きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

高齢者 免許返納どうしよう? 本人の思い尊重 納得できるように

2021-09-29 07:10:47 | 政治・社会問題について
高齢者 免許返納どうしよう? 本人の思い尊重 納得できるように
「買い物や通院に車が手放せない」―。高齢者の運転免許返納問題は、生活の足と安全に関わる切実な課題です。NPO法人高齢者安全運転支援研究会の岩越和紀理事長に話を聞きました。日恵野香記者

NPO法人高齢者安全運転支援研究会理事長 岩越和紀さん

―高齢者の事故に関わるニュースを聞くと、「自分の家族は、まだ運転しても大丈夫?」と不安です。
本人の意思を尊重し家族でよく話し合いましょう。責められて無理やり運転を諦めると家族関係に軋礫(あつれき)が生じることもあります。
いま運転免許返納が取りざたされる世代にとって、車の運転・所有は誇りであり人生そのものです。生活の足として欠かせない場合も多いです。




認知症リスクも
免許を取り上げられてふさぎこみ、認知症を発症する、認知症の進行が早まったという研究もあります。免許を返納したらどうケアをするか、家族も覚悟が必要です。
―危険運転が起こりやすくなる理由は。
加齢で視力が落ちて視野も狭くなると、多方向からの危険を感じる能力が衰えます。例えば、自転車が車の横を通過しようとしている時、1台目にしか注意がいかず、2台目を見落としがちになる…などです。目の問題も生じます。普通の光をまぶしく感じ、周りが見えにくくなることもあります。反射神経や認知機能が低下すると、右左折のタイミングなど、とっさの判断が遅れます。
長年運転してきた自負から「自分は上手だ」という過信が生まれやすいのも一因です。

変わる75歳以上の更新手続き 実技検査が必要になる場合も
半年に一度検討

―運転を続けていいか、どう判断すれば。
来年6月をめどに、75歳以上の免許更新の手続きが変わります。
過去3年間に速度超過や信号無視など11項目のうち一つでも違反があると、運転技能の実技検査に合格しないと免許が更新できなくなります。これからの運転生活を考え直すきっかけにもなると思います。75歳を目安に、本人と家族で身体能力や認知機能をチェックしましょう。私たちのNPOでは30のチェック項目を作成しています。
(表)

運転時認知障害早期発見チェックリスト
□アクセルとブレーキを間違えることがある
□曲がる際にウインカーを出し忘れることがある
□反対車線を走ってしまった(走りそうになった)
□急発進や急プレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)
□交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった
(NPO法人高齢者安金運転支援研究会作成のチェックリストから一部抜粋。詳細は同研究会ウェブサイト https://sdsd.jp/

ドライブレコーダーなども活用し、半年に一度など定期的に運転の様子を客観的にチェックします。危険な運転行動が増えてきたら今後について検討を。
近所のスーパーや病院など乗る範囲を限定する、日差しがまぶしく感じる時間帯や、交通量が多い時間帯の運転は控える、自動ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置などがついた安全運転サポート車に切り替える―など、方法を話し合いましょう。認知症外来など専門の医師に相談するのもよいですね。
家族や周囲の人の「あなたが大切だからこそ心配している」という気持ちが伝われば、運転する条件の変更や免許返納について、本人も納得しやすいと思います。


徳島 住民主体でバス運営
交通が不便な地域では車がない人の生活の足の確保が必要です。


徳島市で住民主体で運営する「応神ふれあいバス」。右から3人目が近藤佳子さん

徳島市の応神地域では、住民主体でコミュニティーバス「応神ふれあいバス」を運営しています。2011年に運行を始め、今年で10周年を迎えます。バスは10人乗りで、週3回、3コースを曜日ごとに1日4往復運行。病院や銀行、スーパーなどをまわります。
同地域は公共交通網が薄く、高齢者が買い物に行くのに1時間かかり「バスがほしい」という声があがっていました。
地域の住民と日本共産党の支部、市バス労働者・徳島自治労連が協力し、学習会の開催、試乗会や住民アンケート、署名活動に取り組みました。党市議(当時)も議会で取り上げました。
利用が伸び悩んだ時期には住民アンケートをもとにルートやバス停の設置場所を見直しました。
乗り合わせた人同士の交流の場や、高齢者の外出支援にもなっています。利用が減った人を「大丈夫?」と訪ねるなど、地域の見守り機能も果たします。
運行協議会の代表世話人の近藤佳子さん(72)は「住民の声を議会に届け、力を合わせてきました。生活の足を守るため後継者づくりもしていきたい」と話しています。

「しんぶん赤旗」日曜版 2021年9月26日付掲載


運転継続判定アプリ「運転脳チェック11」は、指定時間(12秒)内に11問に対して、4択で回答をクリックするので、かなり焦ります。
一度やってみてはいかがでしょうか。
ドライブが大好きな僕ですが、加齢とともに運転能力が落ちることを自覚して、安全運転を心がけるようにしたいものです。

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