【18戦全てで表彰台、惜しまれる五輪の4位】
ノルディックスキーの女子ワールドカップ(W杯)は22日、スロベニアのプラニツァで最終戦を行い、日本のエース高梨沙羅が五輪を挟み7連勝でW杯2連覇を果たした。今季は18戦中15戦で優勝、全試合で表彰台に上がる圧勝だった。ソチ五輪では2回のジャンプとも追い風という不運もあって僅かな点差でメダルを逃したのが今さらながら惜しまれる。
2013/14W杯総合成績 ポイント 1位 2位 3位(五輪順位)
①高梨沙羅(クラレ) 1720 15回 2回 1回 4位
②カリーナ・フォクト(ドイツ)806 ― 4回 4回 1位
③伊藤有希(土屋ホーム) 759 ― 3回 2回 7位
④イリーナ・アバクモア(ロシア)731 1回 1回 4回 16位
⑤ダニエラ・イラシュコ 682 2回 4回 ― 2位
(オーストリア)
⑥マーヤ・ブティッチ(スロベニア) 542 ― 1回 ― 6位
⑦マーレン・ルンビー(ノルウェー) 487 ― 1回 ― 8位
⑧コリーヌ・マテル(フランス) 453 ― 1回 ― 3位
日本選手では五輪で7位だった伊藤有希が総合で3位に食い込んだのが注目される。今季は出だしこそ振るわなかったが徐々に調子を上げて五輪直前にはランキングを5位まで上げていた。最後の3戦では3位、2位、2位と続けて表彰台。伊藤にとっては自信につながる収穫の多いシーズンになったことだろう。(写真は3月15日の第17戦で優勝した高梨㊥と2位の伊藤㊧)
五輪のメダリストでは金のカリーナ・フォクトが今季W杯では1度も優勝がなかったものの安定感のあるジャンプで総合2位となった。銀のダニエラ・イラシュコは5位に終わった。ただ五輪直前の4戦は1位2回、2位2回と好調を持続していた。30歳のベテランらしく五輪に照準を合わせてきたのだろう。五輪後のW杯5戦は出場を見送った。銅メダルのコリーヌ・マテルは総合8位。W杯での表彰台は2位の1回だけで、五輪後も9~16位と振るわなかった。
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