【原産地は中国南西部~インド北部、パキスタン】
アマ科キバナアマ属の常緑小高木(高さ0.5~1.5m)で、中国南西部からインド北部、パキスタンにかけて分布する。日本には明治初期に庭植えや鉢植えの観賞用として入ってきた。晩冬から早春にかけ、鮮やかな黄色の5弁の花を付ける。花冠の径は4~5cmほど。株立ち性で株が地際から叢生する。
その明るい花の色や原産地の地名から「雲南月光花」という別名を持つ。和名は花姿が青紫色のアマに似ることから。アマは古くから種子や茎が亜麻仁油、繊維リネンの原料として利用されてきた。英名は「イエロー・フラックス」(フラックス=アマ)。早春に咲き、小枝が長く伸びると枝垂れ状になることから、中国では「迎春柳」とも呼ばれている。
学名は「Reinwardtia indica(レインワルティア・インディカ)」。属名はドイツ生まれのオランダの植物学者カスパー・カール・ゲオルク・ラインヴァルト(1773~1854)への献名。種小名は「インドの」を意味する。ラインヴァルトは当時オランダ領のインドネシア・ジャワ島の「ボゴール植物園」初代園長。園内に多くの植物を植栽して東洋最大規模の植物園への礎を築いた。