きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

共同の力 大阪市解体NO③ 青年、ひたむきに対話

2015-05-22 17:00:48 | 政治・社会問題について
共同の力 大阪市解体NO③ 青年、ひたむきに対話

光ったのは、一人ひとりと対話することをいとわない、ひたむきさでした。
「大阪市解体を許さない」と、投票日(17日)の夜まで街頭で訴え続けた青年グループ「民主主義と生活を守る有志」(SADL=サドル)。学者を招いたトークライブやサウンドデモといった企画を連打する一方、4月末から17日まで欠かさず、市内各地で自作のビラをまき、受け取った人と対話することを大事にしてきました。



投票日前日に行ったサウンドデモで、参加者を先導するSADLのメンバーら=16日、大阪市

改憲も止める
配ったビラは、のべ3万枚。ツイッターで参加を呼びかけ毎回10~15人が参加し、最終盤は1日3カ所で同時宣伝することもありました。
「生活に密着した路上での、人と人との会話が一番の情報発信源」という慎尚男さん(37)。連日マイクを持ち、かすれた声で語ります。「大阪をよくしたい気持ちは同じなのに、市民が賛成と反対に分断され、対話がなかった。上からの押しつけでなく、話し合うことが街づくりに一番大切なんだと体現したかった」
反対多数の結果に、メンバーは確信を深めました。「市民との丁寧な対話を軽んじた維新に、私たちのやり方が、民主主義が勝った」
SADLの原点は、憲法改定をめぐる安倍政権と橋下・維新の連携への危機感です。思いを共有する学生団体「SEALDs KANSAI」(シールズかんさい)の塩田潤さん(23)は「SADLを見て、このやり方で改憲も止められると確信がもてた」と次のたたかいを見すえました。

もっと気軽に
橋下市政や「都」構想への疑問をマンガビラにした、天王寺区で子育て中のYocchi(ヨッチ)さん=ペンネーム=は結果を知り「涙が出た」と話します。「うれしい。だけど僅差。やっぱり、みんな政治に対する不満や疑問がある。それをもっとすくいあげてほしい」
2013年に市立幼稚園の全園廃止・民営化を打ち出した橋下市政に疑問を感じていたヨッチさん。投票前の世論調査で「都」構想反対が賛成をわずかしか上回っていないことに、「自分らの生活がどうなるかわからない」と不安になりました。自民党の説明会に出かけ、日本共産党の事務所で話を聞いて、一気にマンガビラを描き上げました。
ヨッチさんは投票日翌日、話を聞いた共産党の事務所に再びお礼のマンガを届けました。3こま目には「もっと気軽に地域の議員さんとかとお話ができるようになればいい」。
住民投票を通じて生まれたつながりを生かして「政治と生活する人たちとの距離を縮めてほしい」と話します。(おわり)
(この連載は大星史路、北野ひろみ、笹川神由、前田美咲が担当しました)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年5月21日付掲載


市立の幼稚園の廃止・民営化など、若者にとって切実な問題。橋本市政への不満や疑問。住民投票で市民が賛成と反対で分断させられた事への憤り。
その中での、青年たちの地道な対話。大きな力を発揮したのですね。
コメント
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