宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

地球の表現領域の移行 ~ 葦原瑞穂氏

2012年03月12日 | 精神世界を語る

葦原瑞穂氏の「黎明」は、やはり賛否両論を呼んでいる。精神世界というのは、百人いれば百通りの意見が錯綜する世界。たとえ大筋では同じような考え方をしている人でも、細かいところでは意見が違うのが普通だ。金太郎アメのように同じ意見しか出てこないのは、教祖の思想で一色に塗り込められた新興宗教の信者さんたちくらいのものだろう。でも、そんな信者さんたちでさえ、よく見ると教義の解釈その他に違いがあり、信者同士で意見が衝突することは珍しくない。そのくらい、人によって見解が異なるのは普通で、それを気にしていたら、この分野での話はしにくくなる。

特に葦原瑞穂氏の「黎明」の場合は、この分野において、日本では前例がないほど体系的かつ網羅的な理論書だけに、書かれている内容が多岐にわたっている。ということは、必然的に、人によって「ここは違うんじゃないの?」と思われる部分も多くなる・・・ということを意味している。本ブログだって、その点にかけては似たようなものだろう。「黎明」と違って、体系的には出来てないけど・・・(笑)。

そういう見解の相違に対して、どう対処すべきかといえば、これはもうハッキリしている。自分として「許容範囲におさまっているかどうか?」・・・それがすべてと言ってよいんじゃなかろうか。見解の相違が許容範囲におさまっているのなら、細かい違いは気にしない。そうでないのなら、距離を置くのも仕方ないか・・・。
 
それはともかく、葦原瑞穂氏は、「地球生命系の変容は近い」としている。それも、「地球の死後世界が浄化される」という、ここ数年になって流行するようになった説を大幅に先取りして唱えている。浄化されるのは、モンロー研でいう「信念体系領域」だ。特定の信念にこりかたまった個人や、多くの場合、集団の強固な信念によって死後世界に作られた、閉ざされた領域。これを、高次のガイドたちがあの手この手で破壊し、浄化し続けているという。いわく、

>広大な幽界のヴァイブレーションの中には、今回の地球の表現領域の移行に伴って、ひとつの表現世界が根こそぎなくなってしまうところもかなりあります。こうした状況は、その波動領域の住人にとっては世界の終末ともいうべき大事件になるわけですから、必死になって地上にメッセージを送ってきたりします。

でもって、1990年代頃の平均的な地球人類の進化レヴェルでは、地上で行われるチャネリングの情報源の大半が、こうした幽界からのメッセージなのである・・・ということだ。

この「地球生命系の表現領域の移行」というのは、地球の生命活動の大半が表現されてきた、この「物質的ヴァイブレーション」という舞台が、いよいよ消滅するということを意味している。どうやら、地球生命系は、もっと非物質的な波動領域に、その軸足を移すことになるらしい。

それと同時に、「地球人類の卒業」が起きる。

>地球圏で充分な経験を積んで生長し、卒業の準備が整った魂たちを、地球生命系全体として一世に地球圏から引き上げる時期があり、現在の地球生命系に関係のある大きな周期の中では、既にこれを27回経験して、本書が記された時点では28回目の最後の周期に入っています。この時期には、目覚める準備のできている魂や、既に自覚にいたった魂を通して、普遍意識の展開を促進させ、すべての波動領域にわたる媒体を浄化する目的で、膨大なエネルギーが地球圏に注がれるために、通常期に比べると個々の魂の解脱は大変に容易になります。

しかも、「地球を預かる大師たちと、他の恒星系の代表との会議」という、最高機密まで既に書かれている。

>この会議では、地球上の混乱を極めた状態を手厚く救っていこうとする大師たちに対して。「手ぬるい! 地球など消滅させてゼロからやり直させろ」等と強行な意見を吐く人たちもいます。かれらは地上に転生した経験がないために、肉体を持って意識が制約される状態がどういうものなのかということや、肉体を持って生活する人たちの心の痛みがどのようなものかという実情が理解できないのですが、地上経験のある大師たちの深い愛によって、なんとか人類の痛みを最小限に抑えて多くの魂たちを卒業させてやろうという方針が、基本線としては固まってきています。

他のアチコチの箇所でもそうなのだが、ここでも坂本政道氏やペトル・ホボット氏たちの話を10年くらい先取りしていることに驚かされる。1998年の時点でこんな本を書いておきながら、今も隠者のような境遇にとどまっているとは、世の中つくづくいろんな人がいるものだ・・・。

それはともかく、筆者はどうも上記のような話を見ると、「手ぬるい! 地球などさっさと消滅させろ」という、「過激な意見」のほうに共感を覚えてしまう。でも、それはネガティブ・サイドの発想なので、ここは距離を置いた方が賢明だ・・・(笑)。

この地球の変容に際して、個々人はいったいどうなるのか。いわく、

>ここで特に注意していただきたいことは、地球のヴァイブレーションが変化するときに、仮にそれについていくことができない人たちが、他の星に転生するような事態が生じ、地球人類の現象上の分離が起こったとしても、意識の未熟な人たちが、未来の地球から追放されると考えることは適切ではありません。このような考え方は分離感に基づくものであり、排他的、もしくは否定的な波動を含んでいますから、自分もまた同類となる準備をしているようなものだということを、肝に銘じておいていただきたいと思います。

ここでは、「仮にそれについていくことができない人たちが、他の星に転生するような事態が生じ、地球人類の現象上の分離が起こったとしても」という、「仮の話」ではあるけれども、それが起きること自体については否定していない。単に、「それによって分離感を持つな」と行っているだけ。ここは、その辺りの微妙なニュアンスを汲み取るべきところだろう(笑)。