チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

絹のシーツ

2009年01月14日 09時35分33秒 | 日記
鳥取に住む古恵 勉さんが
絹が活性酸素をやっつける
という実験を長い間なさり

其の効果を3年前から訴えている
チャコちゃん先生は
もともと絹が最上の繊維と思っていたけど

古恵さんによって
現実が良く分かり喜ばしい

酸性の体を
アルカリに代えていくというのも
実験で実証されている

ということで

チャコちゃん先生
去年のお正月から
シーツを絹にした

ホテルのべっとメーキングよろしく
二枚のシーツの間に入ってヤスム

なんと
お蚕ぐるみとはこのことか!
というくらい幸せ
きっと母の胎内にいるとき
こんな気持ちのいい平和な気分になっていたのであろう

感謝カンシャ
そんな気持ちで毎日床につく

それで
一年たったので絹のシーツを商品化した
16日からの小松あかねさんで初売り出し

おまけ
このシーツなんと半年洗う必要がなかった
絹は自分自身で浄化をしている
という古恵さんの実験が実証されたわけ

おうちにある古い白生地
又は長襦袢、胴裏、八掛などで作ってもよろしいわ
枕カバーも
使わない絹のスカーフを用いているけど
コレもナカナカ快適

匂いなし
コレが一番ね

一反のなかに繭が4000個から5000
この命に一晩中守られているんですものね
夜中に全く起きないし
熟睡これまたよろしい

一日の三分の一は
この蚕ぐるみの中にいる
なんとなんとーー

ぜひお試しくだされ
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紋服

2009年01月13日 14時24分52秒 | 日記
熊野神社にスタッフ全員で新年の参拝
今年は
黒の紋服を着て
それぞれおもいおもいの帯を締め
華やかに繰り出す

神社の後ろに高層ビルが聳え
新宿の田舎の神社風だったのが
にわかに都会っこ神社

我が産土様として親しんでいるので
神社がビルに埋もれるのだけは避けたい

神ごとには
紋服が良く似合う
われわれの後に祈祷している某大手会社の面々
われわれを見て
何かかしこまっている風

それにしても
たった四人しかいないスタッフなのに
関西風は縮緬グシ縫いの紋服
江戸は羽二重
中間派は綸子系

家紋も
女紋の人、家紋の人
たった四人でも
紋服というのは
家柄、地方性が現れてナカナカ面白い

きものは本来
このように家や地方の風習が現れるものだと思う

新宿の中での高級ホテル
パークハイアットに行って
カレーライスを全員でいただきましたのよ

紋服は女がみんなきれいに見える
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スネルの法則

2009年01月12日 15時51分59秒 | 日記
物理学で波動が屈折することを
「スネルの法則」と呼ぶという

「あの人またすねてる」
という言葉を良く聴くし
実際にそういう人にお目にもかかる
最近は
老人でスネテいる人が多く
特に男がスネテいるのは見苦しい

若くて美人
又は楚々とした佳人が
たまにスネルのは風情があるがーー

たとえば
一つの言葉を
真っ正直に聞いている人と
其の言葉を発している人を
「何のために?」
と聞いている人では結果が全く違う

着付けもそう
手順をまっすぐに受けて其の通りにする人と
いちいち細かく分析しながら頭で覚えようとする人は
自分が理解できないことに屈折してスネル

一本の紐を横に張る
其処に紙をまっすぐおろすと
ピリッと切れる

しかし
斜めに紙を降ろしては紙は決して切れない
ゆがんで皺が入りくちゃくちゃになる
つまり
目的が叶わない

物理学の言葉にも味がありますこと!
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タスキをつなぐ

2009年01月11日 13時24分34秒 | 日記
もともと駅伝は日本独特のものだという
最近外国も「エキデン」を陸上に取り入れるところもある
いまや英語にも堂々の「エキデン」が辞書に載る
箱根駅伝や実業団の駅伝選手に外人
特にケニア系の選手が目立つ

相撲界のように「だらけ」ではなく
まだ純粋な日本人が多い

なぜ?
日本文化の中では
「伝える」
ということが最大の重要点

伝えて次に渡すそして伝える
こうして日本の伝統が脈々と伝えられてきた

箱根駅伝などは
時間内に選手が来ないとタスキをつなげない
其処が切なくて人気を呼んでいる

今日本の手仕事は
まさしくタスキがつなげない状態にある
人が人を感動をさせる手仕事
コレが今風前の灯

しかし
歌舞伎や文楽、能などの伝統芸能は
タスキ渡しがうまく行ったらしく
タスキを受けた若手の歌舞伎役者が
やんやの喝采を呼んでいる

たすきを渡す側の歌舞伎は「通」にはこたえられない
タスキをもらった若手達の歌舞伎は
チョットハラハラさせながらも
スピードやパワーに見ているほうはエネルギーをもらえる

双方ともに客も多い
あの東京が氷雨の日にも
歌舞伎座も新橋演舞場も満員御礼
やはり「人」に感動をしたいのだ

この二箇所の掛け持ちをする御バカもいる

さて
官僚や事務などデスクワークの人たちに
光が当たりっぱなしの20世紀
ぼつぼつ
タスキ渡しの重要性に気がつきたい
それが日本人の文化を渡す姿ですもの
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初雪

2009年01月09日 09時33分38秒 | 日記
雪はどうしてこんなに美しいのか知らんと
東京では朝6時にチラホラ雪が舞っていた
闇の中で白の美しさが際立つ

産土様におまいりに行く時間なのに
暖かい寝床で
カーテンを開けて
目だけ雪を追う

今日はやめた!

秋櫻舎の熱帯魚が自ら飛び出して自殺
電球が切れる
チャコちゃん先生の大トランクの鍵が壊れる

すべて小寒の日に起きた

こういうことを考えているうち
何かが起きる前兆か
と不安になり哀しくなって
モソモソと布団にもぐりこむ

そうだ!
産土様が付いている
「だいじょうぶ!」

と跳ね起きて
お参りに行けばたいしたものだが
寒いのでオサボリ、ははは

熱帯魚の自殺は
ー枠から飛び出せー
ー電球が切れたのは、新しいことをとりいれよー
ー鍵が壊れたことは、ヒニッシュをしっかりー

なあんだ
これからの発展を意味しているんだぞ

単純なので
もう楽しくなる
ロイヤルミルクテイを飲んで
出陣!

自慢したいほどだよ
チャコちゃん先生のつくる
このロイヤルミルクテイ
ぜひお茶しにいらしてくださいな
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図書館のような本屋

2009年01月08日 09時30分24秒 | 日記
1時間30分も本屋で過してしまった
だって
まるで図書館のようなんだもの
すわり心地のいい椅子も
随所においてある

しかし客足はいまひとつで
やっていけるのかなあ
なんて思い6300両の買い物をした

20冊も立ちよみしたから
悪いもんね

新宿西口になんともいえない
フットボールのような複雑なビルが建ったのだが
其の一階と地下のフロアーを使った
「ブックフアースト」
という名の本屋

本は各ジャンルにきちんと別れていて
まあ最近の本屋はみんなそうだが
それにしても
数が多い
だから一つのジャンルにある本を
ためしつ眺めつ選ぶことが出来る

チャコちゃん先生の本も
可愛くちんまりとあったので
ひそかに
目立つように並べ替えといたわさ

しかし
あんなに本があっても
本を読む人はすくなっているのに
またまたやっていけるのかなあと
人事ながら心配

ブックオフもいっぱいの本

たんす屋の中村社長は
ブックオフに入ったとき
「コレをきものでやってみよう」
というのが創立の基だったとおっしゃる

日本人は
きものも本も好きだったがーー


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こんなことが珍しくなった

2009年01月06日 19時52分44秒 | 日記
今から40年前
きものの産地取材や
着物の着方、
組み合わせなどの記事を書き始めたとき

「あの子がきものに関心を持った!」
とばかり喜んだ母は
腰紐、半襟、肌襦袢、足袋、湯文字、裾よけ
など外側のものでないものを
うわっと送ってきて
私を驚かせた

半襟など
この5年位前まで一枚も買わずにすんだ

つまり
母と私は天敵同士で
私は死ぬまできものなんか着ないと
大見得切っていたのだ

それなのに
母は
ひたすら下着や小物を買って
「いつか」
という夢を抱いていたのだろう

そして
何年かして
偉そうにきものの本など出し始めたら

「何であんな誰でも知っているようなことを書いて恥ずかしい」
そんなことでお金を頂くなんてとんでもない!
とまた天敵に立ち戻った

しかし
平成の今
母の知恵を逆に時代に生かしていると
胸を張れる

今日二月発売のクロワッサンの撮影をしたが
モノの命を大切に使い切る
という一つ一つのことが
今は
「へーーー」
という新しさになる

母が生きていたら
そのぺージを見て
どんなコメントをくれるのだろうか

「全くそんなことが仕事になるの?恥ずかしくなあーい」
あなたが一番できなかったことなのにねえ
と笑い転げるように思う

でもいまはそんな時代
母達の知恵をもっと活かさねばと思う
それが私の世代の役目かもーーー。
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煮干を食べない猫

2009年01月05日 09時12分37秒 | 日記
昨日
御節を作ったときの煮干やオカカを
公園の猫に振舞った
ところが
煮干には全く見向きもしない
おかかは喉を鳴らして食べているというに

そこへネコニイサン
「あおねえさんあけましてーー」
「煮干全く人気ないわ」
「こいつらねいりこなんて食ったことないよ」
「でも遺伝子が知っているでしょう?」
「どうかな」

つまり
親の親の親の親たちはネコフーードで育てられているので
カツオの味は分かるにしても
「いりこなんてもう遺伝子から外れているよ」

「そうかな、コレ七尾の煮干なんだけどおー」
「そん所そこらにねえやつだぞ食え食え」
とネコニイサン細かく割いて食べやすくする
鼻を寄せ「フン」と顔をそらせる

「可愛くなあーーい」
「この前も生の鯵持ってきてくれた人がいたけど」
細かく切ってやらねば食べなかったという
一匹の魚を盗んでくわえて逃げる勇敢な猫はいないらしい

公園の野良ちゃんでも最近は贅沢

公園に住むおじさんたちがおいしいものを食べさせいるんだって
「糖尿病とかね通風にかかった猫もいるよ」
まったくーー

過保護というのどの世界にもある
そして本質までを変えてしまう
動植物そしてニンゲン

よそから来たペルシャ猫が
こんないい猫も捨てられる世の中
物めずらし気に煮干をなめている

豪華な猫だけど
この公園では新参者で
他の猫のお余りを頂戴して生き延びているらしい

食べるものがないので煮干を食べ始めた
「おぬしウイやつじゃあ」
チャコちゃん先生の面目も立った

しかしこんなゴージャスな猫
どうして捨てるのかしら?
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お正月といえば箱根駅伝

2009年01月02日 17時33分50秒 | 日記
ここんとこご贔屓の早稲田が調子よく
朝から指定席に陣取る
惜しかった!
第五区
抜かれて抜き返しまた抜かれて抜いて
最後は若さにやられたね
ココはうまさだけではやっていけない区間だモノ
一年生と四年生の最後の踏ん張りの差は大きい

相手があんなに強いという予測は全くなかった
指導者は
あらゆることを想定する必要がある
実社会でも思わぬ落とし穴がある
うまく行っているときこそ
昔の人は言ったね
「かって兜の緒をしめよ」

目の前の敵にだけ気をつけていたのね
そしたら
するするすると伏兵が来て
勝ちをさらっちゃった
悔しいだろう

この五区を走っていた早稲田の選手
ココ三年三回逆転されている
「三度目の正直」
と思うか
「二度あることは三度あると思うか」
難しいとこ
忘れもしない
この男去年も第9区で抜かれて優勝を持って行かれた

でも精一杯努力をしていた姿は
天晴れ
笑顔を見ていると性格がすこぶるよさそう
一位と20秒の差だもの
これで明日は総合優勝かね
グアンヴァレ ガンバレ ワセダ!!

それにしても
雨がほしい
バルコニーの植物は水がほしそうだ
明日はまだ駅伝があるので
あさってまで待ってね

室内だけのはあげて帰ろう
外の溜め水氷が張っていたよ
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大発見!

2009年01月01日 16時38分10秒 | 日記
先ずは
あけまして
 おめでとうございます
今年も大歓迎ですので足しげくお通いくださいませ

さて
大晦日除夜の鐘が響き渡るとき
「チャコ明日ひま?」
ぜーぜー声のy子から
「暇だけどうしたの其の声」
「カゼよ風邪、熱も9度もある」
「だから?」

早い話
初日の出を見る権利をチャコちゃん先生に譲るという
「これから息子に権利チケットをもっていかせるからーー」

なんと
都庁の南舘の展望台で初日の出を見る会がもよされるのだそうな
「へー知らなかった」
5時30分から開いているので必ず6時までには行くように

y子は抽籤で見学の権利が当たったのだという
そんな抽籤があることすら知らなかった
「背格好も年も変らないから見破られないと思う」

ウヒウヒだぜ
「早起きできるね」
「ウン大丈夫」
「風邪は治った?」
この際治ったことにしよう
「ウン治った」
こんな千戴一偶のチャンス風邪ごときで捨ててなるものか
「じゃあ楽しんでいらっしゃい」

スキップしていきましたよ南舘の45階
まだ回りは闇
へー慎ちゃんも粋なことやるね
にやにや顔が緩みぱなし
50人くらいの幸せな人達が今か今かと日の出を待つ
六本木ヒルズの向こう側の海から
ゆっくりと初日が昇ってくる

くるくる回るように太陽が顔を出す
空が藤色から茜、そして真っ赤に染まる
「うおー」
どよめきの中みんな手を合わせる

こいつは春から 縁起がいいわいなあ

なんとコーヒールームも開店していて
ゆっくりと上がるお日様を
誰にも邪魔されず熱いコーヒーの湯気の向こうで眺める贅沢さ

振り返ると
富士山が明けの空にくっきりと白い姿を見せる
「富士は晴れたり日本晴れ」
とつぶやく

アア2009年がこの幸せなまま過ぎるといい

昔の東京は美しかったのであろうことがわかる
こんな高いビルからではなく
どんな町からも海から上がる日の出と
夕日に染まる富士山を眺めることが出来たのだ

其の景観をつぶしたのはニンゲン
自然が織り成す荘厳さを日々味わっていたから
人は謙虚でいられたのであろう

温室で見る日のではマチガイ
それはそれで美しいが

ヤハリ初日の出は
太陽の昇り来る音と冷たい風に吹かれながら拝むものだと分かった

都会というのはなんとも無機質
野次馬感覚もどこかに飛んでいったか
チャコちゃん先生

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