miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.241 「道元の冒険」

2008年07月21日 22時43分59秒 | 過去の観劇記録
2008年7月21日(月・祝) マチネ シアターコクーン 1階 Q列 4番

阿部寛、栗山千明、北村有起哉、横山めぐみ、高橋洋、大石継太、片岡サチ、池谷のぶえ、神保共子、木場勝己。
作=井上ひさし、演出=蜷川幸雄、音楽=伊藤ヨタロウ、他。

時は寛元元年(1243年)。日本曹洞宗の開祖・道元によって開かれた宝林寺では、開山7周年の記念に弟子の禅僧たちによる余興『道元禅師半生記』が上演されようとしていた。このところ道元は、ひどく頻繁に夢うつつの世界に迷い込んでしまう、夢の中で彼は彼でなく、いつの時代か、婦女暴行の容疑で拘留中のひとりの“男”になっていた。一方、現実の世界でも道元は、既存の仏教に否定的で新仏教を立ち上げたことにより幕府や朝廷、比叡山の僧兵たちから睨まれ、その圧力に動揺を隠せない。誠の教えを求め、悟りを開いて世情を超越したはずの道元だが、過去と現在、不可解な夢を彷徨いながら、いつしかその心を迷いの渦に絡めとられていく――。
(あらすじはコクーンHPより)

井上ひさし×蜷川幸雄タッグの3回戦。今回も上演にあたって脚本の相当な手直しが入り、結構ギリギリまで上がってこなかったらしいですね(^_^;)
3作品とも観ましたけど、やっぱり最初の「天保十二年のシェイクスピア」が一番面白かったなぁ。純粋に娯楽的だったし。

えーと、まずは。
ムズイ…。もちろん仏教用語満載なので。そしてラストの「夢」と「狂気」との境目について。
キャストは素晴らしい熱演(一人何役もこなしてるし、歌もあるしダンスもあるし)だったのですが、なんだか自分的にドンヨリしてしまい、カテコで拍手する気力が全く起きなかったです。終演後、人で溢れかえる渋谷のスクランブル交差点で、何かに向かって叫びたくなる帰路ですた。ある意味「カリギュラ」や「噂の男」より気持ち悪かった。

阿部さんデカっ!法衣姿がめちゃ格好いいよーぉ。声もシブイしw 劇中劇のシーンでは殆どシモテで座禅を組んで座ってるだけなんですけど(^_^;)ある意味大変?
有起哉さんが、また良い味出してるのね。歌も上手くなってるし。2幕目、青年道元は頭バコバコ叩かれてる。道元の師・如浄との卓球シーンが面白っ!!
木場さん演じる如浄の台詞は凄く深くて、「ほぉー」と思うのが多かった。さすが師!!
いままでは純朴な農民とか、純朴な青年…なイメージの役が多かった、蜷川組常連の大石継太さんが出色デス(失礼ですなぁ、この書き方は・汗)ヨボヨボの老典座ヨシ!!
そしていつもイキオイのありすぎる役が多い、同じく蜷川組常連の高橋洋さんは麿でおじゃる~な(笑)鷹司兼平役ビバ!&壮年道元(有起哉さんが青年道元で、なぜに高橋さんが壮年道元なのかは計り知れない…)
んでもって、高橋=道元、木場=親鸞、大石=日蓮の3人が「天台大学同窓会」(だったっけ?)と題して、大学の校歌のパロを歌いまくって楽しそう&木場さんは苦しそうでした。
栗山千明ちゃんは初舞台なんですってね。これから来るぞ。
片岡サチさんは元ヅカの汐風幸さんとは!プログラム買わなかったら解らなかった。

2幕目で女性キャストがホンモノの鶏を持って登場、バタついてました(^_^;)
音楽劇なので(「ファントム」で出演してた伊藤ヨタロウさんが音楽)歌も結構沢山あり。1幕冒頭の「はんにゃ~ぱら、ぱら、ぱらみーたー」とか宗教家の方が観ても大丈夫なんでせうか?と要らない心配をチラホラ。2幕最初の「漢字の成り立ち(?)」みたいな曲も面白かった。襖に漢字書きまくって。


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