宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

「黎明」・・・葦原瑞穂氏

2012年03月06日 | 精神世界を語る
 
日本の精神世界関係者の間で、「知る人ぞ知る名著」として知られる葦原瑞穂氏の「黎明」を、今やっと読んでいる。10年前の本で、筆者もちょっと前から持ってはいたけど、まだ読んでなかった。

葦原瑞穂氏は、教祖として祀り上げられるのを嫌ったためもあって、八ヶ岳で静かに暮らしている。地元では「八ヶ岳の聖人」とも「八ヶ岳の仙人」とも呼ばれているようだ。「精神世界の歩く百科事典」と呼ぶ人もいるほど、この分野に造詣が深い。八ヶ岳といえば、あの浅川嘉富氏も住んでいるという、日本におけるUFOウォッチャーのメッカだ。葦原瑞穂氏も、地元のUFO関連のイベントには、「著名なUFO研究家」として登場するらしい。もちろん、筆者にとっても憧れの地ではあるのだが、寒いのが苦手なので住むのは無理と思われる。
   
上下巻に分かれた大著の「黎明」は、長くて読むのに時間がかかる。葦原瑞穂氏は、量子論を初めとする物理のことも非常によく勉強していて(これも独学なんだそうな・・・)、特に最初の方は物理関連の話がよく出てくる。「科学的な話に慣れていない人は、最初の方を読み飛ばしてもらって構わない」と、著者本人も前書きに書いているほど。

それはともかく、「黎明」の内容はきわめて包括的かつ網羅的で、読んだ人が異口同音に言うように、とても10年前の本と思えないほど、今でも斬新だ。最近になって流行しているような話も、ほとんど出てくると言っていい。それでいて、精神世界の古典も総復習できるようになっている。「これから精神世界を学びたい」という人が最初に読む一冊としてはオススメできないけど、いつかは読んでおいた方が良い本なのは確か。

冒頭で挙がっている「精神世界の様々な分野」としては、

>人間の知覚と意識の科学的な探求から初めて、インドのヨガやヒマラヤの聖者たちの世界、日本神道や仏教、ヒンズー教やキリスト教といった宗教の側面、そしてニューエイジと呼ばれる新しいアプローチや地球外生命(Extra Terrestrial)に関する情報も含めた、全体の関係を一望できる視点
 
・・・と、著者自身が「序章」に書いている通り、多くの分野にまたがっている。
 
プロフィールがほとんど公開されていないナゾの人物だけに、思想的なベースや背景を探るのは難しい。でも、フリーな立場の人なのは確かなようだ。どこかの教祖との関連性とか、そういうのは特に感じられなかった(当たり前か・・・)。
 
ただし、大本教の出口王仁三郎の話はよく出てくるし、「日月神示」や「大本神諭」を始めとする、大本系の神示のことにもくわしい。さらには、「奇魂」(くしみたま)といった「生長の家」系の用語がときどき登場するし、「世界人類が平和でありますように」という白光真宏会のスローガンを「マントラ」として挙げているところを見ると、大本教とその流れをくむ神道系宗派には、ある種のシンパシーを感じている様子がうかがえる。「葦原瑞穂」というジャパネスクなペンネームからしても、復古神道への思い入れの強さが感じられる。
 
でも、それ以上にベースになっているのは、西洋の神智学系統のようだ。ブラヴァツキー夫人やリードビーター師の著書からは、しょっちゅう引用している。ただし、神智学には言及することも多い代わりに、批判することも多い。アリス・ベイリーについては、ちょっと悪魔系(?)が入っちゃった人として見ている感じもするけど、「黎明」にはよく登場する。ルドルフ・シュタイナーの話はあまり出てこない印象。クリシュナムルティについては、「誰も覚醒しなかった神智学協会からの出身であるにもかかわらず、自分自身は覚者になったという例」として名前を挙げている。
 
それから、インド人のグルたちや、ヒマラヤ聖者への傾倒ぶりも目立つ。「インドの大師」たちの言葉は、全体を通して繰り返し登場する。その中には、筆者にとっては「イカサマ手品師」としか思えない、サティア・サイババも含まれている(笑)。でも、そういう細かい解釈の違いを言い出したらキリがないのが、この世界の常。いちいち異議を唱えていたのでは、そのたびに話がストップしてしまう。
 
仏教やキリスト教の話も出てくるけど、イエス・キリストを「イエス大師」、釈迦を「釈迦大師」と神智学的な名で呼んでいるのが目につく。釈迦より、イエスの方が登場頻度は断然多い。ただし、この本に出てくる「イエス大師の言葉」は、聖書からの引用よりも、「奇跡のコース」や「心身の神癒」といった、「イエスからのチャネリング」とされている現代のチャネリング文献のものが多いみたい。

要約すれば、欧米の神智学と日本の復古神道をベースに、精神世界・チャネリングへの造詣が全般的にとにかく深い。さすがは、「八ヶ岳の聖人」だ。
 
(つづく)
  

意識のシフト

2012年03月06日 | 精神世界を語る
 
精神世界に無関心な人も、新興宗教にハマっている人も、相変わらず多い。そういう人たちも、これからは第四密度に意識をシフトしていかなければいけない。今は、そういう時代。なんとも、難しい時代になったものだ。
 
ここでいう「第四密度」というのは、意識の進化段階。それも、地球や太陽系といったような、惑星や恒星系の意識の進化段階を指すことが多い。いまの地球は、第三密度。最も個体の分離が進んだ段階と言える。 次の第四密度では、個別化した意識の再統合が始まる。
 
なぜ「四次元」といわず、「第四密度」というのかといえば、数学や物理でいう科学的な「次元」と紛らわしいからだ。つまり、これは精神世界に特有の用語。ただし、英語で「密度」と「次元」は両方とも頭文字“D”で始まる単語で、“4-D”は一種の掛けコトバになっている。ここは、そのあたりの微妙なニュアンスを汲み取りたいところ。
 
とはいえ、第三密度の世界に骨まで浸かってきた地球人類に、「意識をシフトしましょうよ」と言っても難しい。これは、川の中で一生を過ごしてきたメダカに、急に「宇宙に意識を向けようよ」と言うようなものだからだ。もっとも、最近は科学実験用の衛星に乗って、宇宙空間の無重力を体験してきたメダカもいるから、一概には言えないんだろうけど・・・。
 
もっとも、精神世界に無関心な人には意識をシフトすることができないかと言えば、必ずしもそんなことはないだろう。「アンチ精神世界」的な信念でコチコチに凝り固まったような人はともかく、柔軟な精神の持ち主なら、少し遅れる形で変化に同調するだろうと思われる。
 
筆者は2~3日前にカゼをひき、「早く体調を戻そう」として生命エネルギーを集めすぎたせいか(?)、逆に、非常に気分が良くなってきた。その場の現実的な状況とはまったく関係なく、意識がどんどん軽くなり、上昇していく感覚だ。 
 
さあ、いよいよ意識のシフトだ。ラセン階段のように意識がぐるぐる回りながら上昇していくのを、いま、実感している。もちろん、カゼ薬の副作用でアタマが麻酔状態になってるせいかもしれないので、結論を出すのは早すぎるのだが・・・(笑)。