く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<生駒聖天厄除大根炊き> 生駒の初冬の風物詩、ふろふき大根を無料接待

2013年12月02日 | 祭り

【大釜で炊き上げること2時間半、使った大根1800本】

 奈良県生駒市の宝山寺で1日、恒例の「生駒聖天厄除大根炊き」が行われ、多くの参拝客でにぎわった。大根は体の毒を消し去り、食べると中風にならないともいわれる。宝山寺では大きな釜で輪切りにした1800本分の大根を炊き上げ、この日午前零時から午後1時頃まで参拝者に無料で振る舞った。

 

 大根は大釜の中で1時間炊いた後、大きなダシ袋を入れ清酒を注いだ隣の大釜でさらに1時間半炊くと出来上がり。これに秘伝の甘い「宝山寺みそ」をかけて食べる。接待場所のテント前には長い行列が途切れることなく続き、参拝客は熱々のふろふき大根を「フーフー」言いながら口にしていた。「お代わり、いいですか」とトレーを差し出す坊やもいた。テントのそばでは持ち帰り用として袋入り大根が300円、「宝山寺みそ」が525円で売られていた。

 

 1人前は大根2切れ。では1800本で何人分? 関係者に聞いても分からないということだったが、1本20切れとすると10人分。ということは単純計算で1万8000人分に。昨年までは〝売れ残る〟年もあったそうだが、この日は日曜日ということもあって多くの参拝客が詰め掛け、煮炊き担当者も「今年は完売しそうだな」と話していた。境内の一角には今月16日、大鳥居に吊り上げられる巨大な注連縄(しめなわ)も展示されていた。

  

 この大根炊きは聖天様(歓喜天)のお下がりの大根を食べて、1年の毒を除き新年を迎えてもらおうと宝山寺青年会が始めた。もともとは千本釈迦堂(大報恩寺)など京都の寺院の冬の行事として知られる。その京都では「大根焚き」と書くところが多い。千本釈迦堂はお釈迦様が悟りを開いた日(12月8日)に因み、毎年12月7~8日に行う。通称「大根焚寺」とも呼ばれる清滝の了徳寺は同9~10日。大原の三千院は毎年2月の初午(はつうま)に合わせて行っており、来年は2月8~11日に開催の予定。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする