黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『星月夜の夢がたり』光原百合(文藝春秋)

2007-07-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
ソウタさんに誘われ、春の丘へ……『春ガ キタ』、
隣に住む美しい女性の正体は……『塀の向こう』、
朝、目覚めるとカエルになっていた僕……『カエルに変身した体験、及びそれに基づいた対策』、
自ら命を絶った友人が残したアドレス帳に残していた電話番号は……『暗い淵』、
彼女が作った虹。近いけれど遠い……『地上三メートルの虹』、
“わたしはぬらりひょん”そんな作文を書いたゆりかに……『ぬらりひょんのひみつ』、
昔話・三枚のお札の影に隠されたもうひとつの話……『三枚のお札異聞』、
作家である妻・圭子の言動には、虚構と現実が入り混じり……『いつもの二人』、
かくれんぼで、ひとり残された公園で叫び続けるぼく……『もういいかい』、“絵姿女房”で殿様になった大作は退屈で……『絵姿女房その後』、
マツヨイグサが夜咲く理由は……『遙かな約束』、
海からやってくるというモクリコクリ。その国へ、友達のかっちゃんと行くことにした私だったが……『海から来るモクリコクリ』、
通勤電車の中に映るもうひとりの私……『鏡の中の旅立ち』、
野原に立つ家に住む女性・あきに恋した僕……『萩の原幻想』、
月の世界に帰ったかぐや姫は……『かぐや姫の憂い』、
青年に恋い焦がれた一本の木は、根を伸ばし彼の元へ……『赤い花白い花』、
夫・ヒロシの態度に苛立つサエコに、ピエロが立場の交換を……『チェンジ』、
夢を追いかけているタケシにはキャリアウーマンの恋人がいたが、ダイヤの指輪も買ってやれないことから、別れ……『エンゲージリング』、
留守電に残された無言のメッセージは……『無言のメッセージ』、
7才年上の幼なじみ・アカネの結婚式に、心中複雑なタカヤ……『お天気雨』、
小さな頃の遊び友達・さっちゃん。彼女は隠れんぼの最中に消えて……『隠れんぼ』、
天馬の泉にまつわる悲話……『天馬の涙』、
笑顔だけを描き続けた老似顔絵描きは……『ある似顔絵描きのこと』、
耳なし芳一における“怨霊”たちの言い分……『真説耳なし芳一』、
子供の取り合いに負けたおたよに、奉行は……『大岡裁き』、
恋人から別れを告げられてから、自分の存在が希薄に感じられ……『いなくなったあたし』、
妻・ミナと職場の同僚・メグミと共に暮らし始めたユウスケだったが……『トライアングル』、
若者は、たびたび羽衣を拾ってくれるのだが……『天の羽衣補遺』、
ある日、こたつが話しかけてきた。そのこたつは何でも食べ……『大食いのこたつ』、
いつも準備中の“スナック・椎の実”。そして今日……『目覚めの時』、
サンタさんには、彼の仕事を助ける助手がいる。それは……『アシスタント・サンタ』、
画廊で見かけたその絵に描かれていたのは……『遙か彼方、星の生まれるところ』の32編収録の掌編集。

切ないものから、笑えるものまでバラエティに富んだ内容のメルヘン掌編集。
個人的には『ぬらりひょんのひみつ』『エンゲージリング』あたりが好きです。
イラストも素敵です♪

<07/7/18>