黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『緑の模様画』高楼方子(福音館書店)

2007-07-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
春。しばらく小学校を休んだまま卒業した少女・川島まゆ子は、おつかいで、母の友人で、丘の上女子学園の寮舎監を務める根津(ミズネヅ)の元を訪れる。
その娘である、汀子(テト)と、両親が転勤でいなくなった為、ひとり寮に残っていた少女・アミと意気投合、友達になる。
3人は、木立の中、三つ葉のクローバーの繁る場所に、“シャムロック”と名付け、彼女たちだけの秘密の場所とし、きらきらとした日々をともに過ごす。
そんな彼女たちの前に、さまざまな場面で幾度となく現れる、茶色い瞳の青年……同じ人のようでいて、しかし別人にも見える彼。そして、彼女たちに視線を注ぐ、白髪の老人の存在もまた気になり……

作中において重要な位置を占める『小公女』がとても効果的に響き、とても素敵な作品でした♪

<07/7/24>