黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ハル、ハル、ハル』古川日出男(河出書房新社)

2007-07-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
母に捨てられ、兄弟2人残された藤村晴臣は、たまたま拳銃を手に入れる。いじめに遭っている弟を“解放”した彼は、大坪三葉瑠に出会う……『ハル、ハル、ハル』、
“あなた”に向けて書かれる日記。“あたし”には、姪・カエと甥・ミツヨシがいた。彼らを東京観光に連れていくことになったのだが……『スローモーション』、
18歳まで南房に住んでいたというねねは、復元された城の天守閣を目指したが、その前にある孔雀園にいた孔雀に衝撃を受け、それをやめたという。その天守閣は、八犬伝に纏わる里見氏の博物館だった。ある日、捨てられていた犬の死骸を見つけた“おれ”は……『8ドッグズ』の3編収録の作品集。

古川さん曰く、2005年11月以降、新しい階梯に入り“生きている文章”と“世間との対決姿勢”を意図して書かれているのだとか。
どちらかというと口語体のような、ここ最近の文章はこうした意図に基づいているのですね~。

<07/7/20>