仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

気晴らし

2005-11-01 05:54:45 | テレビの龍韜
演習を終えて湘南新宿ラインに乗り込むと、だんだん気持ちが悪くなってきた。
昨日から今朝にかけて、割と筆が進んだ(キーが叩けた)もんで、あまり寝ていないんですよね。ま、いつものことなんですが……(倉田実さんが、高松に「だんなに保険金をかけておけ」と盛んに勧めていたらしい)。読みかけの『青雲はるかに』を置いて目を閉じる直前、「安倍晋三官房長官」「麻生太郎外務大臣」といったスポーツ紙夕刊の記事が目に入ってくる。みんな右翼二世(もしくは三世?)じゃん。安倍晋三なんて、蝦夷安倍氏の子孫のくせに、そんなに体制的でいいのかよ。でも、戸川さんの説によれば、安倍氏も中央出身の軍事貴族らしいからなあ。やっぱり中央への復権を狙っているわけか……などと考えていたら、よけい頭痛が酷くなってきた。こんな日に限って、バファリンを持ってきていない。向かいの席に座って破顔し、盛んに頷きながら手を小刻みに動かしている妙なおじさん……気になるけど、今日はそれどころじゃないんだよ。
なるべく目を休めて、家へたどりつく。

薬を飲み、頭痛が治まったのはいいけれど、なんとなく気持ちがむしゃくしゃするので、積んであるDVDのなかから楽に観られるものを選んで鑑賞。ここのところ朝鮮びいき(?)になっている関係で、日韓合作の劇場用アニメーション『新・暗行御使』。アメンオサは、日本でいえば公儀隠密、水戸黄門のようなもの。一種の貴種流離譚ですね。こちらのアニメは、架空のアジアが舞台のファンタジー。普通のアメンオサは、最初は身分を隠し、土壇場で正体を明かす……というのがパターンであり、カタルシスを呼ぶのだけど、こちらは冒頭から名乗りまくりです。映画としてはスケールも小さく、ストーリーや表現にも新味なし。原作はどうだか知らないけれど、韓国アニメは、独自の文化を追求してほしいですね(向こうでは、アニメも再生医療と同じ、国家的産業という位置づけなんだよね。いろいろな意味ですごい……)。
そうそう、アニメといえば、遅れて始まった『蟲師』『Paradise kiss』が出色。両方とも、原作よりいいんじゃないですか? 前者は、日常的世界のほんの一寸先に、まったく別の空間が広がっている感覚がよく表現できている。『百鬼夜行抄』に似てるかな。後者はやはり、監督小林治の才能でしょうか。矢沢あいの世界が、『BECK』と地続きになってしまっている。アラシは絶対、コユキと同じライブハウスに出てるね。

さてさて、夜が明けてきました。そろそろ勉強しますか。月参りもあるんだけど。
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