知人の旦那様が亡くなったとの報告を受けたのは18日のことだ
昨年の春に肝臓にがんが発見され、暮れから今年にかけて、いろんな手を尽くして元気になっていた
花の咲く日が近づいたら、自ら命を消したように見えると奥様
何故?
それは医者の不用意の言葉
「このままでは来年のお花は見ることが出来ませんよ、だから抗がん剤を打ちましょう」
10回、一回10万円だそうな
抗がん剤を打つたびに、体が弱り苦しく、傍にいる人達も恐怖で家が暗くなり、ついに意を決して
「抗がん剤をやめます」
「イやもっと効くのがのがありますよ、一回100万円しますが、それをうつろかなり回復します」
「いえいいです、もういいです」
「来年花見ができませんよ」
地方都市に住んでいてその病院が一番いいといわれている
思い余って愚痴を聞いてくださいと電話があった
幸い素晴らしい先生を友人が紹介してくださって、前の病院でカルテをもらってきてほしい。と言ってもくだんの病院はカルテを出さない
名医の問診で、がんより肺気腫の方が重傷であり、その治療が一切できていなかったことが判明
「胸が痛い、呼吸が苦しい」
と言っても抗がん剤を打てば治るということであったという
癌はほぼ小さくなったが、今度は栄養失調という伏兵
旦那様の心の中にいつも
「このまでは花見はできませんよ」
という医者の言葉がずーーと心の中で反復されていたのだ
「お父さんはその言葉に縛られて、自ら命を縮めたとしか思えない」
生命力のもとである食欲がない状態が、春が近づくにるれてひどくなったと声を詰まらせる
自分も含めて言葉の重さをかみしめた
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