実戦教師塾・琴寄政人の〈場所〉

震災と原発で大揺れの日本、私たちにとって不動の場所とは何か

ヘイト 実戦教師塾通信八百八十七号

2023-11-17 11:25:19 | 報告

ヘイト

 ~福祉部の回答・中間報告~

 

 ☆初めに☆

千葉県・柏市議会議員選挙は7月に行われました。その選挙運動中に、障害者の議員は税金の無駄遣いだ、と聴衆から誹謗中傷があったというのです。議員の自宅前でもあったらしい。目の不自由な内田ひろき議員に対してです。9月の定例市議会で、このことは「差別ではないか」と、本人が市長はじめ関係部署に質問しました。すると福祉部長が、簡単に言えば「差別ではない」と応答したのです。柏市議会の動画(録画)を見て、私は耳と目を疑いました。議場の議員からヤジが飛ばなかったことも驚きでした。このことで、内田議員から「応援依頼」の連絡が入りました。応援はともかく、最低でも確認はしないといけない事態です。「中間報告」としましたが、もしかしたら今月下旬に始まる定例本会議の経緯によっては「続き」もあるかもしれない、という意味です。後編があるとしても、来年です。

 

 1 必要な「対面」

 答弁をした福祉部長と、面会になるまでにも色々あった。教育委員会相手のものは、私個人として日常的だが、市役所でのヒアリングは二度目だった。10月半ばのことだ。私からの取次(電話)のお願いに対し、最初はずい分待たせたあげくに!「不在」。次の時には「代わりに承ります」という職員が登場。そういうわけには行きませんと、お引き取り願った。こういう成り行きとなったからには、乗り込まないといけない。翌日に部長から連絡があった。あの本会議での答弁は言葉が足りなかったと釈明した後、今は忙しい、と続けた。庶民は暇だと思っているか、自分の言動を軽く見ているか、逃げようとしているか、のどれかだ。どれだろうが、許されない。急ぐ話ではない、しっかりと確認を取りたいだけだと言ったが、相手は忙しい理由を延々と続け、11月(下旬)に始まる本会議の準備もあると言う。まさか、会うのを来年にしようと言うのではあるまい。すると今度は、手紙かメールのやり取りではいけないか、と提案をして来た。対面での確認の大切さは、リアルタイムで修正等のポイントが明らかになることにある。あとで良く来る「誤解」のその場での訂正も、対面でこそ可能なのだ。何より、答弁は市議会議場で議員全体になされ、傍聴や録画で見ている市民もいる。密室と言える手紙・メールの類は、相手にならない。電話で話してすでに15分が過ぎ、それも忙しいという無駄な説明に費やしていることを分かってますかとくぎを刺し、私の都合いい日程を提示した。数時間後、相手の告げた都合のいい日程は、私のものとはだいぶズレていたが仕方ない。また、他の課から同席もありますがいいですかと言うので、二つ返事で承諾。私の方の立会人はいないので、録音の承認をいただいた。

 

 2 今後どうする?

 これに関する市長の答弁は、一般的な言い方ではあったが「許されるものではない」というものだった。対して福祉部長は、繰り返しになるが「障害者差別解消法に照らし合わせ、今回のことは(支援する)対象にならない」という返答だったのである。市長答弁との食い違いはもとより、ヘイトを承認すると受け取られても仕方ない応答に、一体どのようなわけがあったのですかと私は尋ねた。それさえ聞ければよかったのである。相手側は、部長と共に4人の役人が同席した。困った様子で「言葉足らずで」と、部長は同じことを言った。しかし「言葉が足りなかった」のではない。ヘイトが「許されるものではない」と、福祉部長はひと言も言ってない。部長は、内田議員に対して今までサポートをずっとしている、差別するつもりは毛頭ないと言った。議員は、実は我が「うさぎとカメ」のスタッフとして働いている。しかし、私の議員に対するシンパシーは強くない。いや、議員の(学校)現場への無定見に対し、私は「現場の足を引っ張るな」と何度も叱り飛ばして来た。内田議員を応援するために来たのではない。しかし、障害者でも外国人でも貧乏人でも何でもいい、ヘイトが「許される」ものであっていいはずがないのだ。内田議員が目の不自由な事情を分かってやったことと思えば、今回の野郎どもは卑怯で臆病としか言いようがないのである。あの答弁を障害者の皆さんが聞いたら、恐怖におののくのではないか、私は言葉を継いだ。

 さて、言ってしまったことを今さらどうすることも出来ない。大切なことはこの後のことだ。もちろん、私なんかへの釈明ではどうしようもない。この不始末をどうするつもりですか、と私は続けた。福祉部長は、これから議事録が出るので詳細に検証し、私の管轄で出来る説明と釈明をして行くつもりだといった。内田議員も暮れの議会で再びこのことを取り上げると思うので、誠実に応えていきたいとも言った。どうなるか。

 

 

 ☆後記☆

この時の議会でのやり取りを見たい方は、「柏市議会中継」を検索し、次に「 令和5年第3回定例会」を選び、 「9月21日質疑並びに一般質問」の内田ひろき議員を選ぶと、動画映像で見られます(50分を経過した辺りです)。

往年の名車、ホンダCR110いただいちゃいましたぁ🏍 これで同じシリーズ3台目ですが……嬉しいなぁ。後ろは、ニューヨークタイムズ「今年行くべき52個所」の盛岡です。いつか再び、バイクで行きたいです。

子ども食堂「うさぎとカメ」、明日となりました。いつも通り、明日発行のチラシ(裏)をご紹介します。トン汁うどんで温まってくださいね。飾り寿司は「トトロ」ですよ~🐻(クマですけど……) ご来店お待ちしてま~す

オオタニさん、やっぱりやってくれました🔥 МVP満票🚀❕ 久しぶりに、オオタニさんを見れますね、乾杯🍻


新刊出ます 実戦教師塾通信七百八十五号

2021-12-03 11:35:20 | 報告

新刊出ます

 ~福島10年の流れと場所~

 

 ☆発売前に☆

『大震災・原発事故からの復活』(文化科学高等研究院出版局)が、今月20日に配本になります。新書での初体験です。書いて整理して、思い出してよかった。国や行政には「齟齬(そご)」や「誤解」でも、住民にとっては「隠蔽」「非常識」だったことが、あの頃の中に浮かんで来ました。そして、今でも「知らなかった!」と驚くことを、あの時この耳で聞きました。しかしネガティブなことばかりではない、10年の間、双葉・楢葉の人たちの力を感じて来ました。皆さんが長い時間の中で作って来たものが、徐々に見えて来たのです。ありがたいと思っています。ここで得た力が、皆さんに伝わればと願うばかりです。

読者の皆さんには、発売前ですが著者からサービス。カバーをお見せしま~す。これが表の方ですね。左半分は、折れて内側に入る部分です。

 

 ☆「土のにおい」☆

この本が力ある仕上げとなったのは、高等研究院の出版局、とりわけ代表の山本哲士氏の力によっています。感謝です。少しページをめくれば、楢葉や双葉の人たちの息づかいが伝わって来るような気がします。それが伝わればという意気込みが、本の構成から感じられると思います。ぜひ読んで欲しいと思っています。

カバーの裏の方です。写真は楢葉の渡部さんの母屋を初めて訪ねた時のものです。この頃母屋は荒れ放題でした。「土足のまま上がって」と言われて上がった母屋には、ご先祖の写真や倒れたたんすや野生動物の荒らした跡などがそのままでした。このままだと字が小さいですね。拡大して読んでください。

 

最後にですが、文化科学高等研究院出版局は、現在の本の流通を「出版社と取次店」で行う試みをしていると言います。アマゾンのお店をやってる知人から聞いてますが、今のネット販売はアマゾンにもうけが入る仕組みとなってます。実にこと細かな決まりの下に製造元と販売元がそれぞれリスクと損を請け負いながらの商品の販売が行われています。それで送料が無料になる。高等研究院はそこにくさびを打ちたいと言ってます。

注文は出来たら、直接「文化科学高等研究院・出版局」へお願いします。

ここです → https://bookehesc.base.shop/

 

 ☆後記☆

いよいよ師走となりました。こども食堂「うさぎとカメ」まで、あと二週間ですよ~。今月は「吉野家」さんから支援をいただきます。また、以前も協力いただいたパン屋の「ペジーブル」さんからも、デザートのマフィンを「頑張って」もらいます。そして、これがニュースです。いよいよ、近隣センターに接した「近隣公園」で配布できる予定です! 嬉しい。私たちはポテトサラダを作ります。皆さん、素敵なクリスマスになりますように!

先月の「うさぎとカメ」の風景、お届けします。

くらちゃんの牛タン、ではなく、急きょ牛すじに変更になったのですが、美味なカレーが出来上がりました。「くらちゃん知ってます」「カレー、好きだもんね」の声が嬉しい。


2020師走(4) 実戦教師塾通信七百三十六号

2020-12-25 11:11:09 | 報告

2020師走(4)

 ~行く年来る年~

 

 ☆初めに☆

今年最後の子ども食堂「うさぎとカメ」は、子ども単独のリピーターや親子連れで、50人近い人たちが訪れました。

良く見てね、後ろのデコレーション、MerryChristmas!です。

写真の左側でよく見えませんが、業者の方からの寄付で大箱に干しぶどうが入ってます。この日は、ぶどうのつかみどり(ビニール袋による)に、子どもたちの歓声があがり続けました。

この日調理したピラフと唐揚げ、そして醤油や缶入りパン、名店『ペジーブル』のマフィンなどを配布しました。「本当に助かります」という大人たちの声が多くて、スタッフ一同感動の一日でした。来年の会食再開の日が待たれます。

 

 ☆岩手県知事☆

知事は法学部出身ながら、外務省時代に公衆衛生学では随一と言われるアメリカの大学に留学していたそうです。それが生きたのかも知れないという、いつも読者に紹介している地域システム研究所の所長です。隣の宮城の知事に対しては、現場対応に無能な「石頭」と、ずいぶん厳しい。バイオ燃料の研究・供給をしている方でもあります。「……温室効果ガス排出実質ゼロが目玉の一つに上がりました。 大陸諸国のエネルギー戦略の建前から孤立できないエネ弱小国の『国際協調』恭順でしょうが……島国としてのリアルな戦略は不可欠です。……生産・製造・運輸と生活のエネ消費を相当減らすのであれば可能性は見えて来るかもしれませんが、自由放埓、飽食を知った国の民主制はそんな耐乏を甘受するだろうか」という、いつもの辛口批評もありがたいです。

 

 ☆慰安婦問題☆

次は慰安婦本人から、慰安婦問題を告発する団体への告発のニュース。長年にわたって朝鮮半島問題を研究して来た方からの意見ゆえ、私には追いかけに少し無理もあるので、部分的に抜き書きします。

「(事件は)尹美香というリーダー格の北朝鮮シンパ元慰安婦支援活動家が、元慰安婦支援団体への国庫補助金、寄付・募金などを横領したということにあります。………このスキャンダルを告発した李容洙という元慰安婦と自称する老婦人も、『憎しみ』がどうだとか、とても偉そうなことをいえた義理ではないということです。………この老婦人が元慰安婦だという『証拠』は、彼女自身の『証言』以外に何もないのです。『慰安婦李容洙』を知っているという人もいないし、記録も第三者の証言もないのです。李容洙は、これまでに20回ほど、自分の慰安婦体験の証言をしてきていますが、そのたびに発言内容がコロコロと変わり、事実関係がどんどん矛盾し辻褄が合わなくなっている部分がとても多い。………李容洙にしてみれば、尹美香は私を利用して国家のヒーローとなり、国会議員にまで出世し、横領で私腹を肥やしている、ということでのやっかみ・恨みが積もりに積もっての仲間割れでしょう」

確かにこれが本当ならば、事件が積年の慰安婦問題を変えるきっかけとなるとは思えません。残念です。

 

 ☆文句☆

◇横審(横綱審議委員会)◇

ふざけるな、です。何が「横綱に対する見方が厳しくなってる」(11月場所後の発言)だ。休場の計算法で帳尻を合わせようって魂胆だろうが、それで辞めるに辞められず休み続けた稀勢の里との差別化を謀(はか)れますか。相撲ファンをごまかして、二横綱、とりわけ白鵬を引退に追い込もう(鶴龍は時間の問題だと思うので)とは、長年の白鵬ファンの私としては、許せない年の暮れです。そして初場所での白鵬に期待するのです。

◇野党◇

GOTOトラベルやめろの合唱が止むかと思いました。停止宣言を政府がしたからです。しかし野党は、我々の主張が正しいと認められた今後どうするか検討しよう、とは言わなかった。先週の国会で、「GOTOを発進推進し今度は停止だ、一体何をやってるんだ」という追求したのは立憲民主だったかな。前に斎藤美奈子が「野党の皆さんは、本当に支持率を減らすのがお上手」と言ってた。繰り返されますね。

3丁目ならぬ2丁目の夕日。我が家から撮りました。

 

 ☆スーパー☆

「お客様は神様だよ~」的、賽銭(さいせん)を投げるようなお釣りの(トレイへの)置き方、そして支払いが済んでいないのに、すでに次の客の品を打っている(二人制レジではなかったです)等、おそらくは店員の個人的資質によるのでしょうが、これは余りにひどくないかナと思い、次の日、店長にことの次第を話しました。前にここで書きましたが、ものとお金のやり取り以外のことを買い物はしてると思う、という話です。コロナによる世の中の淡白さの中、一般的にもビニールカーテン越しのやり取りや言葉のやり取り激減が進み、買い手のストレスが増しているのも間違いない、という話です。次に行ったら、店内の空気が違ってて驚きました。さりげない店員の声が多く聞こえているのです。店長さんにお礼を言いました。

今年も岡山の友人から牡蠣が届きました。一斗缶の蓋が持ち上がるほどにあった立派な牡蠣は、みんな取りにきて底が見えるようになってしまいました。

 

 ☆MerryChristmas!☆

今日は遅めの終業式。一学期は教室から校歌を歌う子どもたちの声が聞こえてました。バカな校長はリモート終業式とかで、映像を教室に流している。自分で準備しろヨ。もっとバカな校長は、教室の映像を流せと言ってる。まっとうな校長先生は、校内放送です。そんなことはいいや。今日はクリスマス。ニュースキャスターの「早く寝ない子にはサンタさんは来ませんよ」という締めの言葉が温かい。みんなにいいクリスマスが来ますように、二学期お疲れさま!

そして読者の皆さん、今年もこのブログに来ていただいて、ありがたいです。また来年もよろしくお願いします!

多分こっちのカードはまだ見せてないかナ。60年以上前のものです。極貧の我が家に、毎年届いたカード。あったかい、ホントにあったかい。お蔭で元気でいます。サンタさん、ありがとう。