miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

今後の観劇予定

直近はナシです… コロナめ!

No.198 「NINAGAWA十二夜」

2007年07月22日 22時56分24秒 | 過去の観劇記録
2007年7月22日(日) 昼の部 歌舞伎座 1階 5列 5番

斯波主膳之助(しばしゅぜんのすけ=セバスチャン)/獅子丸(ししまる=シザーリオ)実は琵琶姫(びわひめ=ヴァイオラ)=尾上菊之助、織笛姫(おりぶえひめ=オリヴィア)=中村時蔵、右大弁 安藤英竹(あんどうえいちく=アンンドルー・エーギュチーク)=中村翫雀、大篠左大臣(おおしのさだいじん=オーシーノ公爵)=中村錦之助、麻阿(まあ=マライア)=市川亀治郎、左大弁 洞院鐘道(とういんかねみち=トービー・ベルチ)=市川左團次、丸尾坊太夫(まるおぼうだゆう=マルヴォーリオ)/捨助(すてすけ=フェステ)=尾上菊五郎、他。(カタカナの原作役名は筋書より転載。)
作=W・シェイクスピア、訳=小田島雄志、演出=蜷川幸雄。

航海中の船が難破して、双子の兄斯波主膳之助(菊之助)と離ればなれになった琵琶姫(菊之助)は、舟長の磯右衛門(段四郎)の助けで、男姿となって獅子丸と名乗り、紀伊国加太の大篠左大臣(錦之助)に仕え始めます。左大臣は、ただいま公家の織笛姫(時蔵)に激しく片想い中。織笛姫はといえば、左大臣からの恋文を持参した獅子丸にひと目惚れしてしまい、その獅子丸=琵琶姫は、左大臣を密かに慕うという、ややこしい恋愛模様となります。一方、織笛姫の叔父の左大弁洞院鐘道(左團次)は、厳格で口うるさい家老の丸尾坊太夫(菊五郎)が織笛姫に想いを寄せていると知り、ひと泡噴かせようと、恋人の腰元麻阿(亀治郎)や、右大弁安藤英竹(翫雀)らといたずらを仕掛け、まんまと成功させます。そうこうしているうちに、難破したのち海賊に助けられていた斯波主膳之助も、織笛姫邸に到着。獅子丸と斯波主膳之助。そっくりな二人が交互に現れ、周囲はますます混乱してゆきますが…。
(あらすじは歌舞伎座HPより)

いやー。めっちゃ面白かった!それに花道のすぐ横!!さらには花道で見得を切る時の「七・三(しちさん)」が目の前と、はなぢぶー(死語)な席で堪能いたしました。菊之助さんの白塗り、オハダが若いから化粧のノリがいいのね~w
衣装も綺麗で、本当に感謝感謝のお席です。花道見上げる時に、どうしてもクチが開いてしまい(笑)アホ丸出しな顔で観ていた私でした。
さすが蜷川さん!というべき舞台装置。ヴィジュアル綺麗だよね… 特に幕開きの桜、さらには船が“どーん!”と出た時には、すげー!!ですよ。ハーフミラー(時には鏡、時には沙幕)を多用して、素晴らしく幻想的な舞台です。あと回り舞台で転換するときも見せるんですけど、これがまたいい。

以前、東宝版の十二夜(大地真央さん主演)を観ていたので、一応あらすじは知ってましたけど、こんなにも歌舞伎とシェイクスピアって相性いいんですね。それにチェンバロのクラシックな響きも一役かってました。

主膳之助と獅子丸or琵琶姫役の菊之助さん。2役というか3役ですね。早変わりも沢山あって、大変だと思います。男装の姫なので、時々女の子が出ちゃう所とか、かわいいんですよ。それにまー美しいこと!
獅子丸は淡いピンクと水色の衣装、主膳之助はハッキリとした赤と紫の衣装で、違いも解りやすいです。
織笛姫の時蔵さん。若干年増(^_^;)な姫ですが、見慣れてくるとちゃんと姫で(おい。)身分違いと解っていながら獅子丸(女と知らず)を好きになっていく様が良いです。
英竹役の翫雀さん。「ぼく」を連発する、ちょっとオツムのイタイ方です(笑)もうね、言動とかがオカシイ。
大篠左大臣役の錦之助さん。おとこまえですな。獅子丸と2ショットだと若干男色wっぽいですけど…
麻阿役の亀治郎さん。毎週欠かさず見ている大河の晴信さんとは思えない(笑)程。間の取り方など、流石!それに芸達者というか、上手いです。なんか変な動きしてました。ずりずり。
鐘道役の左團次さん。おー大河。麻阿とは恋仲の、琵琶姫の叔父さんです。姪っ子の所で居候中なのに英竹と酒飲んで騒いでます。
丸尾坊太夫と捨助役の菊五郎さん。こちらも早変わり多数。坊太夫の時に付け髭が曲がってたりして可笑しい。鐘道・英竹・麻阿達に騙されて、密かに思いを寄せる琵琶姫が書いたという手紙(実はニセ)に引っ掛かり、鬱金色(黄色)の装束で薄ら笑いを浮かべて姫の前に出てくる所なんぞ、爆笑ですよ。捨助は道化役ですな。

シェイクスピアらしい言葉遊びも歌舞伎調になると こうなるか!みたいに目から鱗。
幕間の緞帳の説明も凄いですわ。全部で5枚くらいあったかな。
いやー。歌舞伎って奥が深い。またしても深みにハマるのでした。


2007年NHK大河ドラマ「風林火山」●第29回 逆襲!武田軍

2007年07月22日 22時11分55秒 | ウチノなお仕事
上田原の合戦で武田は板垣(千葉真一)、甘利(竜雷太)の両雄を失った。初めての敗戦を認めたくない晴信(市川亀治郎)は陣の構えを崩そうとしなかったが、大井夫人(風吹ジュン)からの潔く負けを認めよとの手紙にようやく甲斐へ引き上げる。
晴信は自問自答を繰り返し、敗北の原因が己の心そのものにあることにようやく気づいた。
武田の敗戦により各地で反武田の動きが目立つようになり勘助(内野聖陽)はその対策に追われていた。
信濃守護・小笠原長時(今井朋彦)は武田を怨む高遠頼継(上杉祥三)に焚き付けられ、反武田勢力を結集して諏訪の塩尻峠にいよいよ出陣する。
対する武田は出陣こそしたものの、その動きは緩慢で敗戦の影を引きずっているようだった。しかし、それこそが敵の油断を誘う勘助の策だった。勘助は夏の酷暑と油断でゆるみきっている敵陣に奇襲を仕掛けた。その先峰には諏訪神号旗が翻っていた。諏訪を守るために勘助が板垣の遺志をくんで密かに用意したものだった。
武田は小笠原軍に勝ち、見事に上田原の敗戦から立ち直った。「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」。晴信は亡き板垣にそう呼びかけつつ号泣した。



あらすじ及び写真はNHK大河ドラマHPより。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回は軍師・勘助(かんしゅけ。又の名を“じぃ”)の大活躍ですた。でもその下には板垣さんが蒔いていった種が…。
板垣・甘利の両雄を失った晴信は憔悴しきってましたね。
そんな中でたーw 消臭ぷらぐ(笑)じゃなかった小笠原長時!意外と(?)たくましい上半身ですな今井さん。一人暴走中の高遠くんの心配をよそに油断しまくりまくりの夏の戦。
晴信も良い弟を持ったもんです。当時としちゃー珍しい弟でしょう。
老体に雨が心配の諸角さんは叫んでました。
若干CGのトンボに引き気味になりましたが(汗)板垣が謡う「人は城…」やっぱ最後まで良いですな~。

おー。来週 緒形拳さんがーw がっくんも再び出るー。
参議院選のため時間早まりますです。

●視聴率●
19.6%