工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
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2009年06月30日 21時06分36秒 | 工藤鍼灸院の出来事
3年前、体調管理と安産のために治療をしていた妊婦さん。本日3年ぶりにご来院頂いたのですが、現在おふたり目を妊娠中で、もうすぐ6ヶ月になるところ。前回安産だったので今回も・・・との事でした。
時期的にはちょっぴり早いですけど(^^;)、体調管理をかねて定期的にご来院ください(^^*) また安産になるようにがんばりましょう♪

・・・それにしても、あの時のお子さんがもう3歳なんだもんなぁ。いやぁ、時が経つのは早いなぁ。

でね、そのお隣では女性の患者さんの不妊治療をしておりました。2台のベッドを行ったり来たりしながら治療しておりましたら、どうも不妊治療の患者さんの様子がおかしいのです。その患者さんはうつぶせのまま、シクシク泣いておりました。あとでお話を伺いましたら、「お隣の妊婦さんの話を聞いているのが辛かった・・・」との事でした。

不妊治療をはじめて間もない方の場合、こういう場面はさほど珍しくありません。

だったら不妊治療の患者さんと妊婦さんを同時に診なければいいじゃないか・・・とお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかしそれでは根本的な解決にはなりませんし、何より不妊治療の患者さんを無意識のうちに特別視しているように思えてなりません。そういう接し方に、私は少なからず抵抗感があります。
誤解を恐れずに言いますが、私は不妊治療の患者さんを特別扱いしたくないのです。出来る限りの配慮はしますが、区別はしたくない。どんな患者さんも私にとっては平等な存在です。

そもそも脾虚だからあれこれ考え込んでしまうわけですし、瘀血があるから気血の巡りが悪くて感情の起伏が激しいのですが、これらは長期的に治療を継続する事で解決できる問題です。体が変われば心も変わります。
瘀血の程度が強ければ不妊の原因にもなりますから、感情のコントロールが上手く出来ない状態の際はもうしばらく治療が必要な時期だと解釈できます。逆に言うと、妊娠出来る状態になれば、自然と感情のコントロールは出来るようになるものです。我々の仕事はそこにあるんじゃないかなぁと、そんな事を日々考えております。

プライバシーにかかわるデリケートな話をする際には周囲の状況に配慮しますが、毎回お隣のベッドにどんな方が寝ているかまで管理するのは大変難しい。これにはベッドが2台しか置けないという当院の事情もございますので、その点皆様にはご理解頂ければと思っております。
ただ、感情の起伏をコントロール出来るようになるまで、そして妊娠しご出産されるまでは責任を持って対応させて頂きます。それが可能だと判断しているからこそ治療をお引き受けしているのですから。

不妊治療の患者さんを特別な目で見たくはないですし、それこそ慰めたり傷の舐め合いになる雰囲気は絶対にイヤなんです。患者さんとともに常に顔を上げ、そして前を向いて歩んで行きたいです。
どうかご理解を頂けますよう、お願い申し上げます。
コメント (2)
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