きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

性別なくても大丈夫~♪⑤ 中性人生を幸せに 新井祥

2020-06-01 08:21:55 | 政治・社会問題について
性別なくても大丈夫~♪⑤ 中性人生を幸せに 新井祥
感染症の問題や社会保障の危うさ、自覚のない差別、貧困格差など、さまざまな問題に立ち向かってる日本では、「人生を幸せに全うしたい」と願うこと自体が贅沢なのかもしれない。だが、自分はなるべく最後の日まで「幸せであるよう」努力したいと考えている。
少数派の人間はすべからく「不幸で当然」「普通に生きられなくてかわいそうに」と思われがちだ。それどころか、セクシャルマイノリティーの場合は、「自分から好きこのんで飛び込んだ道だろうから、不幸になっても仕方ない」とすら、思われているフシがある。
セクシャルマイノリティーのまま、家族とともに幸せに年をとって死んでいったロールモデルが見当たらない。だから「自由なこといってても、最後は不幸なんでしょう?」という見方を、なかなか覆せないのである。




そんな状態では親も反対してくるだろうし、カミングアウトもしにくいってものだ。
自分の人生における役割は「幸せに年老いて死ぬこと」。そう自覚している。ロールモデルがいないなら、自分がそれになってやる!という決意である。もちろん、自分が長生きするだけじゃなく、パートナーや家族、友達も幸せに、仲良く長生きしてほしい。
家族や友達が困っていたら手を貸せるだけの、精神的ゆとりをもって歳を重ねていけたら…と願う。
若輩モノなので、時折いらいらすることもあるが、柔軟に、焦らず、怒らず、悠然とした「バじさん」(自分が作中で作った言葉。オバさんとオジさんの中間)になっていきたい。あれ?てことは後期高齢者になったら「バじいさん」になるのかな…自分。(エッセー漫画家)(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年5月29日付掲載


セクシャルマイノリティーのまま、家族とともに幸せに年をとって死んでいったロールモデル。
ないのなら、自分がそれになろう。
「バじさん」(おばさんとおじさんの中間)、さらには「バじいさん」に…。
コメント
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