チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 454

2021年10月07日 14時01分19秒 | 日記
大日本蚕糸会のシルクレポートによると養蚕農家は2020年度228軒に落ち込んだ
10年前に3200軒あったのだからこの減り様は半端ではない。もっと言えば昭和40年は2万軒
養蚕技術は世界一、農学博士たちがこぞって蚕の遺伝子組み換えをやって、病気にならない、また丈夫な糸を吐く蚕に作り上げた。ハイブリッドの技術は最も先端を行っている
農業を先導してきた養蚕業も今や命が危ない

日本の戦後の政策は日本をつぶすことに躍起になっていたのだと、今頃はっきり理解できる
戦後すぐに「大麻の栽培を禁止した」これは日本人の生活から「神様」を取り上げた
大麻は古代から神のよりどころとして神事には欠かせない植物であったし、その油は食用としても、また腸の酵素の培養にも役立つものであった。なにより怪我にも病にも効く万能薬とし活躍していた。そのうえ繊維は夏も冬にも用いられていたのだが

養蚕に関しても桑は糖尿病の薬剤として使われていたし、胃腸薬にもなった、果実はジュースやジャム樹皮は家具調度品に使われていた。捨てるところのない桑、正しく蚕と同じ
しかしながら政府は桑の樹を伐採するのに助成金をあてがえた。なぜ?石油繊維を使うことを奨励したからだ
石油は人間に毒になる炭素や窒素を地中に埋めてそれが層になりそこからできたのが石油。一旦人間によくないと捨てたものを活用して作った化学繊維、その普及のために大麻、絹、木綿ちう自然素材を政府は消した

その裏が何だったか
今その裏が見事に表に出てきている。「ああそういうわけだったのね」と納得することが多い
つまり日本をこの地球からなくす、其の一点。それだけ裏にとって日本人は目障りの存在。地球を支配するためには最も邪魔で目障りな民族

戦後いえ明治維新、いや更に前にさかのぼっていくのかもしれない、日本民族の歴史。思えば奈良時代に唐に占領され漢字を教え込まれたことから、ことは始まっているのかもしれない
奈良から平安に変わって、着る物の形が見事に一変し、そのはざまが何であったかを長いこと研究していたら、現在の変革期にヒントがあった

ドンナ異文化が入ってきても日本人は日本人として生きてきた。自然との共存共栄がすべて。着物の形はそれを物語っている
着物の形を変えてしまえば、そこから日本人の魂も消える




コメント
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