基礎を固めろ

普通に皆で競り合いながら走り力をつけようとするクラブ練習、これには基礎が無い、経験者が色々独学で学んだ知識で教えようとするが伸びが足らない。
多くの情報が飛び交う中で何を信じて良いのか判らない自転車競技者。昔は情報が無かったので強い選手又は師匠に教わる一子相伝、俺の最初の師匠は中野浩一選手のお父さんでした。
その後中野浩一選手や鬼足の井上、佐々木と輪界の頂点にもまれ教わりロードの選手として新たな師匠の元で勉強、その後運が良いことにＤＤＲ、ＣＣＣＰ科学アカデミーとの出会いが自分自身を作り上げて来た。
浅く広い情報は曲がって伝えられ、選手もどきや自転車知識人の多い事に驚かされる、それに比べナショナルチームには医科学委員会とか科学委員会が存在、幅は狭いが奥は深い皆研究者が多く在籍している、自転車競技の事は余りしらないが色々な自論を投げかけ回答を引き出す事は可能、レベルが高すぎて難しい事も多いが役にはたつ事が多くＤＤＲとすり合わせる。
このような人が居るのに使わない手は無い、だがその前に基礎が無ければこの科学的何とかも何の役にも立たないのだ。
そんなわけで今日は初歩的先頭交代で行くぞと走り始めたが、めちゃくちゃ、女子選手より理解力無し、走っていて指導者に対して腹が立つてくる、時間が無い俺の練習も出来ねーじゃ無いか、少年達は幾ら年齢が若くとも時間の無駄は許されないのだ、負けたら悔しいだろ、その気持ちわかるか。
そこで一度自転車を止め状況を説明、いまさら教える事は無いはずのことを教える時間の無駄、数年間の無駄は早急うに取り戻すしかないぞ、全日本選手権まで１ヶ月と少々、本来なら基礎から実践に移し戦術を教え込む時だが残念ながら初歩からやり直しだ。

おい、おい、お前もか。

伊勢ボンと数元の３人で練習に出かけた。
この所練習もしていないから二人の後方に回り楽な走りに撤する、おまけに女子の選手と走っていたので悪い所を見つけようとついつい観察してしまう。
数元の後ろでダンシングする伊勢ぼん、数回は走ったことがあるが今まで気に留める事は無かった、高校で３年間走っているのだから問題はないだろうと。
所が腰を上げた瞬間、ふくらはぎの筋肉の動きと腰の位置、踏み出そうと筋肉は努力しているが上手く使えていない、おいおいボンよ何年間自転車に乗ってきたんだ、今までの努力は何だったんだ、そんな基本が出来てもいないのにレースで結果を残したいだと、町の運動会じゃないぞ、チャンピオンスポーツはそんあに甘くは無い、このまま練習しても無駄だから即座にすべてを修正できるガレージに戻る事に、選手は時間との戦いだ、力の出せない無駄なポジションで練習しても強くはなれない、そこでボンの体を解析、今出来る事を行い改造、わづか１時間後には力が入るようになりましたとくりくりボーズ頭のボンは帰っていった。
明日の走りが楽しみだ。
それにしても女子選手並みに最低最悪の状態、よくこんなんで数年間レースに出ていたなんて信じられない。

ドーピング

さっきフランスに電話を入れたらバッソも黒判定だよと、娘が電話口で。
ある一時期をもってヨーロッパのレースは様変わりした、丁度その時代に俺はヨーロッパでレースを走り、ドーピング野郎どもに苦しめられたのだ。
１９８０年代のツールではエースが崩れ苦しみに顔をゆがめながら走る姿があったが、近代レースではそれは見られない、崩れないホームと落ちないスピード、何かが変というのは同じ土壌で走ったことがある選手でないと判らない。
だからある時期をもってツールを見なくなった。
いっそドーピングのスーパークラスの部でも作って走らせたらどうだ。

落ち込む体力

練習をしたりしなかったりで落ち込む体力、気持ちはあるが前に進まない。
女子の合宿でも切れはしないが内心、心の格闘が起きていたのだ。ダッシュをすると呼吸が乱れ、筋肉が悲鳴を上げる、お陰で今日も筋肉がバリバリで走れなかった、ほんの１ヶ月前はなんとも無いぐらいに復活をとげていたのに。
そんな老体に鞭を打ちキナンの選手と軽く走りに行くがつきっぱ、額からは苦い汗が零れ落ちる、き、きつい。
こんな事ではもしかしたらカラミに負けてしまう恐れがある、でも練習と言うほどの時間無い、今月はほとんど自転車に乗る余裕は無く熊野にイランにと遠征が続く。

合宿無事終了

合宿無事終了、人数が８名ほどいた為に全員を完璧にみる事は出来なかったが今直さないとダメだという選手を改良していった。
もちろん時間が無かったために今回直せなかった選手も居たと思うが次回は調整します、その為には一緒に走る時間が必要な為に少し時間を。
和田見、知野は事前合宿で調整をしてあるが、今後微調整を施し、さならる課題を克服していくぞ、心もね。
なんせ体が一つしか無いために１度に数人が限界、それに日本に居る事もこれから少なくなるから次回の合宿が何時か決められない、今回休みを把握したし大学４年生と高校生は何時でもいけるとの事でスタンバイＯＫ。
今度はエリートの合宿をしたいが全日本以後になるだろうし、海外組みも居るから集めるのが難しい。
競技連盟の合宿ではない、プライベート合宿なら簡単だから、この一番簡単な方法で選手を集めて練習でもするか？

数日前の東京での１日です

会議終了後、俺は魔法のじゅうたんから、ペルシャじゅうたんまであつかうイランのイラージュさんに会いにいく、その後は知り合いの忘年会で飲み初め７時。
その後はタクシーで赤坂に突撃、夜中の３時まで飲み解散、いい気分で夜の赤坂をホテルに向かい歩いていると、前から歩いてくる知り合いと出会いさらに飲みに行く、ここまで来るとどうにでもなれ状態。
明日８時ホテル出発なのになんか考えてはおれない、酔いも回ったと所で解散が６時、店を出るとおてんとう様が眩しいような気がする、とりあえずホテルに荷物を取りに行き荷物の保管料１１５００円が消えていった。
東京に行くとホテルに帰れないパターンが多い、こんな俺にはやっぱり格安のカプセルホテルが何時でも帰れるし安いから最高と実感した。
せっかく予約していただいたのに渡会さんごめんなさい。

女子合宿

若手の選手が大阪に集められた。
鹿屋の監督黒川先生、キナンジュニアの廣浦、伊勢さんとそのぼん２人が協力、又合宿には見学でアジア大金メダルの萩原選手も来ている。
女子のレベルはさまざまで即戦力になるのは少ないが、この卵の中には将来力を発揮するであろう素材の持ち主が含まれていた、坂は登れないのに爆発的な威力を俺の目の前で見せ付けたのだ、この卵が孵化するかどうか解らないが暖めてみようと思うほど。
又これまで走れなかった選手の欠点を修正、そして心を改造した。
昨年見たときにヤル気は十分だがという高校生も驚くべき急成長をととげていたのにもびっくり。
この素材を使って何が出来るか考えるのも俺の仕事で、早急に数人のレベルを上げる事を考えている。