夏旅Ⅱ
~下・谷川岳~
☆谷川岳・一の倉沢☆
谷川岳、山人には憧れの山と聞いてます。近くまで行って納得、という感じです。山頂を目指す人たちが、入山前の登録手続きをしていました。こちとら、レンタサイクルだったのであります。あちこちに「クマに注意」という看板。歩く人たちは、みんな大きな鈴をぶら下げてました。写真撮影にうってつけと思えそうなポイントでは、ひとり旅なのでしょう、女の方がスマホを三脚に据え、谷川岳をバックに万歳ポーズをとってました。家族連れの姿も。
反対方向を向けば、一の倉沢。自転車で来れるのはここまで。軽装の外国の人が先へとチャレンジしていましたが、すぐに戻って来ました。その中の女の人が、にこやかにYeah!と声を掛けて来ます。
☆モグラ駅☆
バスを待ってるところ。向こうに見える、三角の屋根が「土合(どあい)駅」です。「関東百選の駅」として有名で、最初は単なる停車場だったのが、冬場にスキー客の臨時駅になると正式な「駅」に昇格する。1960年代後半にこのエリアの上越線が複線化され、下りのホームが出来る。そのホームまでは、上り線の駅からトンネルを歩かないといけない。土合駅が「モグラ駅」と呼ばれる所以です。無人駅なので切符は置いて出るのですが、忘れました。
バスに乗り遅れるので止めましたが、真っ暗なトンネルを10分程降りると下り線のホームがあるという。こちらを誘うような暗がりは、凄味があって吸い込まれるようなのです。小さな子連れの家族は、降りて行きました。
☆宝川温泉☆
土合駅からバスに乗って向かったのが、宝川温泉。秘湯と呼ばれる温泉まで、バスは狭い道を小一時間ほど走ります。山の中に落とされちゃうと思うぐらいに、バスは斜めになりながらカーブをさばくのです。ゆっくり走れば、眺めがいいんですがね。やがて、秘湯らしき景色が見えて来ます。山中の大露天風呂がありそうな、使い込んだ道と建物。
さて、お風呂です。写真に撮れないのが残念ですが、宝川温泉の写真を一度でも見た人は分かると思います。川の中にあると言ってもいい露天風呂は、全部合わせれば百畳と言われるほどの広さです。男女ともに湯あみを着て、同じお風呂に入れます。川のせせらぎと蝉しぐれの中、とっぷりと漬かって疲れをとるのです。極楽極楽……生きてて良かった。
と、いや実は、あえて正直なところをレポートいたします。皆さん、夏の宝川温泉はお勧めできません。アブがすごい。ホントに。タオルをヌンチャクのごとく振り回せば、何匹か湯の中に墜落し残りも退散する。でも、それも一瞬で、相手はますます戦闘意欲を掻き立てられる様子。三カ所ほど刺されてしまった。楽しみにしていた露天風呂ですが、遠い離れに戻って小さ目の内湯に落ち着きました。以前、同じく夏に行ったことのある人に聞いたら、アブはそれほどでなかったそうです。きっと暑さが変わったせいなのでしょうね。夏以外に来れば、きっと素晴らしいんです。
見えませんが、左の魚はイワナを焼いたもの。夏野菜の豆乳鍋もあります。あとから出て来た天ぷらも良かったけれど、何よりなのが白いご飯。柔らかく立ってる米が、口の中でもちもちするのです🍚 ご馳走様でした☺
☆後記☆
読む本の傾向が、ここ二週間ほど違うなと思って考えたら、どうも終戦ウィークのせいみたいです。レーニンや石原莞爾(かんじ)はもとより、松田道雄などを読み返すと思わず熱くなってしまうのです。両親(と言っても父親とは不可能だったことなのですが)に、もっと色々聞いとくんだったと思います。今年のお盆も過ぎました。
☆☆
台風や、それに伴い近隣センターがいっとき避難所になったり、今回の「うさぎとカメ」はどうなるんだろうと思いましたが、利用者の皆さん、台風あとの猛暑の中をたくさん来てくれました。今回のしょうが焼きは成功。薄切り肉よりも、厚みのある肉を使ったことが良かった。「もう一枚!」と言われて、嬉しい☺ ありがとうございました✋
ただ今奮闘中🔥 向こうがしょうが焼き。こちらは夏野菜のソテー🍳