新学期
~あてどない「正解」~
☆初めに☆
行政は新学期をどう迎えるか、上を下への様相で検討中です。行政の指針を待っている現場は、いっとき流行した「ブレーキとアクセル両方を踏んでる」不満であふれているように見えます。
明らかに誤った方針もあるのです。でも、ほとんどは「正解とは限らない」。少し子ども食堂の現場からも見てみます。「うさぎとカメ」の、本文でレポートは初めてとなります。
1 小さな「嬉しい」を大切に
ここ二か月ほど、子ども食堂「うさぎとカメ」の参加者が少し低めだったのですが、コロナによる外出自粛なのだろうかと考えたものです。しかしどうやら、土曜授業参観や部活の夏の総体のおかげだったようです。先週の「うさぎ」は大盛況。密になった行列を見て、早めに入室してもらいました。ちなみに、換気・マスク・消毒はもちろん怠りません。
大量に届けていただいたドミノピザ(新柏店提供)の前で集合。写真がアップされますが、それでも良かったらと言うと、お父さんお母さんたちのサポートがありまして、子どもたち(一部)が入ってくれた写真(せっかくなのですが、スタッフ以外は加工しました)。私が「小さい子は前に来て」というと、「オレ、小さくねえヨ」の抗議が感動です。子どもは元気だ。
この日、私たちが作ったのはポテトフライ。ファストフードでも冷凍食品でもない、手作りのポテトフライが美味しいことを、参加者の声から私たちは改めて確信した次第です。何度も繰り返しますが、お父さんお母さんたちの「いいんですか」「本当に助かります」の声が、私たちの背中を押してきました。千葉県に限りませんが、全国的にこども食堂の活動は、自粛・減少傾向にあります。昨年は続行することを何度も議論しましたが、その後は知らず知らず継続して来たというのが実感です。そして自分たちしている「調理/配布」というスタンスが、数少ない例だということも分かってきました。
何かあったら、子どもたちばかりでなく全国の子ども食堂の迷惑になる、という不安はもちろんあるのです。だから出来る限り、予防をしています。何もないことを願う、そしてもし、何かあるんだったら幸せなことがありますように、と願っています。そう考えるせいでしょうか、スタッフの声はいつも「楽しい/楽しかった」です。
2 部活継続?
現在の柏市教委上層部に、珍しいことだが(いい意味で)力ある指導者が若干名いる。新学期を迎えるに当たって、その人たちがけん引した跡が見える。昨日発表された新学期の指針には、今までの経験を生かしたと思われる点が、いくつか散見される。部活の全面停止は、千葉県も同じ方向転換を行ったので当然と言える。でも、つい4日前までは口から泡を飛ばして「どうして部活だけが悪者扱いされるのか」と、部活動の継続をおっしゃる校長先生もいらしたことはお知らせしておきます。また、午前中の授業と給食が終えたら下校という短縮日課と、その後3時まで児童生徒の預かり等、前回の反省を生かした点が見られる。
私が注目したのは、感染拡大の兆候に対する考えだ。
「感染が広がる恐れのある範囲に応じて、学級単位や学年単位等、必要な範囲で臨時休業を実施します」
という部分である。これが、従来やって来た「インフルエンザ対応」である。これまでの場当たり的「クラスター摘発」にすることなく、今までの流れの回帰であることを願うものである。
さて、これまでの千葉県だが、教育活動に支障をきたさないようにというのが、知事の方針だった。前の首相が全国一斉休校を宣言した時「一体どのような事態を生むのか分かっているのか」と、全国に先駆けて抗議したのが熊谷知事(当時・千葉市長)である。あの時、学校が活動休止をすれば、世の中がとんでもなく停滞・混乱すると訴えた。しかし今回、部活も「教育活動」のひとつとして、当初は停止しなかった。部活は学校教育活動の中では、学校行事よりもさらに二義的なものだったはず。しかし、どうやら変更。部活は全面中止となった。
オリ・パラと甲子園は実施。一方、国体は中止になったが、初め部活は全面中止とはならなかった。「オリンピックを、クソみたいなピアノ発表会やイベントと一緒にするんじゃない」と言って叩かれた五輪関係者がいましたね。部活中止を当然と考える私は、その片棒を担ぎたいわけではない。コロナを怖いと思えない私でも、マスクもうがいもする。病気は予防するのが当たり前だからだ。出来ることはやればいい。先日まで学校現場では、PCR検査をすれば(部活の)大会は可能だ、などというひっくり返った意見が徘徊した。それほどまでしてやることかとは、オリンピックに対しても言われたことだ。部活中止は、出来ない相談だったのか。
部活が全面停止になった今となっては、その必要もなくなったが、たとえば「イチ顧問」が「私んとこの部活は当面やりません」と宣言すること、あるいは「一介の校長」が「ウチの学校は当面部活をしません」と宣言することは可能だった。県や、ましては国の指示や指導を仰(あお)ぐ必要はない。学級や学校が崩壊するのだって、ひとりかふたりの教員の引っ掻き回す「力」があれば十分なのだ。こんな時こそ、部活を自分たちの手にするチャンスと言えた。部活がブラックだと言っている人たちは、こんな時こそ出番だったんですよ。正論で、しかも可能なんだから。
☆後記☆
「フェラーリが工場に入ったよ」と、知り合いの自動車工場から連絡が入りました。見に行ってきました。
「乗ってみなよ」と言われましたが……遠慮しときました。見とくだけで丁度いい。欲しいとは思えないですね。
☆☆
「和さび」のテイクアウトは家呑みセット、から揚げ、おにぎりで~す。
トマトの肉巻き、モズクの天ぷら美味しかったなあ。テーブル代わりの喫茶店の看板『赤い靴』。「コーヒー80円」に、歴史を感じてください。
オオタニさーん41号! 藤井君タイトル防衛!