宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

人類の意識の変容 ~ エックハルト・トール

2009年08月15日 | エックハルト・トール
          
エックハルト・トールの「ニューアース」は、全米で500万部を超える大ベストセラーになった。これを読んだ、日本の精神世界ファンが一様に抱く感想は、「これほど重厚で哲学的な本が、そんなに売れるとは・・・」という驚き。有名なテレビ司会者・評論家のオプラ・ウィンフリーが番組で宣伝してくれたおかげとはいえ、もはや押しも押されもせぬスピリチュアル・リーダーと言える。
  
「ニューアース」の主要テーマは、「人類の意識の変容」。
  
日頃、エックハルト・トールは、「地球の次元上昇」といったようなテーマから一線を画している。ひたすら、「いまに在る」という目覚め、内面的な意識改革を唱えてきた人だ。
 
でも、そんなエックハルト・トールも、「ニューアース」では、「地球人類の意識は、急激に変容しつつある」と言っている。実際に、目覚めた人の数が急激に増えると考えているらしい。
 
このことに、論理的な根拠はない。結局のところ、それは「エックハルト・トールの直感」というだけ。でも、多くの人々が、同じ直感を共有している。

前書きによると、「ニューアース」という本が書かれた目的はただひとつ、読者を目覚めさせること。読んだ本人の意識の状態が変わらないのならば、この本の存在意義はないとまで言っている。つまり、この本に存在意義を持たせたければ、読んだ我々が目を覚ますしかない(笑)。

ただし、残念なことに、準備が整っていない人は、目覚めることはできないらしい。でも、準備ができている人は増えている。一人が目覚めるたびに集団的な意識のうねりは大きくなり、その他の人々の目覚めが容易になるという。
 
エックハルト・トールによれば、ほとんどの人間の「ふつうの」精神状態には、狂気と呼べる要素が含まれている。ラマナ・マハリシいわく、「心とは、妄想である」。この、人間の心に含まれる妄想・狂気が、あらゆる苦を生み出す元凶だ。
 
「人類の歴史は、おおまかに言えば狂気の歴史なのである」と、トールは言う。

これには、うなずける。古今東西を問わず、人類はすさまじい殺し合いをやってきた。歴史は、「戦乱と疫病で、一国の人口が半減しました」とか、「人口が何十万人もいた大都市の住民が、一人残らず殺されました」なんていう事例に事欠かない。人間同士に限らず、地球環境や、動物・植物への凄絶な破壊活動がいまも続いている。
 
自らの狂気を認識することが正気の台頭であり、治癒と変容の始まり。いわく、「すでに地球上には意識の新たな次元が現れ、最初の花々が少しずつ開きだしている」・・・。
  

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ポニョ、全米で公開 ~ 世界のPONYOへ

2009年08月15日 | こっくり亭日記


‘Ponyo’ is a Breathtaking 2D Treat ~ Popmatters   

New York Times Movie Review


宮崎駿監督のアニメ「崖の上のポニョ」が、全米の映画館で公開された。配給元はウォルト・ディズニー社で、上映される映画館は800館にも達する。吹き替えの声優にマット・デイモン、ケイト・ブランシェットなど、豪華なハリウッドスター陣をそろえているところを見ても、本気度は相当に高い。
 
アメリカの各紙も取り上げている。「子供の心をとらえている」、「自然にやさしい」等と好評だ。ニューヨークタイムズの映画レビューは、「顔が、なんとなく奈良美智(有名なポップアーティスト)の絵に似ている」と評している。「目が離れててカワイイ」という、ポジティブな評価なのだろうか? 

「英語に吹き替えると、本来の味わいが失われる」という声もあった。予告編を見た感じだと、たしかにそうかも・・・。
 
一様に関心が集まっているのが、このコンピュータ・グラフィック全盛の時代に、真っ向から手描き勝負だということ。「最後の偉大なる2Dアニメ監督」と評する向きすらある。

たしかに、最近のアメリカのアニメ映画は、新世代3Dアニメーションの時代に突入しており、ますます圧倒的にリアルな映像美を誇っている。かつて、アニメの美少女しか愛せないキモヲタ男を称して「2次元コンプレックス」と言ったものだが、アニメ映像がスーパー3次元時代を迎えた今、彼らは行き場を失ったか・・・。
  
対する宮崎アニメの絵は、昔ながらの漫画そのもの。まるで、巨大爆撃機・B29に立ち向かう、竹ヤリ部隊みたいだ。
 
もっとも、宮崎アニメの絵は、手描きならではの、「絵」としての美しさに定評がある。三鷹には「三鷹の森ジブリ美術館」があるし、ジブリが誇る絵画職人・男鹿和雄氏の作品は、個展が開かれて評判になった。

まあ、カメラが発明されてからも、手描きの絵は美術界では脈々と続いてるんだし、手描きアニメの価値が失われることはないだろう。特に、子供にとっては、超リアルな豪華CGだろうが、漫画みたいな絵だろうが、いったん画面に引き込まれてしまえば、たいした違いはないように思えるのだが・・・。
 
宮崎駿監督は、数年前に「千と千尋の神隠し」でアカデミー賞・長編アニメ映画賞を受賞するなど、アメリカでも有名だ。すでに名誉は得ているだけに、あとは興業面での成功があれば、言うことなし!?
 
 
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