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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

日本共産党国会議員 座談会① 秘密保護法撤廃へ 国民と共に

2013-12-15 16:31:14 | 政治・社会問題について
日本共産党国会議員 座談会① 秘密保護法撤廃へ 国民と共に

秘密保護法強行成立から1週間。撤廃にむけた新たなたたかいが始まっています。臨時国会で、秘密保護法案廃案の立場から論戦にいどみ、反対や懸念を深める国民の世論や運動とスクラムを組んだ日本共産党国会議員団。同法案を審議した衆参の国家安全保障特別委員会で政府を追及した4人の議員に臨時国会での様相や今後の展望を語り合ってもらいました。

参議院議員 仁比聡平 井上哲士
衆議院議員 笠井亮  赤嶺政賢



秘密保護法案採決を前にして参院本会議で反対討論にたつ日本共産党の仁比聡平議員


同法案の廃案を求め国会前に集まった大勢の人たち=6日

「廃止だ」の運動 成立翌日から力強く
仁比聡平参院議員 可決強行から1週間経たが、改めて暴走を強行した政府・与党に対する怒りがふつふつと沸いている。それとともに、この法律を断固撤廃させてやるという決意だ。

政府追い詰めた
井上哲士参院議員 強行されたのは残念だが、国民の声を受けて論戦し、政府と与党を追い詰めたという実感がある。やられたというよりも、「すぐ廃止だ」という今までにない運動が、成立の翌日から現実に起きている。
赤嶺政賢衆院議員 言論や表現の自由が押し込まれる暗い社会になるのかという危機感を国民は本能的に持っている。絶対に発動させてはいけないし撤廃しなきゃいけないというたたかいが、国会論戦が終わっても広がっている。国会論戦を論戦らしくさせてきたのは、日本共産党があったからという自負はある。
笠井亮衆院議員 国会議員としての14年間の経験を振り返っても、特別委員会で悪法が通ってしまうと、がっかり感が出がちなのだが、今回はまったくない。新宿駅頭での署名では行列ができる、大阪の街頭宣伝では、「デモはやらないのですか。参加したいんです」という人がでる。違憲の立法を強行した安倍政権の暴走をストップさせたいという思いが広がっている。

自共対決鮮明に
仁比 民主党が最後の参院本会議で討論を放棄し、日本維新の会やみんなの党も退席したなか、法案賛成の自民党に対し断固反対の共産党という、“自共対決”の討論となった。私の討論の場面がインターネットのユーチューブにアップされ相当アクセスされた。ツイッターやフェイスブックでも、「これが国民の声だ」というコメントをもらった。反対討論を始めた時には、国会を包囲しているみなさんが、インターネットの画像をみながら「仁比さんがんばれ」と声をあげてくれたときいた。
笠井 スマートフォンやタブレット端末などでみんな見ていて、応援していた。
仁比 暴走勢力は国会では多数でも、国民のなかでは圧倒的少数だということを示した。
赤嶺わが党の衆院議員は志位和夫委員長を含め、みな傍聴席にいた。みんなの党の衆院議員が声をかけてきた。私が、暴挙を許さないということで衆院議員全員が応援にきていると話したら、彼は「掛け値なしで尊敬します」と感心していた。







井上 参院選躍進で長時間の質問可能に
仁比 法案の危険性、徹底的に切り込む
笠井 野党共同 世論・論戦がつくり出す
赤嶺 共産党の主張 自民質問で明白に


質問と討論15回の登壇
井上 参院選での躍進がなかったらこの臨時国会での本会議の登壇はゼロだった。参院では、10議席未満の会派の登壇は制限されているからだ。11議席に躍進した今回の臨時国会は質問・討論あわせて15回、登壇できた。
秘密保護法案を審議した参院国家安全保障特別委員会でも、2人の委員を持ち、1回最高で60分の質問をやった。議院運営委員会の理事にもなった仁比さんが、強行を続ける与党に「それはおかしい!」と対決した。
仁比 議運委や議運理事会などでのたたかいも大きな役割を果たしたと思う。与党は、前夜に決めて翌日に「地方公聴会をやります」など強引だった。その時は、「断固反対だ」と猛烈な抗議の討論を議運でした。後で廊下ですれ違った自民党若手議員から「仁比さんの意見表明があまりにも気迫にあふれていたので自分もこれには賛成しちゃいけないのかと思い、(公聴会開催の議決の採決で)手が半分しか上がらなかった」と打ち明けられた。
井上 他の野党が法案への態度を示さない段階で、「秘密保護法を考える超党派・市民の勉強会」を立ち上げたことも重要だった。
官僚もよんで法案について質疑応答を行い、維新やみんななどが「修正」合意しても、徹底審議という点で共同の立場を貫き、最終盤で野党7党での院内集会を開いたことも大きかった。
笠井 「市民デモはテロ」の自民・石破茂幹事長発言も飛び出し、慎重審議の一致点で野党7党が合意し、銀座での街頭宣伝も実現した。賛否や修正の態度を超え、ぎりぎりの一致点でやれたのは、やはり世論と国会論戦がつくりだしたものだ。



法案採決を前に反対討論する仁比聡平議員。左側は退席した民主、維新、みんなの党の野党席=6日、参院本会議

秘密指定のあいまいさ
仁比 この法案をめぐり、政府は9月に突如、法案の概要を発表し、パブリックコメント(意見公募)には、わずか2週間という短期間にもかかわらず9万件の意見が寄せられ、その8割が反対という結果がでた。それほど法案の骨格がひどいという国民の怒りは強かった。しかし、政府はパブコメの中身公表を拒否した。国会での法案審議の与党の論戦は本当にひどくて、「一般人は処罰の対象にはなりません」「報道機関がガサ入れの対象になることはありえない」とか、“ちょうちん持ち質疑”が行われた。
これに対し、衆院本会議での穀田恵二国対委員長の質問を皮切りに、衆院国家安保特では赤嶺さんを先頭に、共産党が、「何が秘密かも秘密」にされる秘密指定のあいまいさを、原発、TPP(環太平洋連携協定)の情報が隠される危険や、沖縄・米軍密約はじめ軍事同盟の闇がいっそう深くなると徹底的に切り込んだ。
笠井 私も、自衛隊の情報保全隊がどれだけ国民の人権を侵害しているか暴露、追及した。すでに提出させた政府の資料が黒塗りだらけで、その後の質疑を先取りするかのような隠しぶりだった。
仁比 危険を覆い隠そうという与党の動きとその動きを本質を突いて打ち破る共産党という論戦の構図だった。
井上 民主党も含め、他の野党が国家安全保障会議(NSC)設置法案に賛成するなか、「戦争する国に進むためのNSCであり、そのための秘密保護法だ」という一番の本質を突いたのは共産党の質問だった。
また、現状でも、日米安保に関わる多くの秘密があること、情報保全隊や公安警察がさまざまな人権侵害の国民監視をやっている内部告発文書等を示して、秘密保護法によって秘密国家体制がもっと強化されるという問題点を突いた論戦も他党にはできなかった。
赤嶺 私が、NSC設置法案の審議入りのときの本会議で、NSCは「戦争司令塔」だと言うと、自民党議員は「そんなことはない」とヤジを飛ばした。そして、衆院の国家安保特で、自民議員が「赤嶺議員は大本営づくりのためのものというがそんなことはない」と主張し、「イラクで集めた情報は特定秘密にはならない」と質問したら、防衛省は「秘密に当たります」とあっさり答える。その後、彼はいろいろなケースを取り上げて質問したけど、どれも「秘密に当たります」との答え。質問後、彼は「赤嶺さんの主張が本当だとなりかねない質問をしてしまった。もう質問に立てないだろう」と私にこぼしてきた。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年12月15日付掲載


仁比さんの参議院本会議での秘密保護法案反対討論は圧巻でしたね。「野党諸君!」と何度も追及していました。
また、法案成立後の国民の運動、世論もかつてないものがあります。笠井さんが言っているように、今回はがっかり感は全くない。「デモはしないんですか?」など思いは広がっています。
たたかいは今からですね。


12.6秘密保護法案への反対討論


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1 コメント

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秘密保護法案絶対撤廃 (子供らに平和を)
2013-12-15 17:42:49
大切な子供達に、自由で明るい人間らしく生きる事のできる未来をつくることができるかどうかは、私たち大人にかかっている。きちんと判断するためには、きちんと知ることは不可欠。私たちの行き方は、私たちで決める!ぜったいに譲れない!秘密保護法案撤廃のための粘り強いACTIONを今こそみんなで起こそう!
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