者さんと、今日はマイケル談義に花が咲いたわけですけれども、曲は聴いた事あるけどあまりよく知らないという方が意外と多かったです(あたしゃどんだけこの話題を振ってるんだ)。
というわけで、「これを観ればマイケルの全てがわかる」という作品をご紹介致します。
それは。1988年の映画
『ムーン・ウォーカー』でございます。
とにかく観てください。本当にこの作品だけでマイケル・ジャクソンの全てがわかります。
・・・簡単にこの映画の解説をしましょうか?
ストーリーはというと、ムーン・ウォーカーという神様の使者(これがマイケル)が悪の組織から子ども達を救出するというもの。要するに「マイケルが好きなように暴れる映画」でございます。
この映画の中ではストーリーは完全に建前上の設定となっております。まるでマイケル自身の人生を表すかのように、話の筋などほとんど無視同然で、物語りはあくまでもマイケル主導の下に進んで参ります。
まず序盤はひたすらマイケルのPV仕立てとなっておりまして、しばらくはジャクソン5時代からソロ転向までのマイケルの歌と踊りを存分に堪能して頂けます。どのくらい続くかというと、ファンでも何でもない方なら必ず早送りしたくなるほど延々と続きます。しかしここで早送りをしてしまうと彼の凄さがわからなくなるのでじっと耐えてください。映画が見終わる頃には彼の事が大好きになっていますから。
それが終わると今度は変な人形(マイケルファン?)からただひたすら逃げる、若かりし日の超元気だった頃のマイケルご覧になれます。その間、マイケルの変装やマイケルのカーチェイスなど、ファンならずとも必見のシーンを併せてご堪能頂けます。
最後には路上ダンスのおまけ付き。彼のお茶目な一面を垣間見る事が出来る、貴重なシーンの連続でございます。
ここでようやく悪の組織へ潜入。ここでは「大人=悪」「子ども=正義」というマイケル的勧善懲悪の世界をご覧頂けます。後にマイケルは子どもへの性的虐待の疑いをかけられるわけですが、このシーンではすでに80年代にはその兆候を世間に知らしめていた事がよくわかります。
しかし、マイケルは悪の組織に潜入すると早々に悪の組織に身元がばれ、一転マイケルは追われる立場に。ここからはもうマイケルのやりたい放題で、ストーリー展開はミュージカル仕立てとなり、マイケルはクルマやロボットに変身し、マシンガンをぶっ放したり大砲をぶっ放したり。ついさっきまで「WE ARE THE WORLD」を熱唱していたマイケルはどこへ行っちゃったのかと思わせるこの演出は、後のマイケルの奇行をも予言していたかのような出来栄えでございます。
そしてラストシーン。マイケルはなぜか宇宙船に変身し、遥か彼方へ飛び去って行きます。この突拍子もない強引な幕引きは、今回のマイケル自身の突然の死を予言しているかのようにも思えてしまいます。
どうですか。観たくなったでしょ?
マイケル・ジャクソンをよくご存じない方。そしてもっとよく知りたい方。この映画をぜひご覧ください。いろんな意味で勉強になる映画です。