黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『エンジェル・ウィスパー』山科千晶(メディアワークス)

2007-07-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
高校生・弓削鷹次が、東京から製薬会社に勤める父親の転勤でその郷里である、遠見に引っ越してきて1年。
兄・森道は、2年前転落しそうになったOLを救ったことから命を落とし、中学2年の弟・純也は、そのショックからしばらくふさぎ込んでいたもののようやく立ち直り、美術部で絵を描くことに活路を見いだしていた。
ところが、純也がコンペティション参加の為の上京から帰ってから様子がおかしくなり、ついには失踪してしまう。
その行方を探す鷹次は、“エンジェル・ウィスパー”という謎の言葉に行き当たる。
自転車で転んだ際に、町の由緒ある神社・磐座神社の巫女・日菜に助けられていた鷹次は、その神社の絵馬にもその言葉が残されていたことを思い出す。
そして鷹次の元には謎のメールが……

厚い割にはさくさくと読める本です。
某氏のその後とかも気になりますね~(笑)。
イラストを(mimeiさんのCDジャケなども描かれている)水那瀬さんが手がけられているというので手にとってみましたが、全部黒いのでわかり難いです(笑)。

<07/7/22>

大駱駝艦壺中天in新潟 舞踏虎ノ穴

2007-07-22 | おでかけ
 以前から気になっていた、大駱駝艦の公演が新潟でもあることを知り、観に行ってきました♪
 大駱駝鑑といえば全身白塗りのイメージでしたが、今回の舞台に関しては、ほとんどの方が顔や身体を一部塗っている程度で、素肌?
 初めて観ましたが、演劇などとはまた違い、台詞があまりない分、表情や身体の動きで表現しているという印象が強かったです。
 展開が謎な部分もありましたが(笑)、予想外にコミカルな雰囲気もあり、楽しく観れました。


cafe dandelion(カフェ ダンデライオン) 

2007-07-22 | カフェ・レストラン
 新潟の古町に昨年くらいにできたカフェ。
 お昼時だったので、日替わりのパスタランチを頂きました。
 パスタは2種類から選べ、この日はクリームソースのペンネと、トマトソースのスパゲティ。わたしは後者を選択しましたが、具材は、ズッキーニやブロッコリーなどの野菜と、ハーブが入っているソーセージでした。
 他には、飲み物とサラダと、パン(バケット)が少し。
 画像は、プラス200円で追加できるデザート。
 黒胡麻のアイスとバナナのシフォンケーキ(クリーム添え)でした♪

 どれも美味しく、お店の雰囲気も良かったので、また行ってみたいです……今度はお茶にでも(というかスイーツを/笑)。


マンゴーとパッションフルーツ@B sweets

2007-07-21 | スイーツ
 マンゴーとパッションフルーツのムース(上にマンゴーのソースがかかってます)。
 上にはマンゴーの果肉とブルーベリーとホワイトチョコ。ムースの中には、さくさくした食感の何か(クッキー系?)が入っています。
 土台はマンゴー風味の薄いスポンジ。

 B sweets:新潟(長岡)


『カラクリ荘の異人たち ~あるいは賽河原町奇談~』霜島ケイ(ソフトバンククリエイティブ)

2007-07-21 | 読了本(小説、エッセイ等)
父に頼まれ、父の旧友だという時国柊二郎が大家をしている賽河原町の空栗荘に下宿することになった高校生・阿川太一。
しかし、見学にと向かった賽河原町でバスを降りた太一が見たものは、人間の格好をした人間以外のモノたちばかり。
しゃべるカラスのクロ爺と狢に出会った太一は、彼らのおかげで無事空栗荘にたどり着くことができたのだった。
曰わく、賽河原町には、人間たちの住む表の世界と、妖怪たちの住む裏の世界があるのだという。
そんな町にある空栗荘は、霊能者・ミヨシや伝説の木彫り職人(故人)に弟子入りしている・古都子など住人たちも変わり者揃いで……
 
雰囲気的には、“妖怪アパート~”のような感じ。
これから、太一がどのように変わっていくのか、その成長も楽しみです♪

<07/7/21>

『ハル、ハル、ハル』古川日出男(河出書房新社)

2007-07-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
母に捨てられ、兄弟2人残された藤村晴臣は、たまたま拳銃を手に入れる。いじめに遭っている弟を“解放”した彼は、大坪三葉瑠に出会う……『ハル、ハル、ハル』、
“あなた”に向けて書かれる日記。“あたし”には、姪・カエと甥・ミツヨシがいた。彼らを東京観光に連れていくことになったのだが……『スローモーション』、
18歳まで南房に住んでいたというねねは、復元された城の天守閣を目指したが、その前にある孔雀園にいた孔雀に衝撃を受け、それをやめたという。その天守閣は、八犬伝に纏わる里見氏の博物館だった。ある日、捨てられていた犬の死骸を見つけた“おれ”は……『8ドッグズ』の3編収録の作品集。

古川さん曰く、2005年11月以降、新しい階梯に入り“生きている文章”と“世間との対決姿勢”を意図して書かれているのだとか。
どちらかというと口語体のような、ここ最近の文章はこうした意図に基づいているのですね~。

<07/7/20>

『双生児』クリストファー・プリースト(早川書房)

2007-07-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
1999年英国。歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンは、第二次大戦中の英国首相ウィンストン・チャーチルの回顧録で記されていた、英空軍爆撃機操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者であるソウヤーなる人物に興味を抱き、雑誌に情報提供を求める広告を出した。
そんな彼の元に、そのソウヤーの娘だと名乗るアンジェラ・チッパートン(旧姓ソウヤー)が現れ、父親が残したという回顧録のコピーをグラットンに渡す。
そこに記されていたのは、第二次世界大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤー(ジャック)とその双子の兄弟で、同じイニシャルを持つジョーの物語だった……

あまり時間がなくて、かなり急いで読んだので、最後まで?マークが頭から消えない状態だったのですが、巻末の大森さんの解説でようやくわかりました(爆)。
また読む時はじっくりと読みたいです(笑)。

<07/7/19>

『星月夜の夢がたり』光原百合(文藝春秋)

2007-07-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
ソウタさんに誘われ、春の丘へ……『春ガ キタ』、
隣に住む美しい女性の正体は……『塀の向こう』、
朝、目覚めるとカエルになっていた僕……『カエルに変身した体験、及びそれに基づいた対策』、
自ら命を絶った友人が残したアドレス帳に残していた電話番号は……『暗い淵』、
彼女が作った虹。近いけれど遠い……『地上三メートルの虹』、
“わたしはぬらりひょん”そんな作文を書いたゆりかに……『ぬらりひょんのひみつ』、
昔話・三枚のお札の影に隠されたもうひとつの話……『三枚のお札異聞』、
作家である妻・圭子の言動には、虚構と現実が入り混じり……『いつもの二人』、
かくれんぼで、ひとり残された公園で叫び続けるぼく……『もういいかい』、“絵姿女房”で殿様になった大作は退屈で……『絵姿女房その後』、
マツヨイグサが夜咲く理由は……『遙かな約束』、
海からやってくるというモクリコクリ。その国へ、友達のかっちゃんと行くことにした私だったが……『海から来るモクリコクリ』、
通勤電車の中に映るもうひとりの私……『鏡の中の旅立ち』、
野原に立つ家に住む女性・あきに恋した僕……『萩の原幻想』、
月の世界に帰ったかぐや姫は……『かぐや姫の憂い』、
青年に恋い焦がれた一本の木は、根を伸ばし彼の元へ……『赤い花白い花』、
夫・ヒロシの態度に苛立つサエコに、ピエロが立場の交換を……『チェンジ』、
夢を追いかけているタケシにはキャリアウーマンの恋人がいたが、ダイヤの指輪も買ってやれないことから、別れ……『エンゲージリング』、
留守電に残された無言のメッセージは……『無言のメッセージ』、
7才年上の幼なじみ・アカネの結婚式に、心中複雑なタカヤ……『お天気雨』、
小さな頃の遊び友達・さっちゃん。彼女は隠れんぼの最中に消えて……『隠れんぼ』、
天馬の泉にまつわる悲話……『天馬の涙』、
笑顔だけを描き続けた老似顔絵描きは……『ある似顔絵描きのこと』、
耳なし芳一における“怨霊”たちの言い分……『真説耳なし芳一』、
子供の取り合いに負けたおたよに、奉行は……『大岡裁き』、
恋人から別れを告げられてから、自分の存在が希薄に感じられ……『いなくなったあたし』、
妻・ミナと職場の同僚・メグミと共に暮らし始めたユウスケだったが……『トライアングル』、
若者は、たびたび羽衣を拾ってくれるのだが……『天の羽衣補遺』、
ある日、こたつが話しかけてきた。そのこたつは何でも食べ……『大食いのこたつ』、
いつも準備中の“スナック・椎の実”。そして今日……『目覚めの時』、
サンタさんには、彼の仕事を助ける助手がいる。それは……『アシスタント・サンタ』、
画廊で見かけたその絵に描かれていたのは……『遙か彼方、星の生まれるところ』の32編収録の掌編集。

切ないものから、笑えるものまでバラエティに富んだ内容のメルヘン掌編集。
個人的には『ぬらりひょんのひみつ』『エンゲージリング』あたりが好きです。
イラストも素敵です♪

<07/7/18>