入院・上
~思わぬ「休暇」~
☆入院・手術☆
家には帰れませんよ、とは「帰しません」という意味あいだった。白内障手術の術後が良好、鏡を見るのが恥ずかしいぐらいだったある朝、左目が殴られた後のようにぼんやりしている。普段だったら二,三日様子を見るはずだったが、かかり付けのお医者さんが近所だったので、一応念のため、の気持ちで行った。すると、このままタクシーで手術した病院に行けという。自分の車でいけるゼ的乗りで自転車の帰宅&車を運転、総合病院にたどり着いて言われたのが冒頭の医者の言葉である。つまり、愛車は私を救急搬送したのである。すぐに手術だという。二、三日様子を見ていたら失明するところだった、と言われた。すぐにだと言われたが、さすがに検査や問診、準備などで翌日となった。コロナでワクチンはもとより検査もしていなかったが、手術前にPCR検査とやらをやられた。キモイ。
白内障の手術を御経験の人は知っているが、通常は目薬を点眼するように麻酔をかけ、そこから切開手術となる。痛みは殆どない。ところが私の「眼内炎」という代物は、眼球にウィルスが侵入したもので、眼球全体を総点検・洗浄しないといけない。今度は痛いですよと先生の言う通り、注射を眼球の奥深くまで入れて麻酔をかける。叫びこそしなかったが、苦悶の声を漏らした。せっかくきれいに(新しいレンズが)入ったのに、という先生の声が聞こえる。通常の手術は10分ほどだが、今回は1時間を優に超えた。眼球が落ち着くまで、レンズを入れるどころではないそうだ。
病院廊下からの眺め。画面奥の右⇔左を常磐線が走ります。
☆合併症☆
たくさんの方々からお見舞いや励ましをいただきました。電話口の向こうで、声が上ずっている方がいる。絶対大丈夫! と言ってくださる方も……皆さん、ありがとうございます。心配いただいてますが、私自身は楽観的なのです。右目が激見えのせいだと思います。検査で調子がいい時は1,5をクリアする驚きです。遠近感がないので、一回で目的物に到達できない不便はあるのですが、今は例えば、明朝体がこんな作りだったのかと感心する日々でもあるのです。
白内障の手術には、最も重篤とされる「眼内炎」という「合併症」があるという説明は、事前に受けていました。五千人にひとりというので安心していたのですが、まさか自分がその当たりクジを引こうとは思いませんでした。「どうして自分が?」という、ガン患者の人たちの声はずい分聞いていましたが、レベルは全然違うものの、こんな感じなのかなとも思ったりしました。分かることはウィルスが侵入したことだけ、原因は分からない、という先生の説明でした。「合併症」と聞いて、私に持病(高血圧や糖尿病など)があったのではないか、と心配して下さる方も多かったのですが、それでがっかりする自分がいました。病気と言えば脊柱管狭窄症ぐらいなもので、薬に縁のない生活をしていた私なのに、という気持ちが頭をもたげるのです。まだまだ未熟者だと述懐することにもなりました。
☆後記☆
病院に乗り入れたままの車、家の戸締り、必要な荷物など、本当に色んな方に助けられました。そして先日、退院しました。ありがとうございます。まだまだ予断を許さない状態で、三日前にようやく洗髪・洗顔の許可が出たところ。左目にレンズが再び入る日程は、まだ立てられないという先生の話です。今は我慢、とアルコールの断った日を続けています。ちなみに、酒を飲まないと体重って増えないんですねぇ🍶 頑張ります👊 次号では院内生活の様子をお伝えします。いやぁ、看護師さんたち、大変です。彼女たちへのエールの記事となります✋
☆☆
そんなわけで、今月の子ども食堂「うさぎとカメ」を、悔しい悲しい欠席をしてしまいました。でもそれより、ライン上のスタッフみんなのてきぱきした打ち合わせに、病院のベッドで感心してました。すごいなぁ
次々に訪れる人たちに、用意した席はすぐに満席。「豚汁とアイスが楽しみで」という親子の声。「美味しい! お代わり!」や、アイスにかけるチョコシロップを楽しむ子どもたちに、スタッフはてんてこ舞いだったそうで💛
来月(と言っても明日から3月)は、片目でも復帰したいと思ってま~す✋
春よ来い🌺