検証 維新の「身を切る改革」③ 文通費で飲み食い

検証　維新の「身を切る改革」③　文通費で飲み食い
維新は、国会議員に月１００万円支給される文通費を自身の政治団体に「繰り入れ（寄付）」し、「違法な流用」と批判されてきました。
そのため２０２２年１月からは「一元管理」に変更しましたが、それまでの収支報告書には、コロナ禍で飲食でのリスクを抑えるため夜の会合を控えるよう呼びかけられた緊急事態宣言中の飲食などが多数記載されています。

「贈答品」など
串田誠一参院議員は自身が代表の「維新を大きくする会」に、１９年は文通費から４６０万円を繰り入れ。収支報告書には「全席完全個室！宴会／接待／懇親会／女子会／幅広いシーンでご利用可能！」などと宣伝されている居酒屋や日本料理店、フランス料理店等への支出が１３件４２万４８３４円記載されています。アスレチッククラブの「月会費施設利用料３６万８０円」という記載もあります。
吉田豊史衆院議員（２２年１０月末まで所属）は「報告対象月２１年１２月」の文通費使途報告書で「史立会」に１５９万８１１０円を繰り入れしたと記載しています。史立会の収支報告書には、「会議打合せ食事代」８０万７４９６円が記載されています。店名記載分は２６回あり、別に「贈答品」３回で７万１９７０円というのもあります。
井上英孝衆院議員が代表の「井水会」は、１９年にちゃんこ店やとんかつ割烹（かっぽう）店などに１１件３４万３９２１円を「飲食代」として支出しています。
足立康史衆院議員が代表の「新風会」は、１９年は北新地の懐石料理店や割烹などで１７６万８８円を支出。店名明記分は５７回あります。６日に１回は飲食していることになります。２０年、２１年も同様で３年間の飲食費は４７０万７６６円。店名が記載されているのは１３９回あります。

町会費まで…
浅田均参院議員や藤巻健史参院議員、森なつえ衆院議員、音喜多駿参院議員、片山大介参院議員、池畑浩太朗衆院議員、清水貴之参院議員らの２１年までの収支報告書にも飲食が記載されています。
飲食以外にも、沢田良衆院議員は「スーツ代５５万４４００円」「シューズ代４万２４００円」、美延映夫衆院議員は「式服代１０万５０１円」、音喜多駿参院議員は「シューズ３足８万４７００円」「ワイシャツ代２万２６６０円」「町会費１万５０００円」などに支出しています。
（つづく）

「しんぶん赤旗」日刊紙　2023年10月11日付掲載

吉田豊史衆院議員（２２年１０月末まで所属）は「報告対象月２１年１２月」の文通費使途報告書で「史立会」に１５９万８１１０円を繰り入れしたと記載。史立会の収支報告書には、「会議打合せ食事代」８０万７４９６円が記載。店名記載分は２６回あり、別に「贈答品」３回で７万１９７０円も。
「会議」と称して、結局は飲み食いに使っている。
さらに「贈答品」や「町内会費」まで流用。
どこが身を切る改革かと…。