きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

関西財界と万博カジノ~その狙い④ 医療分野のおぞましさ

2024-06-16 07:14:42 | 政治・社会問題について
関西財界と万博カジノ~その狙い④ 医療分野のおぞましさ

「連名要望書」が求める「規制改革」のなかでも、大きな力点を注いでいるのは、「医療分野の規制改革」です。
並んでいるのは、おぞましいばかりの要望です。

個人データ活用へ
「データ収集に係る国民の理解促進や、研究活動等への国民の参画を促進するとともに、万博会場における生体認証やバイタルデータの取得に向けた制度整備等を進める」「スマートシティへ、個人情報が含まれるデータを連携・流通させるためのルール整備や規制緩和を」「未承認の医療機器等を展示するための規制緩和」「万博開催期間中における会場内での医療用医薬品等における一般人向け広告の規制緩和」「万博会場において提供する食品・サプリや調理済食品、料理メニューなどに、回復が期待される疾病名を表示できるようにするなど、食品表示制度の規制改革」
「機能性表示食品」が2015年安倍首相による「規制緩和」で導入され、小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」問題が今年、大きな社会問題になりました。
しかし、関西財界も、大阪府・市も、「大阪・関西万博」を“何でもあり”“やりたい放題”の「未来の実験場」とすることを狙っているのです。
さらに「要望書」には、「再生医療の産業化」「大阪へ投資が向かうグローバル産業として成長」などとともに、こんな「要望」さえでてきます。



規制緩和を活用した出展が計画されている大阪パビリオン

人ゲノム情報まで
「会場内で得た全ゲノム情報について、直接同意を取っていない第三者(学術機関や企業以外)にも、改めて同意を得ることなく提供を可能とするよう『情報信託機能の認定に係る指針』の改定と、ゲノム情報活用についての国民の理解促進」
ある製薬会社幹部だった方に、これらを見せたところ、こんな言葉が返ってきました。
「ゲノム情報は、遺伝子情報であり、手を加えることのできない究極の個人情報である。誰がどういう目的で取得利用するのか、全く不透明な状況が想定され、ネット上で拡散する恐れすらある。こんな杜撰(ずさん)すぎる危険な『要望』をどうしたら考え付くのか、関係者の中で誰もためらわなかったのか、倫理観のかけらも感じられない文言を平然と書き連ねることに憤りを抑えきれない」
このどこに「いのち輝く」万博の姿があるでしょうか。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2024年6月15日付掲載


「連名要望書」が求める「規制改革」のなかでも、大きな力点を注いでいるのは、「医療分野の規制改革」。
並んでいるのは、おぞましいばかりの要望。
「会場内で得た全ゲノム情報について、直接同意を取っていない第三者(学術機関や企業以外)にも、改めて同意を得ることなく提供を可能とするよう『情報信託機能の認定に係る指針』の改定と、ゲノム情報活用についての国民の理解促進」
このどこに「いのち輝く」万博の姿があるでしょうか。

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