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事故報告 実戦教師塾通信八百九十二号

2023-12-22 11:35:54 | 子ども/学校

事故報告

 ~異物混入~

 

 ☆初めに☆

一年で一番力を入れて取り組む、温かなクリスマスのイベントで、やってはいけない事故を起こしてしまいました。異物を混入してしまったのです。先週土曜の、こども食堂のイベントです。このブログでも「うさぎとカメ」の予告と報告は、毎回して参りました。利用者も読んでいるかもしれません。それも含め、今回のことはきちんと報告しなければなりません。週明け、関係諸機関(社会福祉協議会・柏市子ども福祉課・保健所)にすぐ報告・相談をしました。検証はそれら諸機関の協力の下、行っています。正式な報告は、私たちの公式ラインと来月のチラシ上で、後日行います。それに伴い、諸機関からの広報もお願いしました。そして、「今は調査中のため言えない」ではなく、いま報告出来ることをしたいと思います。まだ、私の個人的なものなので、そこには断りを入れたいと思います。

 ☆経過☆

開催は先週の土曜日です。フリーマーケット形式で行いました。無料です。近隣センターに隣接した公園の会場には、古着やおもちゃ、野菜・果物、食品・飲料、そして、施設入所者の方々の手で作り上げたくつ下など、多くの寄付された品々が並びました。訪れた皆さんは思い思いに品物を選び、私たちが手渡しました。一方、センターの調理室では、この日のメインディッシュ「ハンバーガー」を作り、同じく公園会場に運んだのです。

持ち帰らず食べていく人のために用意した、いつもの調理室隣の部屋は、多くの人でにぎわいました。そして、公園や会食会場の賑わいがまだまだ冷めない頃、片付けを始めたスタッフの下に、隣の部屋からふたりのお母さんがやって来ます。心配そうに、こんなものが出て来ました、と言うお母さんの手には、小さな「プラスチック片」がありました。慌てて隣の部屋に行き、謝罪すると共に食事の中断とハンバーガーの返却を求めました。戻されたのは四個(だったと思います)。皆さん、すでに食べた後か、食べ続けているのです。私が皆さんに食事の中断を求めたのは、恐らく初めの一瞬だけだったはずです。言って来て下さった方の顔には、心配と迷いがありました。謝るのは私たちなのに、すみませんと言われる方もいて、胸を打たれました。食べ終わった子どもたちが、調理室の入口を何人も覗き込んでいる。今までにはないことでした。笑ってはいない、でも怒ってもいない心配そうな顔。どういう顔だったのだろうと、今も思います。(デザートの)シュークリームはたべた?というスタッフの声に、まだ、という子どもたちの声は穏やかでした。子どもにはパンだけ食べさせました、というお母さん。

ほぼ同じころでした。公園で食べた人の中からふたり、同じくプラスチック片混入の指摘がありました。その後、同じく近隣センターに電話が入ります。返却していただいた分を私たちも食べました。やはり、入っている。

 ☆混ぜたものと原因☆

片付け作業の中で、プラスチック片が何だったか分かる。玉ネギをみじん切りにするフードプロセッサーは、スタッフの私物だった。調理開始の時から「フードプロセッサーの刃物にかぶせるカバー」のない気がかりが、片付け段階でも出てこないことで、プラスチック片の出所に到達する。薄手のペットボトルぐらいのカバーだった。それを外さず玉ネギと共に粉砕した。大変なことに変わりはないが、異物が何か分かった。報告・連絡が出来る。

この機械を開封し使っていたのは、今までは必ず持ち主スタッフでした。それがこの日は、そうならなかった。公園の段取りをつけてから、調理室に駆け付けるという約束でした。しかし、調理スタッフは待てなかった。初めて扱う機械でも、そんなに難しいわけではない。でも、透明なカバーがあるとは思わなかった。さらに、いつもは壁ひとつ隔てて会場があった。この日は、階下におりて外に行かないと意思疎通が出来なかった。また、外でも中でも、スタッフの取り組むこの日の作業は、いつもの数倍だった。いくつかの要因が重なって、事故は起きたと思いました。

 ☆これから☆

関係諸機関はじめ、私たちのところにも健康被害の報告はまだありません。それが一番です。その上で私個人が思うことは、温かく楽しい、皆さんとの幸せな時間を台無しにしたことが申し訳なく、そして悔しい。事故発覚のあと、多くの励ましが寄せられました。私としては、皆さんの励ましに甘えさせてもらって、この活動を継続させてもらいたいと思っています。恐らく、スタッフ全員がそう思っている。今後の対処方法として、①受付を復活する ②会食前に必ず検食する が、先週の段階で挙げられました。まだ検証中なので、訂正され増えると思います。私たちの願いでもあった「ホームレスでも来れるこども食堂」に、受付は不要でした。コロナが5類に変更となって、満を持して始めた受付廃止でした。でも、仕方ありません。今回のようなケースになった場合、緊急連絡をするには、利用者の連絡先が不可欠と知りました。でも、受付を高いハードルと感じる人をどうするか、今後も模索していきたいと思っています。

次回の活動は、チラシと受付で謝罪を行った上で再開させていただきたいと考えていますが、今の段階では私個人の判断です。追っての報告も致しますが、ブログではいたしません。よろしくお願いします。

 

 ☆後記☆

公園です。本当にたくさんの方々がいらしてくれました。受付の判断で、入場を何度かに分けて行ったといいます。

施設の方々が作ってくれた「くつ下」です。子どもと握手して手渡すところです。

 


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