く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈ネオレゲリア〉 開花期に中心部の葉も赤く変色! 

2021年12月10日 | 花の四季

【原産地はブラジルなど熱帯アメリカ】

 パイナップル科ネオレゲリア属の植物の総称。パイナップル科はブロメリア科の別名で、アナナスと呼ばれることもある。熱帯植物のグズマニアやチランジア(エアプランツ)なども同じ科でそれぞれ一つの属を形成している。ネオレゲリアの主な原産地はブラジルを中心とする熱帯アメリカで、これまでに100種ほどが確認されている。樹木や岩などに着生するものが多い。それらの原種をもとに多くの園芸品種か作り出されており、その数は4000種以上ともいわれる。葉の色や模様が美しくて変化に富み、丈夫で育てやすいことから観葉植物として人気を集めている。

 ネオレゲリアは光沢のある広線形の葉がロゼット状に広がり、基部の筒状の窪みに水を貯めて水分や養分を吸収する。このような貯水機能を持つタイプの仲間は“タンクブロメリア”と呼ばれている。開花期になると、水の中から小さなあまり目立たない花が顔を出し、それを囲む中心部の葉も赤く色づくのが特徴。熱帯育ちということもあって日当たりが良く高温でやや湿気の多い環境を好む。花期は春~秋だが、温室などで20~30度の適温を保てば周年開花し葉も色づく。

 属名のネオレゲリア(Neoregelia)は旧属名のレゲリアに「Neo(新)」を加えて新分類としたもの。その学名はドイツの園芸⋅植物学者エドゥアルト⋅アウグスト⋅フォン⋅レーゲル(1815~92)の名前に因む。レーゲルはスイス⋅チューリヒの植物園の園長を務めた後、ロシア最古の帝立植物園(サンクトペテルブルク)に移って研究を続け、多くの新種植物の名付け親になった。よく栽培されるネオレゲリアに、鮮やかな赤色が特徴の「カロライナエ」、葉先がピンク色に染まる「スペクタビリス」(和名「ツマベニ(爪紅)アナナス」)、小型品種の「ファイヤーボール」「リオ⋅オブ⋅リオ」などがある。

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