スーパーマーケット・うるしばらで働く蜜子は、同僚・大河内緑子から保育園に通う子供の為の縫い物を引き受けたことをきっかけに、数年ぶりに“ミシン熱”が再燃。新しいミシン“2000系ルーガ”を手に入れ、ミシンワークに憑かれたようにのめりこんでいく蜜子だったが……『ルーガ』、
通訳・翻訳の斡旋業の会社をひとりでやっている片山健太郎には、妊娠中の9歳年上の妻・山子がいる。ある日、知人・ウッドコックからピアノをもらってくれないかと頼まれた健太郎。そのピアノが届き、調律に現れたのは、美しい調律師・中条だった……『ニギヤカな岸辺』、
足の悪い詩人・佐々葉子と詩の朗誦を商売にしている“読み屋”の青年・青石は、“読む会”に参加する為、海沿いの町・里山町へやってきた。早朝、2人で散歩することになり……『旗』の3編収録の短編集。
予想外にブラックな感じの作品集でした(笑)。
『ニギヤカな~』の作中にある“幸福というものは、ああ、幸福だと思ったとたん、なにかほかのものに変容する”という言葉が、全編を通して流れる、どこか狂気をはらんだような雰囲気を象徴しているように思われます。
<07/7/17>
通訳・翻訳の斡旋業の会社をひとりでやっている片山健太郎には、妊娠中の9歳年上の妻・山子がいる。ある日、知人・ウッドコックからピアノをもらってくれないかと頼まれた健太郎。そのピアノが届き、調律に現れたのは、美しい調律師・中条だった……『ニギヤカな岸辺』、
足の悪い詩人・佐々葉子と詩の朗誦を商売にしている“読み屋”の青年・青石は、“読む会”に参加する為、海沿いの町・里山町へやってきた。早朝、2人で散歩することになり……『旗』の3編収録の短編集。
予想外にブラックな感じの作品集でした(笑)。
『ニギヤカな~』の作中にある“幸福というものは、ああ、幸福だと思ったとたん、なにかほかのものに変容する”という言葉が、全編を通して流れる、どこか狂気をはらんだような雰囲気を象徴しているように思われます。
<07/7/17>