『Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークⅦ』石田衣良（文藝春秋）

振りこめ詐欺グループで電話を担当している、高槻陽児(ヨウジ)。自分が関わった老婆が自殺したことから、ショックを受けたヨウジは、組織から抜けることを決意。しかし、足抜けの際の報復が恐ろしく言い出せないという。相談を受けたマコトは……『要町テレフォンマン』、
精密機器メーカーで働く季節工・今泉清彦(キヨヒコ)。ジョナサン・デイヴィスなる画家の絵画のセールスレディをしているエリーに思いを寄せている彼は、彼女から50万もする絵画を3枚も買っていた。マコトは彼女の真意を確かめて欲しいと頼まれ……『詐欺師のヴィーナス』、
池袋で多発する放火事件。自宅に放火したものの、嘆願書などによりすぐに釈放された少年・水谷祐樹(ユウキ)に出会ったマコト。放火を未然に防ぐべくパトロールを始めた彼らは……『バーン・ダウン・ザ・ハウス』、
素人映画への出演依頼を受けたマコト。そんな中、GボーイズのNo.2であるヒロトのグループの人間ばかりが襲われる事件が発生。ヒロトはタカシが彼をつぶす為に仕掛けたことだと疑っているが、犯人は別に。どうやら彼らを対立させようとしている輩がいるらしい……『Gボーイズ冬戦争』の4編収録。

IWGP第7弾。
何といってもやはり『Gボーイズ～』におけるキングが、いろいろ楽しいです（笑）。
ここで登場した“影”、今後も出てきそうな気も…。

<07/7/4>